Last-modified: 2017-03-03 (金) 20:31:07 (50d)

【L-1049】(えるいちぜろよんきゅう)

Lockheed L-1049 Super Constellation.

1940年代〜1950年代、アメリカのロッキード社が開発・生産した大型四発レシプロ旅客機
レシプロ旅客機時代の最後を飾る機体として名を馳せた。

本機はロッキードが販売していた「L-649/749『コンステレーション』」をベースに、胴体を5.64m延長し、それまでL-049シリーズの悩みだったペイロード不足を解消する機体として完成した。
当初はエンジンの出力不足に悩まされたものの、その点をターボコンパウンドエンジンで改良した「L-1049G」は、長距離路線を多く運航する各国の航空会社(フラッグキャリア)が多く採用し*1、それまで大陸間交通の主力だった外航客船*2を衰退に追い込んだ。

本機はその後、新型ターボプロップ機L-188「エレクトラ」の生産開始を機に1958年に生産を終了し、同機やボーイングB707・ダグラスDC-8などのジェット旅客機に道を譲った。

民間型は1960年代には第一線から退き、貨物機やローカル線・チャーター便へ転用されていった*3が、アメリカ軍に納入された軍用型(早期警戒機)「EC-121『ウォーニング・スター』」はベトナム戦争終結の1970年代半ばまで現役にあった。
2000年代の現在でも数機が動態保存されている他、多くの航空博物館で保存展示されている。

スペックデータ(L-1049C)

乗員4名
乗客数47〜106名
全長34.62m
全高7.54m
翼幅37.49m
翼面積153.29
アスペクト比?9.17
空虚重量31,300kg
最大離陸重量54,431kg
エンジンライトR-3350 972-TC-18-DA-1「デュプレックスサイクロン」
空冷二重星型18気筒×4基
出力3,250hp(2,245kW)
速度
(最大/巡航)
531km/h / 489km/h
航続距離8,288km
実用上昇限度7,833m


バリエーション

※軍用型についてはC-121の項を参照のこと。

  • L-1049(24機):
    初期生産型。

  • L-1049C(48機):
    ライトR-3350 972-TC-18DA-1ターボ・コンパウンド・エンジンを搭載した型。

  • L-1049D(4機):
    シーボードワールド航空向け貨物機型。
    C型ベース。

  • L-1049E(28機):
    D型の旅客型。

  • L-1049G:
    航続距離向上型。
    オプションで機体翼端にある燃料タンク(通称「チップ・タンク」)が利用できた。

    • L-1049G/01:
      ヴァリグ・ブラジル航空向け。
      主翼が強化され、R-3350 988-TC-18EA-3エンジンを搭載した。

  • L-1049H(53機):
    貨物/旅客のコンバーチブルモデル。
    後部に大型貨物ドアを持つ。

    • L-1049H/01:
      フライング・タイガー・ライン向けモデル。
      エンジンはR-3350 988-TC-18EA-3を搭載。

    • L-1049H/02(2機):
      R-3350 988-TC-18EA-6エンジンを装備する型。

    • L-1049H/07(2機):
      R-3350 988-TC-18EA-6エンジンを装備する型。

  • L-1049J:
    H/02の主翼を延長し、燃料タンクを装備した提案型。

  • L-1149:
    G/H型にアリソン501Dターボプロップエンジンを搭載した型。提案のみ。

  • L-1449:
    G型のターボプロップモデル。提案のみ。
    胴体を延長し新しい主翼を備えていた。

  • L-1549:
    L-1449のストレッチモデル。提案のみ。

*1 なお、日本では日本航空ダグラス社製品を採用し続けたことと、当時、日航以外に運用できるオペレーターが国内になかったため、本機(及びコンステレーション)は導入されなかった。
*2 クイーン・エリザベスユナイテッド・ステーツなど。
*3 しかし、扱いにくさから本機は長くは使用されなかった。

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