Last-modified: 2014-06-05 (木) 23:43:54 (1113d)

【EAP】(いーえーぴー)

British Aerospace EAP

EFA計画(現在のユーロファイター・タイフーン)の技術実証を目的として試作された実験機

1979年に開始されたECA計画(後のACA計画→EFA計画)は、参加各国間の思惑が交錯し、後にフランスが脱退して独自にラファールを開発するなど、錯綜していた。
これに業を煮やしたイギリス政府は、1983年にBAeとEAP(Experimental Aircraft Program)契約を交わして独自に技術実証機を試作することとした。
実際には経費の大半をBAeが負担しており、事実上BAeの自主開発といえる。
なお、この時点でスペインも一部費用負担している。
機体は1986年に完成し、国際的な支持を期待してファーンボロ航空ショーでの飛行展示を実施した。

この機体は主として以下の技術実証を目的としていた。

限られた予算から組み上げられた実証機のため、垂直尾翼エンジントーネードADVのものを流用している*2
また胴体下にはスカイフラッシュの模擬弾*3が、翼下パイロンにはASRAAM?の模擬弾が装着されていた。
胴体の左右には砲口が開けられていたが、この時点で機関砲は搭載されておらず、候補としてはBK27ADEN?25mm機関砲が挙がっていた。

同年に共同開発を管理するためのユーロファイターGmbHが西ドイツに設立され、翌1987年にはEAPがEFA計画の正式な実験機として承認されて、いよいよ開発が本格化するかに見えた。
しかし1991年に冷戦体制が崩壊し、NATO諸国における新型戦闘機の必要性は一気に低くなった。
加えて東西ドイツが統一されたことによりドイツの財政も悪化。EFA計画は大きく後退することになる。
EAPの成果といえるユーロファイター2000の原型機が完成するのは1994年のことであった。

スペックデータ

乗員パイロット1名
全長16.80m
全高5.80m
翼長10.50m
空虚重量9,935kg
最大離陸重量18,145kg
エンジンターボユニオン RB-199-104ターボジェット推力71.3kN)×2基
最高速度マッハ2.27



*1 結局のところ実用機にダブルデルタは採用されなかった。
*2 ただしエンジンリヒートを強化されたものになっている。
*3 配置もトーネードADVのものに近い。

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