Last-modified: 2016-09-03 (土) 22:07:03 (384d)

【Li-2】(りすのふに)

ソ連のリスノフ設計局が開発した軍用輸送機
NATOコードでは「キャブ(cab)」と呼ばれた。

アメリカのダグラス・エアクラフト社が1930年代に開発した双発レシプロ旅客機DC-3をソ連でライセンス生産したものである。

日本の零式輸送機と同様、メートル法への換算誤差から、機体サイズがオリジナルとやや異なる。
また、オリジナルよりも重量が400kg増加しており、飛行性能は低下している。

代用軽爆撃機としても運用でき、胴体及び内翼下に爆弾ロケット弾を1tまで搭載できる。

戦後もソ連および東側諸国で旅客機や輸送機として運用されるなど改造・改装を受けながら幅広く活躍し、ソ連軍では1970年代まで運用された。

スペックデータ(Li-2VV)

乗員5名(機長副機長航空機関士偵察員通信員
乗客24名
全長19.65m
全高5.15m
全幅28.81m
翼面積91.7
機体重量7,650kg
積載重量11,700kg
貨物搭載量2,950kg(最大)
発動機シュベツォフ M-62IR(ASh-62)空冷星型単列9気筒×2基
出力1,000hp(離昇)
速度
(最大/巡航/着陸)
270km/h / 240km/h / 108km/h
最大上昇高度5,600m
航続距離2,600km
武装ShKAS 7.62mm機銃(機首固定×1門、胴体上部旋回式銃塔×1挺)


バリエーション

  • PS-84:
    最初の生産型。
    ソ連向けに改良を施し、寒冷気候に強いソ連製エンジンを搭載した。
    それまでは、「M-62IR搭載型DC-3」と呼ばれていた。

  • PS-84-K:
    パラシュート投下機型。

  • PS-84-I:
    救急機型。

  • Li-2:
    1942年以降の生産型に対する名称。

  • Li-2VP:
    軍に採用されたPS-84の正式名称。
    ShKAS 7.62mm機銃を搭載し、ハードポイントも装備した。

  • Li-2P:
    旅客機型。

  • Li-2「サローン」:
    高官輸送機型。

  • PS-84-T:
    掃海機型。

  • Li-2USh:
    操縦訓練機型。
    Il-28?軽爆撃機の操縦士の訓練などに使用された。

  • Li-2SIP:
    測量機型。

  • Li-2SKh:
    農業・畜産・林業用機型。

  • Li-2D:
    航続距離の延長のために燃料タンクを増備した型。
    Il-12?Il-14?のもとになった。

  • Li-2VV:
    爆撃機型。

  • Li-2V:
    アントノフ設計局で開発された高高度航空機の試作機。
    高度8,000mでの飛行が可能となった。

  • Li-2PL(Li-2PLL):
    森林火災監視機。

  • Li-2PR:
    Li-2Pから改修された狩猟監視機。

  • Li-2RT:
    テレビ中継機。

  • Li-2F:
    空中写真撮影機。
    派生型にLi-2FGがある。

  • Li-2「メテオ」:
    気象実験機型。

  • Li-3:
    ユーゴスラビアでの改修型。
    エンジンをDC-3で使用していたP&WR-1830「ツインワスプ」に交換している。

  • Li-2T(Sb):
    ポーランドでの爆撃機練習機型。


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