Last-modified: 2022-05-08 (日) 12:16:26 (577d)
【M8000】 †
Beretta M8000 Cougar.
イタリアのベレッタ社が開発・製造した半自動式拳銃。通称「クーガー」シリーズ。
使用弾は9mmパラベラム。(バリエーションは後述)
同社製ピストルの特徴であった大きく切り欠かれたスライドがM92では強度不足を起こしたことから、一般的なスライド形状に改められている。
ベレッタとして初めて設計にCADを用い、閉鎖機構として新機軸のロータリーバレルロッキングを採用することにより、M92に比べ強度を増したうえで小型化に成功している。また、大口径のバリエーションを容易に造れるようになった。
このロータリーバレルはショートリコイルの一種で、ロッキングラグが回転により外れる点でロータリーボルトに似ているが、ボルトではなく銃身の側が回転する仕組みになっている。
反動もM92のブロックロッキングに比べ滑らかになっているという。
M92に比べ大幅な性能向上を果たしたが、軍に採用されたわけでなく、また民間市場でも無難な外観が受けず、M92ほどの成功は収めていない。
ロータリーバレル機構は高く評価されており、同社のPx4?にも採用されている。
スペックデータ †
口径 | 9mm .357口径 .40口径 .45口径 |
全長 | 180mm |
銃身長 | 92mm |
重量 | 925g |
使用弾薬 | 9mmパラベラム弾 .357SIG?弾 .40S&W弾 .45ACP弾 |
作動方式 | ショートリコイル |
装弾数 | 15発(9mm口径モデル) 11発(.357口径モデル・.40口径モデル) 8発(.45口径モデル) |
バリエーション †
口径別 †
- M8000:基本形。使用弾は9mmパラベラム。装弾数は15+1発*1。
- M8357:使用弾は.357SIG。装弾数は11+1発。
- M8040:使用弾は.40S&W。装弾数は11+1発。
- M8045:使用弾は.45ACP。装弾数は8+1発。