Last-modified: 2016-11-06 (日) 14:56:26 (138d)

【F-20】(えふにじゅう)

Northrop F-20 "TigerShark?" (イタチザメの意*1。).

F-5Eの性能向上型として、ノースロップ社で設計された戦闘機
1982年8月30日初飛行

元来、本機はアメリカ政府が自国に友好的な発展途上国向けの軍事援助または輸出用として、軽量で安価な戦闘機(IIF:中間国際戦闘機)を求めていたのに合わせ、ノースロップが自社開発した機体である。
当初はF-5シリーズの一員として「F-5G」となる予定であったが、全天候能力・エンジン強化・搭載量増加・電子機器の換装などで大幅に能力アップしたため、新たに「F-20」の制式番号が与えられた*2
本機にはAIM-9AIM-7AGM-65AGM-84ロケット弾通常爆弾、GPU-5/A(30mmガンポッド)などを搭載でき、マルチロールファイターとしての能力を持っている。

本機は、F-16が高性能すぎるとして輸出を制限された為、その代わりとなる役割が期待された。
事実、台湾(中華民国)空軍の次期主力戦闘機として提案されたが、開発国のアメリカ自身に採用の実績がないことと能力不足により拒否され*3、その後、政権が交代してF-16の輸出が解禁されたため存在価値を失い、わずか3機が製造されただけで1986年11月17日にプロジェクトは終了した。
なお、製造された3機の内2機はパイロットのG-LOCにより、1984年10月と1985年5月にそれぞれ1機が失われている。
現存する最後の1機はカルフォルニアサイエンスセンター(関係リンク参照)に展示されている。

余談ながら、フィクション作品では1970年代後半〜1980年代にかけて発表された長編漫画「エリア88(新谷かおる・作)」にて、主人公の日本人傭兵パイロットの乗機として登場している。そのため、日本の飛行機マニアにおける知名度は非常に高い。

関連:T-38 F-5(戦闘機)

F-5からの主な変更点と特徴

スペックデータ

乗員パイロット1名
全長14.42m
全高4.22m
全幅8.13m
翼面積17.28
空虚重量5,090kg
最大離陸重量11,920kg
エンジンGE F404-GE-100?ターボファン×1基
推力76kN(17,000lbf)
最大速度マッハ2+
フェリー航続距離2,759km(330USガロン(1,250L)ドロップタンク×3基)
最大航続距離2,965km
戦闘行動半径556km(Hi-Lo-Hi、330USガロン(1,250L)ドロップタンク×2基)
実用上昇限度16,800m
上昇率255m/s
武装ポンティアックM39A2 20mm機関砲×2門(標準)
兵装3,600kg(外部兵装)
AIM-9「サイドワインダー」
AGM-65「マーベリック」
Mk.80シリーズ
CBU-24/49/52/58クラスター爆弾
CRV7ロケット弾ポッド×2基
LAU-10ロケット弾ポッド×4基(ズーニー?ロケット弾×4発)
マトラ ロケット弾ポッド×2基(SNEB 68mmロケット弾×18発)


参考リンク

http://www.f20a.com/
http://www.californiasciencecenter.org/


*1 これはこの機体の装備するシャークノーズに由来しているが、正式生産型ではF-5と同様の円形ノーズを採用する予定であった。
*2 なお、シンガポールにおけるF-5Eの性能向上型・F-5SはF-20に準じた改良を施され、HOTASグラスコックピットに加えAMRAAMの運用能力を持っている。
*3 これにより台湾はミラージュ2000の導入やIDF経国の開発に至るが、最終的にF-16を導入している。

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