Last-modified: 2018-11-07 (水) 17:56:08 (812d)
【IRST】 †
Infra-Red Search and Track(赤外線捜索追尾装置).
赤外線を輻射している熱源を探知する装置。
得られる情報は相対角のみで、レーザーなどを利用した測距器具と併用される事が多い。
主な用途は軍事。
航空機を撃墜するために、ミサイルをジェットエンジンの熱源へ誘導するのが主な用途。
IRST自体は信号を発しないため、敵側に悟られずに空対空ミサイルへのキューイングが可能となる。
本装置が初めて搭載されたのは、1950年代にアメリカで開発された戦闘機・F-101ブードゥーであった。
しかし、当時のIRSTは単純に熱源の有無を感知するだけのもので、能力は著しく劣っていた。
その後、旧ソ連のMiG-29・Su-27に改良を加えられたものが採用され、現在では各国の多くの戦闘機に見ることができる。
また、近年ではFLIRやレーザー目標指示器の機能を搭載した物もある。
主な搭載機 †
- アメリカ
- 日本
- F-15J 改修II型(IRST装置(F-15))※搭載実験中。
- F-15J 改修II型(IRST装置(F-15))※搭載実験中。
- ロシア
- MiG-23ML/MLD(TP-23M)
- MiG-25PD/PDS(TP-62Sh)
- MiG-29A/C/UB(OEPS-29)
- MiG-35、MiG-29M/K(OLS-UE/OLS-UEM)
- MiG-35(OLS-K)
- MiG-31とその派生型(STP/TP-8)
- Su-27とその派生型(OEPS-27)
- Su-30とその派生型(OEPS-30/OEPS-30I/OEPS-31E)
- Su-35/37(OLS-35)
- Su-35BM(OLS-35)
- Su-57(101KS-V)
- ヨーロッパ
- J35F/Jドラケン(S-71N)
- JAS39グリペンE/F(スカイワードG)
- ラファール(OSF)
- タイフーン(PIRATE)
※ただし、ドイツ空軍向けの機体の大半とオーストリア軍向けの機体は搭載せず。