Last-modified: 2017-12-18 (月) 23:55:03 (357d)

【M2(軽戦車)】(えむつー(けいせんしゃ))

1935年に開発されたアメリカ陸軍戦車
T1戦闘車をベースとして1933年に開発されたT2軽戦車に更にいくつか改良を加え、M2A1軽戦車として制式化された。
特に目立った特長はない平凡な作りではあったが、エンジン、サスペンション、キャタピラなどは後にアメリカで開発・生産された全ての軽戦車中戦車に踏襲されるものとなり、本車がアメリカ戦車のスタイルを確立したと言っても過言ではない。

M2軽戦車はM2A1〜A4まで4種類が開発され、第二次世界大戦ではほとんどが訓練用に使用されたが、M2A4軽戦車の一部は、太平洋戦線の初期やガダルカナル島の戦いで、実戦に投入されている。
また、レンドリース法成立に伴い、初めてイギリスに供与された戦車にもなった。
イギリスではM3?軽戦車と同じく「スチュアート」の愛称で呼ばれた。

スペックデータ

乗員4名
全長4.43m
全高2.65m
全幅2.47m
重量11.6t
懸架方式垂直渦巻スプリング・サスペンション(VVSS)
エンジンコンチネンタルW-670-9A 空冷星型7気筒ガソリンエンジン(最大出力262hp/2,400rpm)
速度58km/h
行動距離320km
装甲6〜25mm
主砲M5 53.5口径37mm戦車砲×1門(砲弾数103発)
副武装ブローニングM1919A4 7.62mm機関銃×5挺(銃弾数8,470発)


主なバリエーション

  • T2:
    原型試作車。
    リーフスプリング・サスペンションを採用した。

    • T2E1:
      試作軽戦車T2シリーズの発展型。
      VVSS(垂直渦巻スプリング・サスペンション)を採用した。
      M2A1とは砲塔形状が異なっている。
      後にM2A1として採用された。

  • M2A1:
    初期生産型。
    砲塔2基を、左右並列配置(M2機銃1挺装備のキューポラ付きの左砲塔が車長兼機銃手、M1919A4機銃1挺装備のキューポラ無しの右砲塔が機銃手)で搭載している。
    砲塔には12.7mm機銃×1門と7.62mm機銃×1門を搭載したほか、車体前部右側に7.62mm前方機銃を装備。

  • M2A2:
    二つの砲塔を持つモデル。
    左右の砲塔に1丁ずつ機銃を搭載した。

    • M2A2E1:
      試験用車両。
      ギバーソン・ディーゼルエンジンを搭載した。

    • M2A2E2:
      試験用車両。
      改良型サスペンションを搭載した。

    • M2A2E3:
      試験用車両。
      誘導輪を接地式とし、GM製ディーゼルエンジンを搭載した。

  • M2A3:
    A2の装甲強化型。
    装甲強化のほか、転輪間を長くし接地面積を拡大、サスペンションを改良している。
    双砲塔型で、左砲塔に12.7mm機銃×1門、右砲塔に7.62mm機銃×1挺を、車体前部右側に7.62mm前方機銃を装備している。

    • M2A3E1:
      試験用車両。
      ギバーソン・ディーゼルエンジンを搭載。

    • M2A3E2:
      試験用車両。
      試作の電動型変速機を搭載。

    • M2A3E3:
      試験用車両。
      M2A3をベースに、M2A2E3と同様の改修が加えられた。

  • M2A4:
    最終生産型。
    一つの大型砲塔を搭載、主砲は37mm戦車砲*1、副武装に7.62mm同軸機銃を、車体前部右側に7.62mm前方機銃を装備している。
    また、この型から車体左右袖部のスポンソン前面に7.62mm機銃を固定装備として追加しているほか、砲塔上面に7.62mm機銃を選択装備できるようにした。

    • スチュアート(Stuart):
      英国に供与されたM2A4に付けられた名称。


*1 対戦車砲を流用しているため、砲身下の駐退復座機が露出している。

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