Last-modified: 2017-07-06 (木) 22:59:25 (107d)

【F-16】(えふじゅうろく)

General Dynamics(→Lockheed Martin) F-16 "Fighting Falcon(ファイティング・ファルコン)"

アメリカ空軍LWF計画に基づいてゼネラルダイナミクス?が開発した戦闘攻撃機マルチロールファイター)。

ゼネラルダイナミクス?は1992年に軍用機部門を売却したため、現在の商標はロッキード・マーチンにある。

前世代であるF-15「イーグル」の価格高騰を受け、機体数の確保が難航。
このため低価格の戦闘機の調達が望まれ、LWF(軽量戦闘機)計画(後にLCF(低価格戦闘機)計画と改められる)が発足。
YF-16とYF-17の二機種が試作され、飛行審査の結果YF-16がF-16として採用された。

確実に勝つための保守的な設計が為されたF-15とは対照的に、低コストで高い効果を得るための新機軸が積極的に採用された。
フライバイワイヤーブレンデッドウイングボディ?サイドスティックなどがこの機体の重要な特徴として挙げられる。

また、IFF質問装置や中距離ミサイル運用能力などが省略され、攻撃機としての運用に特化されていた。
空戦における敵味方識別はAWACSやF-15などとの無線交信によって行う事とされた。
高価なF-15を制空のみに専念させ、被撃墜の危険性が高い対地任務には安価な機体を充てる意図があったという。

このため、湾岸戦争に投入されたF-16は航空機を撃墜していない事になっている。
実際にはF-16もAMRAAMで敵機を撃墜する能力を備えていたが、敵機を撃墜した事を記録する機能が備わっていなかった。

初期型は制空戦闘用の制限天候戦闘機として開発されたが、近代化改修を繰り返し、現在は全天候戦闘機のC型やD型が主力である。
とくにブロック40以降の機体はLANTIRNを装備でき、高度な夜間攻撃力を持つ。

その性能は元々の設計意図を越えて評価され、多用途対応のマルチロールファイターの代表格としてその地位を固めるに至った。
現在までに110種類以上のバージョンに及ぶ4,000機以上が19カ国で使用されている。

最終的に、改修内容が高度になりすぎたために「低価格戦闘機」という開発当初の設計思想は形骸化していった。

関連:戦闘機マフィア バラキート アジャイル・ファルコン F-2(日本) IDF経国 T-50(韓国) ラビ?

f16c_1977ver_ser.jpg

運用国

  • アメリカ:2,244機(空軍・海軍*1
  • ベネズエラ:24機(Block15OCUを保有。)
  • チリ:28機*2(A/B型とC/D型を保有。A/B型はオランダから購入した機体)
  • ベルギー:160機(ライセンス生産
  • オランダ:213機(ライセンス生産)
  • ノルウェー:74機(ライセンス生産)
  • デンマーク:70機(ライセンス生産)
  • ギリシャ:140機(C/D Block30/50/52+を保有。)
  • ポルトガル:45機(Block15 OCUを保有。)
  • イタリア:34機(F-104退役に伴う防空能力の低下を補うためのリース。)
  • ポーランド:48機(C/D Block52を保有。)
  • イスラエル:362機(A/B(新造機と中古機)/C/D/I(全て新造機)の各形式を保有)
  • エジプト:220機(A/B/C/D型を保有)
  • インドネシア:12機(Block15 OCUを保有。)
  • 台湾:150機(経国原型機含む。A/B型を保有。)
  • 韓国:180機
    (F-16C/D Block 32の完成機及び自国内でのノックダウン生産機、ライセンス生産したKF-16(F-16C/D Block 52 CCIP相当)を保有)
  • オマーン:12機予定(Block50仕様。)
  • バーレーン:22機(Block40仕様機。)
  • パキスタン:40機+71機(予定)
  • トルコ:240機
    (ライセンス生産機。形式上いったん米軍に納入した機体を米軍からFMS(有償軍事援助)形式で購入)
  • シンガポール:80機(初期のBlock 15の一部はタイへ譲渡)
  • タイ:61機
  • UAE(アラブ首長国連邦):80機
  • ヨルダン:34機
  • ルーマニア:48機(C/D型Block50/52とBlock25の再生改修機を予定)
  • モロッコ:24機(Block52を予定。)

スペックデータ

乗員1名(A/C型)
2名(B/D型)
全長15.03m
全高5.01m
全幅9.45m/10.00m(主翼端AAM含む)
主翼面積27.9
空虚重量6,607kg
離陸重量
(標準戦闘/最大)
10,335kg/14,986kg
最大兵装搭載量5,443kg
エンジンP&WF100-PW-100ターボファン×1基
エンジン推力65.26kN/106.0kN(A/B使用時)
最大速度M1.95
フェリー航続距離2,170nm
戦闘行動半径500nm(制空ミッション時)/295nm(Mk.82×6搭載時)
固定武装M61A1 20mmバルカン砲×1門
兵装主翼先端部及び主翼下に下記各種兵装を搭載可能。
AAMAIM-9「サイドワインダー」
AIM-7「スパロー」
AIM-120「AMRAAM」
パイソン4
IRIS-T?
AGMAGM-65「マーベリック」(C型・D型)
AGM-142「ハヴ・ライト」
ARMAGM-45「シュライク」
AGM-88「HARM」(C型・D型)
ASMAGM-119「ペンギン」
AGM-88「ハープーン」
爆弾・ロケット弾類Mk.82/.84
Mk.82「スネークアイ」無誘導爆弾
CBU-52/-58/-71クラスター爆弾(C型・D型)
CBU-87/-89「ゲイター」クラスター爆弾
CBU-97 SFW クラスター爆弾
GBU-10/-12B「ペイヴウェイII」レーザー誘導爆弾(C型・D型)
GBU-24A「ペイヴウェイIII」レーザー誘導爆弾(C型・D型)
JDAM
B61戦術核爆弾
70mm「ズーニー」ロケット弾ポッド
その他兵装AAQ-13/-14 LANTIRN(C型・D型)
AN/ALQ-131ECMポッド
ALQ-184 ECMポッド(C型・D型)
AN/ALE-50 曳航式デコイシステム
増槽


バリエーション

社内研究案

  • モデル401F:
    モデル401の原型案。

  • モデル785:
    ブレンデッドウィングボディ未適応の設計案。
    モデル401と同時期に研究されていた。

試作機

  • YF-16(モデル401):
    F-16の試作機。
    当初はF-15を補助する昼間戦闘機とする計画だったため、簡素な射撃管制用のレーダーFCSを搭載している。
    また、A-7「コルセア」から流用されたヘッドアップディスプレイと、F-15と同じF100-PW-100エンジンを搭載している。
    単座型のみ2機が生産された。

  • F-16 FSD:
    Full-Scale Development(全規模開発)としての量産向けモデル。
    機体の大型化及びF100-PW-200エンジンへの換装、レーダーの各種機能や全天候航法システムを追加した。
    単座型6機、複座型2機の計8機が生産された。

F-16A/B

  • Block 1:
    黒色のレドームを持つ初期量産型。

  • Block 5:
    信頼性と生産性の向上が図られた型。
    この型以降、空中で発見されやすいという意見からレドームの色が黒からグレーに変更されている。

  • Block 10:
    Block 5と同様、信頼性と生産性の向上が図られた型。
    後にピース・レトロフィットI/II計画によりBlock 1/Block 5もこの仕様に改修された。

    • F-16「ネッツ(Nets)」:
      イスラエル空軍での独自改修型。
      後にIAIにより改修が行われ、エンジン以外の性能はC/D型相当になっている。
  • Block 15(F-16A+/B+):
    第1段階の多段階能力向上(MSIP*3)による最初のアップグレード型。
    対地攻撃兵装時にピッチ方向の機動性を確保する為に水平安定版を30%大型化し、インテーク側面へのハードポイントと配線の追加等の改修を行った。
    この改修により、外装式のターゲッティングポッドの運用能力を獲得した。
    当初はノルウェー向けの機体のみ、垂直尾翼基部後部にドラッグシュートを装備。後日ベルギーとオランダ向けの機体もドラッグシュートを追加した。

  • F-16 ADF*4
    空軍州兵F-106?及びF-4Cの後継機として開発された空軍州兵向けの防空戦闘機型。
    レーダーをAN/APG-66(V)1に換装し、AIM-7用のイルミネーターAIM-120用のデータリンクに対応。
    垂直尾翼基部にAN/ARC-200HF無線機が収容されたため、垂直尾翼基部が左右に拡張されている。
    機首左側面にサーチライトを設置。

    また、インテーク?下側・キャノピー前方にIFF機器用のブレードアンテナを追加。
    この装備によりレーダーとIFFの機能を分離し、IFFとレーダーの逐次切り替えを不要とした。
    通称「バードスライサー」と呼ばれるブレードアンテナが強烈な存在感を伴うため、在来型との識別が比較的容易。
    1989年から合計271機(A型246機/B型25機)が改修された。

  • Block15 OCU*5
    Block10/15の改修型。
    最大離陸重量の増加に伴い機体構造を補強。
    C/D型と同じ広角ヘッドアップディスプレイを装備。
    エンジンF100-PW-220へ換装して信頼性を向上。
    追加兵装としてAGM-119AGM-65AIM-120に対応。

    アメリカ空軍では残っていたBlock 15全機とBlock 10の一部がこの仕様に改修されている。
    また、ポルトガル向けOCUはADFとほぼ同仕様である。

  • F-16AM/BM(F-16 MLU*6):
    オランダ、デンマーク、ベルギー、ノルウェー保有のF-16A/Bの近代化改修型。
    モジュラー型ミッションコンピューターとGPSを導入。
    レーダーをAIM-120の運用能力を持つAN/APG-66(V)2レーダーに換装。

  • Block 20:
    Block 15 OCUを元にMLU仕様として台湾空軍向けに新造された機体。
    ただし、レーダーはダウングレード型のAN/APG-66(V)3を搭載しているため、AIM-120は運用できない(後に改修され運用可能に)。
    今後F-16V相当にアップグレードが行われる予定。

F-16C/D

  • Block 25:
    第2段階のMSIPによるA/B型の能力向上型。
    主に電子機器、コックピット、機体フレームを変更。
    レーダーはAN/APG-68?へ換装され、広角HUD(在来型の視野角度が10°に対し15°)や多機能ディスプレイを搭載。
    AIM-7の運用能力を得た。
    搭載機器の変更により垂直尾翼基部が厚みを増し、前に向かって延長している。
    また、機体構造の改良により機体後部のパネルラインが以前の機体と変わっている。

  • Block 30/32:
    AFE*7プログラムにより、エンジンのデュアルソース化が図られた型。
    コスト軽減を目的とした機体で、F-15Eと共通のエンジンベイを使用。F100-PW-220とF110-GE-100の両エンジンが搭載可能。
    この他、セントラル・コンピュータの記憶容量の拡大や燃料タンクのシール・ボンド化が行われている。
    F110を搭載したBlock 30後期生産型(86-0262以降)はエアインテークを拡大(通称「ビッグ・マウス」)し、高高度での出力を改善。
    インテーク部にRCS軽減処理を行い、在来型よりレーダー捕捉を困難にしている。
    1987年からはAIM-120AGM-45AGM-88の携行能力付与。
    完全なレベルIV多目標処理能力、音声メッセージユニット、フライトレコーダーの搭載などが加えられた。

  • F-16N/TF-16N:
    アメリカ海軍アグレッサー部隊による異機種戦闘訓練用モデル。Block 30前期型相当。
    F-16Nは単座型、TF-16Nが複座型。
    第126戦闘飛行隊(VF-126 Bandits)で運用された。
    機関砲を下ろし、主翼の構造材の強化と空戦機動記録用機材を追加。
    1991年の定期点検で主翼にクラックが発見され、飛行停止。改修は断念され、1995年に全機用途廃棄
    1機が標的として破壊され、他はデビスモンサンや博物館に送られた。
    単座型22機・複座型4機の計26機が導入された。

  • F-16C/D「バラク(Barak)/ブラキート(Brakeet)」:
    イスラエル航空宇宙軍が保有するBlock 30/40の独自改修機。
    イスラエル製電子戦機器を搭載した事による重量増加により、着陸装置の強化が行われている。
    複座型のブラキートは、ワイルドウィーゼル機として使用する為、背面にドーサルスパインが新設されており、エルタEL/L-8240電子戦装置を収容する。
    イスラエル航空宇宙軍の要求は、後のF-16の改良に大きな影響を与えている。

    • F-16C「バラク2020」:
      アップグレード型。
      新型HUDやデジタルデブリーフィングシステムが装備され、機体構造の補修による寿命の延長も行われる。

  • Block 40/42(F-16CG/DG)「ナイト・ファルコン」:
    第3段階のMSIPによって製造された夜間作戦能力向上型。
    LANTIRNレーザー誘導爆弾地形追随飛行に対応。
    GPSによる航法支援の追加やフライバイワイヤーのデジタル化等も行われている。
    当時開発中であったF-22の調達に影響を与える可能性が懸念され、「新型」ではなく在来型のC/Dを偽って調達された。
    (命名規則に従うならF-16G/Hと称すべきだが、実際には上記のようになっている)

  • Block 50/52(F-16CJ/DJ):
    上記ナイト・ファルコンの夜間精密攻撃能力を持たない型。
    在来型から改修されたGPS/INS機器を搭載。
    空対空ミサイルボアサイト射撃、ハープーン及びJDAM等のGPS誘導?に対応。
    エンジンの変更(F110-GE-129(Block 50)/F100-PW-229(Block 52))による運動性の改善などが行われている。
    Block 40/42と同様の理由から、本来F-16J/Kと称すべき所をC/Dと偽られている。

  • Block 50D/52D:
    Block 50/52の後期生産型。 JDAMAGM-154「JSOW」?の運用能力を付加。
    敵防空網制圧任務用装備として、フルスペックでのAGM-88対レーダーミサイル運用能力とインテーク右下側面にASQ-213 HTS(HARM照準システム)ポッドの装備を生産段階で追加した。
    レーダーはAN/APG-68(V)9を搭載し、捜索・追跡能力が強化されている。

  • Block50/52アドバンスド(Block 50+/52+):
    F-16C/D Block 50/52の輸出向け更新型。
    「M3+」ソフトウェアの導入で、オフボアサイト能力を付与。リンク16データリンクとヘルメット装着式キューイングシステム(HMCS)が使用可能。
    機体構造を変更して機体背面へのCFT(コンフォーマル燃料タンク)の装備及び600Gal増槽の携行を可能に。
    ドラッグシュート収容部だったスペースに後方警戒レーダーを任田医師、大型のドーサルスパインを取り付けた。
    内蔵式統合型電子機材などの追加を実施している。

  • F-16I「ソウファ(Sufa)」:
    Block 52アドバンスドのイスラエル仕様。
    ブラキートと同じくエルタEL/L-8240電子戦装置を装備。

  • F-16CM/DM(F-16 CCIP):
    「CCIP*8」による改修機体。
    パイロットと整備員への教育とメンテナンスの簡易化のため、Block 40/42/50/52の艤装統一が図られている。
    JHMCSへの対応は648機、リンク16は517機が計画対象。
    CJ/DJ限定のモノクロMFDはカラー化。
    AN/AAQ-14やAN/AAQ-33とASQ-213の並行運用を可能にするため、ASQ-213の取り付けをインテーク左下側面へ変更。
    F-35配備までのつなぎとして更なる改修も計画され、機体寿命の延長やAN/APG-83「SABR」AESAレーダーへの換装などが予定されている。

  • KF-16:
    F-16C/D Block 52の韓国国内でのノックダウン生産型。
    生産段階でCCIP相当の艤装を実施。IFF及び電子戦機器が他国のF-16CJ/DJと細部が若干異なる。
    在来型の1枚板のHUDとLANTIRN-HUDを装備する機体が混在している。

  • F-16IQ:
    Block 52アドバンスドのイラク空軍向けダウングレード型。
    AIM-120の代わりにAIM-7を運用し、AIM-9も最新型のXは運用されない。

F-16E/F

  • Block 60/62:
    F-16C/D Block 50の発展型新造機。改修点は広範囲に及ぶ。
    CFTを標準装備するほか、 AN/APG-80 AESAレーダーAN/ASQ-28?FLIRを装備。
    エンジンをF110-GE-132(Block 60)もしくはF100-PW-232(Block 62)へ換装。
    グラスコックピットを採用。
    JHMCSによるAIM-9Xのボアサイト射撃能力を付与。
    2012年現在、採用国はアラブ首長国連邦のみで、「デザート・ファルコン」の通称でBlock 60を80機(E型55機/F型25機)導入している。

  • F-16V:
    2012年に発表された近代化改修型。
    AESAレーダーの装備やコックピット・アビオニクスのアップグレードによってF-16E/Fと同等の能力を得るとされる。
    なお、形式番号の「V」はF-16の非公式名称である「ヴァイパー」に由来する。

特殊用途機

  • サンダーバーズ仕様機:
    固定武装やJFS(Jet Fuel Starter)の排気口ドアを撤去し、スモーク発生装置を取り付けた曲技飛行仕様。
    「72時間以内に実戦投入できる状態に出来る」という条件のもと、改造箇所はパーツを外した程度にとどめられ、短時間で装備・塗装を戻し実戦部隊へ送ることができる。

  • QF-16:
    QF-4の後継として開発された無人標的機型。

  • GF-16:
    整備教育用の教材機。

実験機

  • YF-16 CCV:
    CCV実験機。
    試作初号機をベースに、空気取り入れ口下部にカナード翼を装備している。

  • F-16/FSW:
    X-29のジェネラルダイナミクス案。計画のみ。

  • NF-16A AFTI(Advanced Fighter Technology Integration):
    大角度運動制御へのデジタル技術の応用を目指して開発された実験機。
    空気取り入れ口下部にカナード翼と、背部に電子機器を収めるドーサルスパインを装備している。

  • NF-16D VISTA(Variable stability In-flight Simulator Test Aircraft/可変安定性飛行模擬試験機):
    F-16D Block 30をベースにした実験機。
    飛行操縦コンピューターを搭載し、他の航空機が持つ動的特性や角度を模擬できた。
    その後推力偏向ノズルを搭載した多軸推力変更(MATV : Multi-Axis Thrust-Vectoring)仕様へと改装された後、元のVISTA仕様に戻された。

  • F-16/101:
    エンジンをB-1Aに搭載されているGE F101の発展型に換装したテストベッド機。

  • F-16 LOAN*9
    統合打撃戦闘機(Joint Strike Fighter)計画向けの研究用に、ステルス性を持たせたエンジン排気口を装備した実験機。

  • F-16 DSI*10
    統合打撃戦闘機計画向けの研究用に、ステルス性を持たせたDSIインテークを装備した実験機。

  • F-16'CK-1':
    ロッキードによって製作されたF-16D Block40ベースの実験機。

  • F-16 GCAS:
    Block 25ベースの自動衝突回避システム実験機。
    スウェーデンとアメリカが共同開発している。

  • F-16 STOL:
    エンジンノズルを二次元推力偏向パドルに変更した実験機。計画のみ。

採用されなかった型

  • ヴォートモデル1600/1601/1602:
    ジェネラル・ダイナミクスとLTVの航空機事業部(現:ヴォート・エアクラフト・インダストリーズ)の合同チームにより設計された艦載機型。
    海軍航空戦闘機(NACF)計画に提案されたが、YF-17の発展型であるP630(F/A-18)との競合に敗れた。

  • F-16B(ワイルドウィーゼル型):
    F-4Gの後継として、ジェネラル・ダイナミクスの自社企画として製作された型。
    予算状況から単一任務機の新規導入計画が破棄されたため、受注を得られなかった。

  • F-16XL:
    ジェネラル・ダイナミクスの自社企画として開発の始まった戦闘爆撃機型。
    主翼にクランクト・アロー・デルタ翼を有し、F-16以上の搭載量を誇る。
    アメリカ空軍の強化型戦術戦闘機(ETF:Enhanced Tactical Fighter)計画に参加したが、F-15Eとの競合に敗れた。
    選定終了後、残った試作機2機は、NASAに引き渡され、飛行研究に使用された。
    現在はロッキード・マーチンが飛行研究に使用している。

  • F-16「アジャイルファルコン」:
    改良と共に重量増加によって低下していた機動性をF-16Aレベルに改善する為に計画されていた、主翼の大型化計画。

  • F-16/79:
    カーター政権の「NATO諸国とイスラエルにのみF-16の輸出は許可される」という武器輸出政策に基づくダウングレードモデル。
    エンジンをJ79の発展型であるJ79-GE-119に換装されていた。
    性能はF100搭載のF-16とF-5の間とされ、限定的ながらマルチロール能力も持つはずだった。
    武器輸出規制の緩和によって、F-16A/Bの全ての導入希望国への販売が可能となったため試作のみで終わった。
    この規格の機体が採用されていた場合、形式名はF-16E(単座)/F(複座)となる予定であった。

  • A-16(F-16 CAS)
    A-10の後継として開発されていた近接航空支援型。詳しくは項を参照。

  • RF-16:
    アメリカ空海軍の統合先進航空偵察システムの空軍側運用機。
    Block 4X/5X導入により余剰となったBlock 3XにA-16と共通の視線追従/ヘルメット投影型FLIRを搭載。
    他の偵察機(U-2E-8無人偵察機)との地上局を中心としたネットワーク化を計画していた。
    実際に開発されることはなかったものの、アメリカなど一部の保有国ではF-16に偵察ポッドを搭載して偵察任務に使用している。
    なお、ベルギーやオランダでは偵察ポッドの運用を可能にした機体をRF-16あるいはF-16(R)と呼称していた。

  • F-16IN:
    インド空軍のMiG-21後継機選定計画(MMRCA)の候補機。
    F-16E/Fをベースとして各種機能を若干発展した機体として計画され、機首にFLIRの代わりにIRSTを装備し、エンジンはF110-GE-132が搭載される予定であった。

  • F-16ES*11
    イスラエル空軍での採用を狙って開発された形式。
    コンフォーマル・フューエル・タンクと内装式FLIRを初めて採用した。
    機体そのものはイスラエルには採用されなかったが、コンフォーマル・フューエル・タンクと内装式FLIRは後にBlock 50/52アドバンスドやF-16E/Fで実用化された。

  • F-16 Block 40/42 SX-1/2/3:
    航空自衛隊F-1支援戦闘機の後継機選定に提案されていた形式。
    SX-の後に続く数字が大きいほど原型機からの改造度が上がり、SX-3は主翼の大型化等、アジャイルファルコンに近い内容が盛り込まれていた。
    なお、F-1の後継としてはF-16をベースとして機体の大型化や主翼構造の変更等を行ったF-2が採用された。

  • F-16AT「ファルコン21」:
    F-16XLから派生した計画。
    ATF計画を念頭に代替案として設計された機体で、F-22からの技術転用で機器を更新、主翼を台形のクリップトデルタ翼に変更、機体を延長して航続距離、搭載量の倍増を図った。


*1 アグレッサー部隊で運用。
*2 うち25機を運用。
*3 Multi Stage Inprove Program.
*4 防空戦闘機(Air Defences Fighter)の略。
*5 運用能力向上(Operational Capability Update)の略。
*6 寿命中近代化(Mid-Life Update)の略。
*7 Alternative Fighter Engineの略。
*8 共通仕様実行計画:Common Configuration Implementation Program.
*9 低被発見性非対称排気口の略。
*10 ダイバータレス超音速インレット(Diverterless Supersonic Inlet)の略。
*11 戦略作戦能力強化の略。

添付ファイル: filef16c_1977ver_ser.jpg 2509件 [詳細]

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS