Last-modified: 2017-08-24 (木) 20:10:48 (29d)

【MG42】(えむじーよんじゅうに)

第二次世界大戦中、ドイツでMG34?の後継として採用された汎用機関銃口径は7.92mmx57。

レシーバーや銃身覆いなどをプレス加工で製造することにより、コストダウンを図った。
また、閉鎖機構にローラーロッキングを採用することで信頼性も向上している。
これは後年造られたG3のようなディレイドブローバックではなく、あくまでショートリコイル?を滑らかにするためのものである。
その甲斐もあって、本銃は毎分最高1,200発*1という、単銃身機関銃としては驚異的な発射サイクルを誇り、独特の射撃音から「ヒトラーの電気鋸」などと仇名された。
高い発射サイクルと広い散布界?により制圧射撃の能力は高いが、それゆえ弾薬の消耗が激しく、また命中精度が低いため狙撃には適さないという弱点もある。*2

またMG34同様、専用のドラムマガジンを装着することで一人で移動・射撃可能な攻撃型マシンガンとして使用することも可能である。
これは現代の分隊支援火器やコンバットマシンガンの先駆とも言える運用法で、戦後型MG1〜3でもドラムマガジンを使用する設計は継承され、後の軽機関銃汎用機関銃開発に大きな影響を与えている。

本銃はMG34?を置換するはずであったが、コストダウンの都合から二脚や三脚・銃架用の接合部に互換性がなく、車載用などの目的ではMG34?が敗戦まで使われることとなった。

戦後は、本銃をラインメタル社によって7.62mmx51NATO弾仕様に改修されたMG1やMG2、さらに分離式メタルリンクに対応したMG3などが造られ、当時の西ドイツ軍をはじめ、NATO諸国で運用された。
また、本銃を鹵獲した米ソ軍はその優れた設計に注目、研究素材とし、その給弾機構を参考にアメリカではM60が、ベルギーではMAGがそれぞれ開発されている。
現在のドイツ連邦軍では、MG3の後継として分隊支援火器MG4が運用されている。

スペックデータ

種別汎用機関銃
製造国ドイツ
開発・製造グロスフス社・マウザー社・ステアー社
口径7.92mm
全長1,220mm
銃身長533mm
重量11,600g
使用弾薬7.92mmx57
装弾方式ベルト給弾式
作動方式ローラーロック式
発射速度1,200〜1,500発/分
銃口初速975m/秒
884m/秒


バリエーション

  • MG42/59(ラインメタル MG1):
    7.62mmNATO弾仕様に再設計した型。
    • MG1A1:
      汎用型。
    • MG1A2:
      簡易対空能力付汎用型。対空サイトを装着できる。
    • MG1A3:
      対空銃架への架装に対応した対空型。
    • MG1A4:
      固定装備型。装甲車両の同軸機銃などに使用する。
    • MG1A5:
      MG1A3をMG1A4仕様に改修したもの。

  • MG2:
    戦時型MG42の7.62mmNATO弾改修型。

  • MG3:
    発射速度の調整が可能な戦後の主力モデル。
    対空照準器を装備し、コッキングハンドルが大型化している。
    主に、レオパルト1レオパルト2戦車などの車載機関銃として使用される。
    • MG3A1:
      固定装備型。装甲車両の同軸機銃などに使用する。
    • MG3E:
      約1.3kgまで軽量化した型。
      アメリカにおいてM60軽機関銃の後継機関銃候補として出品されたが、FN MAG(M240)に敗れる。

  • M53:
    ユーゴスラビアでライセンス生産されたもの。口径7.92mm。

  • MGm/62:
    デンマークがドイツから輸入したMG42/59(MG1)。
    銃架はデンマークで製造した物を使用している。

  • M51:
    1951年にスイスが正式採用した機関銃。MG42に類似した構造となっている。

  • MG74:
    オーストリアのステアー社がライセンス生産していたMG42に独自の改良を加えて製造した機関銃。

  • セトメ アメリ:
    スペインのセトメが1982年から製造しているもの。5.56mm×45弾を使用する。


*1 改良試作型の中には、毎分最高1,800発に至るものもある。
*2 一般に機関銃は重く銃身も長いため、狙撃に用いられることも多い。

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