Last-modified: 2022-10-02 (日) 21:23:28 (364d)
【F7】 †
海上自衛隊が採用する新型対潜哨戒機・川崎P-1に搭載するため、防衛省技術研究本部(現:防衛装備庁)と株式会社IHIが中心となって開発されたターボファンエンジン。
開発に当たっては、環境対策(排気ガスや騒音など)に相当注力されており、騒音対策として吸音タイルの貼り付けや、ファン動翼と静翼の間隔の調整などを行っている。
また、海上運用が主となるP-1に使用するため、塩害対策もなされており、チタン合金やニッケル合金、アルミニウムなどを多用している。
なお、本エンジンにはATD-Xに用いられている「XF5-1?」の開発成果も取り入れられている。
仕様緒元 †
形式 | 高バイパス比2軸ターボファン |
全長 | 2.7m |
ファンケース径 | 1.4m |
乾燥重量 | 1,240kg |
圧縮機 | ファン1枚・10段軸流圧縮機(低圧2段・高圧8段) |
燃焼器 | アニュラー型 |
タービン | 2段低圧・4段高圧タービン |
推力 | 60kN(6,100kg)(13,500lbs) |
バイパス比 | 8.2:1 |
タービン入口温度 | 1,550℃ |
燃費 | 0.34kg/hr/daN |
推力重量比 | 4.9:1 |
ICAO基準達成度*1 | NOX:54 CO:33 UHC:0.5 スモーク:74 |
バリエーション †
- XF7-10:
試作型。
- F7-10:
量産型。
- F7-GT:
ガスタービン型。