Last-modified: 2017-08-25 (金) 19:50:06 (29d)

【IA58】(あいえーごじゅうはち)

FMA IA58 Pucara*1
アルゼンチンのFMA(国営軍用機工場)が開発したCOIN機
世界でも珍しい、最初からCOIN機として設計された機体である。

アルゼンチンは細長い国土に山岳地帯や草原地帯を持ち、かつて反政府共産ゲリラが暗躍するには格好の地であった。
このため、ゲリラ掃討用の攻撃機として設計されたのが本機である。

タンデム複座のコックピットに、双発ターボプロップT尾翼を組み合わせた、独特の外観を持つ。
また、STOL性が高く、降着装置として低圧タイヤを装備しているため、あらゆる飛行場から作戦を行うことができる。
固定武装として7.62mm機関銃4門と20mm機関砲2門を持ち、パイロンには爆弾ロケット弾偵察用カメラ、増槽などを計1.5トンまで装備することができる。

本機は1982年のフォークランド紛争にも参戦し、25機がフォークランド諸島(ポート・スタンリー、グースグリーン、ペブル島)の前線飛行場に展開した。
だが、もっぱら対ゲリラ用の機体であったため、そのうち22機が英空軍空爆や英海軍の艦砲射撃、英陸軍(SAS)と海兵隊(SBS)の破壊工作で撃破された。
戦果はイギリス陸軍航空隊のウェストランド・スカウトを1機撃墜したのみであった。
生き残った機体はイギリス軍に鹵獲され、評価試験を受けた後、英空軍博物館に展示されている。

また、ウルグアイ、コロンビア、スリランカにも輸出されたが、現在でも稼動しているのはアルゼンチンとウルグアイのみである。

スペックデータ

乗員2名
全長14.25m
全高5.36m
全幅14.50m
主翼面積30.3
空虚重量4,020kg
離陸重量
(標準/最大)
5,300kg/6,800kg
最大兵装搭載量1,500k
エンジンチュルボメカ アスタゾウXGターボプロップ×2基(推力671kW)
ギャレット TPE331-U-303ターボプロップ×2基(AX-2)
速度
(最高/巡航)
270kt(クリーン時)/259kt
超過禁止速度405kt
海面上昇率1,080m/min
実用上昇限度10,000m
滑走距離
離陸/着陸
300m/200m
荷重制限+6G/-3G
航続距離2,002nm(増槽最大、フェリー時)
戦闘行動半径189nm(Hi-Lo-Hi、兵装1,500kg)/350nm(Hi-Lo-Hi、兵装1,000kg)
固定武装DEFA? 30mm機関砲×2門(IA58B)
イスパノ・スイザ? HS.804 20mm機関砲×2門
ブローニングFN M2-20 7.62mm機関銃×4挺
兵装通常爆弾、ナパーム弾ロケット弾ポッド偵察ポッド増槽


派生型

参照:http://weapons-free.masdf.com/air/argentine/pucara.html


*1 アイマラ語(ボリビアとペルーの公用語の一つ)で「強きもの」を意味し、南アメリカ先住民が築いたアンデスの石の要塞の名にちなむ。

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