Last-modified: 2017-05-06 (土) 16:43:58 (107d)

【DC-5】(でぃーしーふぁいぶ)

Douglas DC-5/C-110/R3D.

アメリカのダグラス・エアクラフトが1930年代に開発・生産した双発レシプロ旅客機
ダグラス社の歴代DC(=Douglas Commercial(ダグラス・コマーシャル))シリーズの中ではもっとも生産数が少ない機体であった*1

当初、本機はDC-3DC-4よりも需要の低い短距離・ローカル線向けの機体として開発された。
しかし生産開始時点で第二次世界大戦が勃発し、民間向けの需要のほとんどがキャンセルされてしまう。
試作1号機*2ボーイング社創業者、ウィリアム・E・ボーイング氏の自家用機になった後、軍部に徴用されて「C-110」として用いられた。
量産型の4機はKLMオランダ航空が発注していた*3が、オランダ本国にドイツ軍が侵攻して納入が不可能になったため、海外領土・オランダ領東インドの現地法人へ引き渡された。

このうち2機は、オランダ領東インドへ侵攻した日本軍鹵獲され、陸軍航空隊で輸送機通信・航法訓練機として用いられた。
残り2機はオーストラリアへ脱出し、同国空軍で運用されていた。

また、アメリカ海軍では「R3D」として用いられたが、海軍でもわずか7機の採用にとどまり、本機は合計12機が生産されただけで終わった。
戦後まで残存した機体はイスラエルへ輸出され、イスラエル空軍輸送機として用いられている。

スペックデータ

乗員3名
乗客数18〜24名(試作機は8名)
全長18.96m
全高6.04m
翼幅23.77m
翼面積76.55
空虚重量6,243kg
積載重量9,072kg
発動機ライトGR-1820-F62「サイクロン9」空冷星型9気筒×4基
出力900hp(671kW)
速度
(最大/巡航)
370km/h(高度2,345m)/ 325km/h
航続距離2,575km
上昇限度7,225m
上昇率8.1m/s


バリエーション


*1 試作機の性格が強いDC-1を除く。
*2 この機は量産型に比べて席数が8席と少なかった。
*3 民間向けの受注は同社だけにとどまった。

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