Last-modified: 2023-09-01 (金) 16:32:20 (32d)
【E-Jet】 †
Embraer E-Jet(E170/E175/E190/E195).
ブラジルの航空機メーカー・エンブラエル社が開発・生産している双発・小型のジェット旅客機。
標準座席数の違いにより「エンブラエル170(78席)」「エンブラエル175(86席)」「エンブラエル190(104席)」「エンブラエル195(110席)」の4タイプがある。
いわゆるリージョナルジェットに分類される機体だが、最大のエンブラエル195は最大124席まで設定可能で、ボーイングB737の最小モデルやエアバスA319に匹敵するサイズとなっている。
当初、本機は「ERJ(Embraer Regional Jet)」と呼ばれており、E170が「ERJ170-100」、E175が「ERJ170-200」、E190が「ERJ190-100」、E195が「ERJ190-200」という型式で呼ばれていたが、実機のロールアウトに合わせて現在の呼び名に替わっている*1。
主としてコミューター航空会社やLCCなどに引き渡されている他、ブラジル空軍では「VC-2」という型式で、またアルゼンチン空軍でも政府専用機として用いられている。
日本では日本航空子会社の「ジェイエア」、静岡県の地域航空会社「フジドリームエアラインズ」*2が運用している。
関連:C-390?
スペックデータ †
※STD(Standard Range 標準型)
※LR(Long Range 長距離型)
※AR(Advanced Range 延長強化型)
タイプ | E170 (ERJ170-100) | E175 (ERJ170-200) | E190 (ERJ190-100) | E195 (ERJ190-200) |
乗員数 | 2名 | |||
座席数 (1クラス) | 72〜78席 | 78〜88席 | 100〜114席 | 116〜124席 |
(2クラス) | 66席 | 76席 | 96席 | 100席 |
全長 | 29.90m | 31.68m | 36.24m | 38.65m |
全高 | 9.67m | 10.28m | ||
室内高 | 2m | |||
翼幅 | 26m | 28.70m | 28.72m | |
室内幅 | 2.74m | |||
最大離陸重量 | 35,990kg(STD) 37,200kg(LR) 38,600kg(AR) | 37,500kg(STD) 38,790kg(LR) 40,370kg(AR) | 47,790kg(STD) 50,300kg(LR) 51,800kg(AR) | 48,790kg(STD) 50,790kg (LR) 52,290kg(AR) |
最大積載量 | 9,035kg(STD&LR) 9,775kg(AR) | 10,030kg(STD&LR) 10,310kg(AR) | 13,080kg | 13,950kg |
最大燃料搭載量 | 9,335kg | 12,971kg | ||
エンジン | ターボファン×2基 | |||
GE CF34-8E? (推力61.4kN) | GE CF34-10E (推力82.3kN) | |||
最大速度 | マッハ0.82 | |||
航続距離 | 3,334km(STD) 3,704km(LR) 3,889km(AR) | 3,148km(STD) 3,519km(LR) 3,704km(AR) | 3,334km(STD) 4,260km(LR) 4,445km(AR) | 2,778km(STD) 3,519km(LR) 4,074km(AR) |
離陸滑走距離 | 1,483m(STD) 1,582m(LR) 1,644m(AR) | 1,612m(STD) 1,724m(LR) 2,244m(AR) | 1,598m(STD) 1,830m(LR) 2,100m(AR) | 1,742m(STD) 1,992m(LR) 2,179m(AR) |
バリエーション †
- E170/E175:
78席/86席モデル。
- E190/E195:
胴体延長型で104席/110席モデル。
- Lineage 1000:
ビジネスジェットモデル。
E190と同じ構造を持つが航続距離を最大4,200海里まで拡大、最大19席のラグジュアリー席を設置する。
アルゼンチン空軍が大統領専用機として採用している。
- E195X:
E195の胴体を延長した130席モデル。計画のみ。
- EジェットE2:
次世代モデル。
エンジンをMitsubishi SpaceJetシリーズと同じプラット&ホイットニー PW1000Gシリーズ(PW1700GとPW1900G)に換装し、空力に基づいて開発中の新たな主翼、フルフライバイワイヤーなどとの組み合わせで、燃費は大幅に改善されるほか、メンテナンスコストの削減、騒音削減を目指す。
- E175-E2:
80席クラスの設計で最小タイプ。
これまでのE175から1列増席し、メーカー規格で88席配置可能。
- E190-E2:
E190ベースのモデル。
メーカー規格で座席数は2クラスで97席、モノクラスで106席配置可能。
航続距離はE190より延長されて5,200kmとなっている。
- E195-E2:
E195を2.85m延長したストレッチ型。
客室座席は3列増となり、メーカー規格で2クラスで120席、モノクラスで132席配置可能。
- E175-E2: