Last-modified: 2019-04-23 (火) 17:08:16 (64d)

【Il-78】(あいえるななはち)

旧ソビエトのイリューシン?設計局が設計・開発した空中給油機
NATOコードでは"Midas(マイダス)"と呼ばれる。

それまで使用されてきた3MS-2空中給油機の後継として、1970年から開発が始まり、1983年に初飛行。1984年から運用が開始された。

機体は、Il-76をベースに格納庫に燃料タンク、胴体後部左側および両主翼の3箇所にUPAZ-1A空中給油ポッドが設置されている。
給油方式はプローブアンドドローグ方式で、同時に3機の航空機に給油することが可能である。
3箇所のうち主翼の2箇所は戦闘機用で、胴体後部は爆撃機用となっている。

ソ連/ロシア空軍をはじめウクライナやインド、パキスタン、中国空軍にも配備されている。

スペックデータ(Il-78M)

乗員6名
全長46.59m
全高14.76m
翼幅50.50m
ペイロード最大100,000kg(T-6軍用ジェット燃料)
主翼面積300
空虚重量72,000kg
最大離陸重量210,000kg
給油速度900〜2,000リットル/分
エンジンアヴィアドヴィガーテリ D-30KPターボファン×4基(推力118kN)
最高速度850km/h
航続距離7,300km
実用上昇高度12,000m
推力重量比0.23
装備UPAZ-1M「サハリン」給油ポッド×3基(左右主翼下パイロン×2、後部胴体左側×1)


派生型

  • Il-78:
    初期生産型。
    取り外し可能な燃料タンク2基を備え、最大で85.72トンの荷物を搭載可能。

  • Il-78B:
    給油ポッドをUPAZ-1からMk.32Bに変更して西側の機体への給油を可能とした型。計画のみ。

  • Il-78T:
    燃料タンクを外した貨物輸送型。

  • Il-78M:
    1987年から配備された型。
    貨物室内タンクは3個。総燃料搭載量138トン。
    カーゴドアを廃止したため貨物機への転換は不可能。

    • Il-78ME:
      M型の輸出型。

    • Il-78M-2:
      アップグレード型。
      改修内容はIl-76MD-Mと同様。
      新しい航行装置や通信装置、防御装備を備えており、夜間の給油も可能となった。

    • Il-78MK:
      M型をベースに輸送機への転換を可能とした型。
      1990年代初頭に設計され生産準備も行われたが受注を受けられなかった。

    • Il-78MKI:
      ME型のインド空軍向け改良型。
      アビオニクスの一部をフランスのタレス製に変更し、イスラエル製のARP-3給油装置を装備している。
      総燃料搭載量は110t(翼タンク109,500L、胴体タンク42,800L)で、1ミッションで6〜8機のSu-30MKIに補給可能。

      • Il-78MK-90:
        MK型をベースにエンジンをアヴィアドヴィガーテリ PS-90A-76に換装した型。計画のみ。

  • Il-78MP:
    ウクライナにおいてモスボールされていた機体をニコラエフ航空機修理工場で修理・改装したモデル。

  • Il-78M-90A(Il-478):
    最新型。UPAZ-1M給油ポッドを装備。
    翼下のUPAZ給油ポッドのマウントパイロンが違い、後部胴体内の加圧隔壁が強化されている。
    以前までの型式に存在した給油オペレーター席は廃止されている。

    • Il-78MK-90:
      輸出型。


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