Last-modified: 2017-03-04 (土) 20:42:20 (226d)

【FCS-2】(えふしーえすつー)

海上自衛隊護衛艦が装備する艦砲ミサイル射撃指揮装置
制式名称は「81式射撃指揮装置」である。
1960年代に防衛庁技術研究本部(現・防衛装備庁)が開発した。
昭和50年にみねぐも型護衛艦「むらくも(JDS Murakumo, DD-118)」に搭載されて実用試験が行われたのち、昭和57年に竣工したはつゆき型護衛艦から搭載され、現在ではたかなみ型護衛艦やむらさめ型護衛艦などに搭載されている。

システムは方位盤・レーダー受信装置・コンソール・信号変換機・ビデオ信号処理機、電子計算機・出入力盤の6つのパーツで構成されている。
各種要素技術の成熟を受けて、前代のFCS-1?(72式射撃指揮装置)では導入が見送られた多くの新機軸が実用化に成功している。
有人であった方位盤が自動化され、無人となった他、捜索中追尾(TWS)能力として多目標自動追尾能力の実装、艦のレーダーからの目標情報の移管、対応時間の短縮なども実現した。

射撃用レーダーには追尾レーダーと捜索/警戒レーダーの2種類が用意され、またITVによる光学照準?が可能になっている。
コンソールも一元化され、Mk95とYSQ-1等によりデジタル化が進み、コンソール1台で射撃指揮から目標の追尾まで可能となった。

FCS-2には次のタイプがある。

FCS-2-12(81式射撃指揮装置2型12)
最も初期に開発された基本型で砲及びミサイルの管制を行う。
全体が白いレドームに覆われているのが特徴で、中には追尾レーダーと捜索/警戒レーダーが内蔵されている。 搭載艦にははつゆき型護衛艦やあさぎり型護衛艦がある。

FCS-2-21(81式射撃指揮装置2型21)
FCS-2-12をベースに簡素化し砲管制に特化したもので、追尾レーダーが露出しているのが特徴である。
改良型として追尾可能俯角が100度(-21は81度)に拡張され、天頂までの追尾が可能となったFCS-2-22がある。
搭載艦にはこんごう型護衛艦、はつゆき型護衛艦、はたかぜ型護衛艦がある。
また、対空レーダーを持たない「いしかり」では、限定的な対空捜索任務も行う。

:FCS2-23(81式射撃指揮装置2型23) FCS2-22にシースパローの管制能力を追加したもの。
これにより限定的ではあるが2目標対処能力の向上を図った。

FCS-2-31(81式射撃指揮装置2型31)
FCS-2-21とFCS-2-12との中間的な存在で、方位盤の管制装置が大幅に見直された。
また、左側には光学照準器(可視光&IR)が併設されている。
むらさめ型護衛艦、たかなみ型護衛艦の主砲およびRIM-162「ESSM」RIM-7M/Pの発射管制を行う。

主な搭載艦


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