Last-modified: 2019-09-04 (水) 18:28:51 (93d)

【E-1】(いーわん)

Grumman E-1 "Tracer(トレイサー)*1".

1950年代、アメリカのグラマン社が開発し、アメリカ海軍航空隊に採用された艦載早期警戒機
艦載対潜機S-2の機体上部にレドームを搭載した作りの機体であった。

アメリカ海軍は1940年代後半より、A-1「スカイレイダー」艦上攻撃機を改装した「AD-3W」という早期警戒機を運用していたが、機体の大きさの制約から早期警戒機としての能力は限定されたものであった。
本機はこの解決策として、TF-1輸送機S-2の艦上輸送機型)を基に開発されたものであり、当時の艦載機としてはかなり大型の機体に仕上がった。
量産型のWF-2*2は1958年に初飛行し、1960年から部隊運用が開始された。

本機は艦載機としては大型の機体であったが、それでも機内はレーダー手2名を収容してぎりぎりのペイロードしかなく、また、発熱量の大きい搭載電子機器の冷却にも問題があり、実戦での運用には困難が伴った。
そのため、海軍はより大型の機体を要求し、E-2「ホークアイ」が開発されることになる。

その後、本機はE-2の実戦化に伴って同機に任務を譲り、1970年代に退役した。

スペックデータ

乗員4名(パイロットコパイロットレーダー/インターセプト操作員2名)
全長13.82m
全高5.13m
翼幅22.05m
翼面積47
空虚重量9,381kg
積載重量11,273kg
最大離陸重量12,091kg
発動機ライト R-1820-82A「サイクロン」空冷星型9気筒×2基
出力1,525hp(1,137kW)(離陸出力)
最高速度383km/h(高度1,220m)
巡航速度263km/h
上昇限度4,800m
海面上昇率5.7m/s(1,120ft/min)
レーダーAN/APS-82捜索レーダー


バリエーション

  • XTF-1W:
    空力試験機。
    ダミーのレーダードームの設置や尾翼の改造を行っている。

  • WF-2:
    量産型。

  • E-1A:
    命名規則変更後の空力試験機の名称。

  • E-1B:
    命名規則変更後の量産型の名称。


*1 追跡者、もしくは曳光弾の意。
*2 後に機体命名法の変更により「E-1B」となる。

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