Last-modified: 2019-03-06 (水) 13:14:11 (105d)

【F4D】(えふよんでぃー)

Douglas F4D "Skyray(スカイレイ)"

1940年代にダグラス社が開発した全天候艦上戦闘機
第二次世界大戦後、ドイツからもたらされた無尾翼デルタ翼機のアイデアをベ−スに、1947年から開発が開始された。
しかし、搭載する予定だったXJ40ターボジェットエンジンの開発が遅れたために搭載するエンジンが決まらず、たびたび設計変更がなされた。

アフターバーナー付きのJ40-WE-8が搭載された試作機は1953年に世界速度記録を樹立し、初めて「陸上機より速い艦上機」となった。
しかし、J40が信頼性の問題などから開発中止となったため、絵量産機のエンジンはより強力で信頼性の高いJ57に変更され、また初のAIM-9搭載機となることが決まったため、部隊配備は1956年にずれ込んだ。

最終的には419機が製造され、アメリカ海軍アメリカ海兵隊の26個の第一線及び支援飛行隊に配備された。
武装は20mm機関砲4門、7箇所のハードポイントAIM-9を2〜4発、ロケット弾ポッド2個などを搭載した。

1962年には名称がF-6に変更されたが、第一線からは1964年に退き、最後の機体は1969年に退役した。
一部の機体はターゲットドローン曳航機として採用され「DF-6A」と呼ばれた。

後継機として、胴体を延長しGE-J79エンジンを積んだ「F5D Skylancer(スカイランサー)」が開発されたが、最終的に並列開発していたF8Uクルセイダーが採用され、キャンセルされた。

スペックデータ

F4D-1
種別艦上戦闘機
主任務迎撃
主契約ダグラス社
初飛行1951年1月23日(試作機)
乗員1人
全長13.8m
全高3.96m
翼幅10.21m
主翼面積52
空虚重量7,268kg
全備重量10,273kg
最大離陸重量12,300kg
エンジンP&W J57-P-8/-8A/-8Bターボジェット×1基
推力45kN(10,200lbf)(ドライ)
64.5kN(16,000lbf)(A/B使用時)
最高速度1,162km/h
戦闘行動半径1,100km
フェリー航続距離1,900km
実用上昇高度17,000m
上昇率93.3m/s
翼面荷重198kg/
推力重量比0.71
固定武装コルトMk.12 20mm機関砲×4門(装弾数各65発)
兵装7か所のハードポイントに以下の兵装を搭載可能。
AIM-9「サイドワインダー」AAM×4発
2,000ポンド(907kg)爆弾×2発
ロケット弾ポッド×4基(2.75インチ(70mm)ロケット弾×7発)
ロケット弾ポッド×6基(2.75インチ(70mm)ロケット弾×19発)
電子機器AN/APQ-50Aレーダー
エアロ13F火器管制レーダー


F5D
乗員1人
全長16.40m
全高4.52m
翼幅10.21m
主翼面積51.7
空虚重量7,912kg
全備重量11,088kg
最大離陸重量12,733kg
エンジンP&W J57-P-8ターボジェット×1基
推力45kN(10,200lbf)(ドライ)
71kN(16,000lbf)(A/B使用時)
最高速度マッハ1.48
航続距離2,148km
実用上昇高度17,500m
上昇率105.3m/s
翼面荷重214kg/
推力重量比0.65
固定武装20mm機関砲×4門
兵装AIM-9「サイドワインダー」AAM×4発
または
AIM-7「スパロー」AAM×2発
2インチ(51mm)ロケット弾×72発
電子機器X-24レーダー


派生型(カッコ内は発注・生産機数)

  • XF4D-1(YF-6A)(2機):
    試作機。J35エンジンを搭載。

  • F4D-1(F-6A)(420機):
    量産型。米海軍および米海兵隊が使用。

  • F4D-2(100機(後にキャンセル)):
    エンジンをJ57-P-14に換装した近代化型。

  • F4D-2N(F5D「スカイランサー」):
    F4D-2の拡大型。
    新型のX-24AレーダーFCSが搭載されたが、F-8が採用されたためキャンセルされた。
    試作機2機はNASAでシミュレーターやチェイス機として1970年代まで使用された。
    なお、1機がニール・アームストロング航空宇宙博物館(オハイオ州ワパコネタ)に展示されている。


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