Last-modified: 2022-09-17 (土) 10:04:12 (20d)

【DHC-6】(でぃーえいちしーろく)

de Havilland Canada DHC-6 "Twin Otter(ツイン オッター)*1*2".

1960年代、カナダのデ・ハビランド・カナダ社(後のボンバルディア)が開発・生産した双発ターボプロップの小型旅客機
未整備の短い滑走路でも着陸が可能なSTOL性を備えた機体である。

本機は、前作のDHC-3「オッター」をターボプロップ双発としたもので、1965年5月に初飛行
当初は未開地で運航する会社からの発注を念頭に置いていたが、予想に反してコミューター航空会社から大量の発注を獲得。
また、スカイダイビング用としても人気を集めたほか、軍用機としてもアメリカをはじめ多くの国で採用された*3

本機は、1988年にデ・ハビランド・カナダ社での生産が終了した(総生産数844機)が、その後、生産権を取得したバイキング・エア社が、独自の改良型「シリーズ400」の製造を行っている。
また、バイキング・エア社は水上機への改装業者からスタートしたこともあり、水陸両用の車輪付きフロートを自社で製造し、純正オプションに加えている。

日本では日本トランスオーシャン航空エアーニッポン及びエアー北海道琉球エアーコミューターが採用していたが、現在は全て退役している。

スペックデータ

タイプDHC-6-100DHC-6-300DHC-6-400
乗員1〜2名
座席数20席19席
全長15.09m15.77m
全高5.94m
翼幅19.81m
翼面積39
空虚重量2,653kg3,363kg3,221kg(アコモデーション無し)
最大離陸重量4,763kg5,670kg
6,350kg(-400軍用型)
ペイロード975kg
(1,344km(727nm
飛行時)
1,135kg
(1,297km(700nm)
飛行時)
860kg
(1,705km(920nm)
飛行時)
1,842km
(185km(100nm)
飛行時)
1,375km
(741km(400nm)
飛行時)
燃料容量378US gal / 1,466L
エンジンP&W・C PT6ターボプロップ×2基
PT6A-20
(578shp/431kW)
PT6A-27
(620shp/420kW)
PT6A-34
(750hp/559kW)
最大巡航速度297km/h338km/h337km/h
(FL100)
失速速度65mph
フェリー
航続距離
1,427km1,480km
1,832km*4
耐久力6.94h
8.76h*5
上昇限度7,620m
上昇率8.1m/s
滑走距離
離陸/着陸
(50ft)
366m/320m
FL100燃料消費量
(270km/h時)
212.4kg/時
(1.27km/kg)
パワー/マス0.18kW/kg0.16kW/kg0.20kW/kg

バリエーション

  • DHC-6-100:
    プラット&ホイットニー・カナダ PT6A-20?ターボプロップエンジン(出力550hp(432kW))を搭載する初期型。

  • DHC-6-110:
    英国民間航空規則(BCAR)に準拠して製造された100型の派生モデル。

  • DHC-6-200:
    機首及び後部の手荷物区画を拡張した型。

  • DHC-6-300:
    改良型。
    エンジンをPT6A-27(出力680shp(462kW))に換装し、ドアの改修や燃料容量・乗客収容数の増加などの変更を行っている。

    • DHC-6-300S:
      翼上面スポイラーと高性能ブレーキを装備する-300の特別型。

    • DHC-6-300M:
      300の多用途軍用型。
      輸送機型、翼下に武装が可能なCOIN機型、下部前方に全方向探索レーダーを備えた海上偵察機型(-300MRと命名)の3種類がある。

  • DHC-6-310:
    英国民間航空規則(BCAR)に準拠して製造された300型の派生モデル。

  • DHC-6-320:
    オーストラリア民間航空規則(ACAR)に準拠して製造された300型の派生モデル。

  • DHC-6-400:
    バイキング・エアで製造している型。
    エンジンをPT6A-34に換装し、グラスコックピット化している。

    • DHC-6-400S:
      17人乗りの水上機型。
      フロートを装備し、機体・エンジン・燃料系に耐食性対策を施した。
      また、400型より500ポンド(230kg)軽量化されている。

  • CC-138:
    カナダ軍向け輸送機捜索救難機型。300型ベース。

  • UV-18:
    アメリカ軍向け汎用輸送機型。


*1 Otter:カワウソの意。
*2 日本では「オッター」が「落ちた」を連想させるとして「ツインオター」とも呼ばれた。
*3 アメリカ軍での型式呼称は「UV-18」。
*4 オプションの翼端燃料タンク使用時。
*5 オプションの翼端燃料タンク使用時。

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