Last-modified: 2022-10-04 (火) 00:07:15 (57d)

【CF-105】(しーえふひゃくご)

Avro Canada CF-105 "Arrow(アロー)"

1950年代にカナダのアブロ・カナダで開発された超音速戦闘機
ソビエトの戦略爆撃機を迎撃する戦闘機で従来使用されてきたCF-100「カナック」?の後継機として、1953年に開発が始まり、1958年に試作機が初飛行した。

世界で始めてフライバイワイヤーを実用化した機体であり、ペイロード爆撃機並に大きく、最大でAIM-7を6発、またはAIM-4を12発搭載できるほか、爆弾対艦ミサイルを装備すれば対地攻撃や対艦攻撃も行うことも可能と、後年の「マルチロールファイター」と呼ばれる機体にもなりうる可能性が存在した。
また、P&W J75?ターボジェットを双発で搭載し、無尾翼デルタで23mを越す大型の胴体には大量の燃料を搭載できるため、マッハ1での飛行を最大2.5時間も維持することが可能だった。

しかし、F-99「ボマーク」?などの地対空ミサイルの発達や価格の高騰*1、政権交代により1959年2月に開発は中止され、5機の試作機と設計書類はすべて処分された。

なお、ソ連のMiG-25の開発にはスパイによって盗まれた当機のデータが役立てられたとされる。

スペックデータ

乗員2名
全長23.7m
全高6.45m
翼幅15m
翼面積113.8
翼型root:NACA 0003.5(modified)
tip:NACA 0003.8(modified)
空虚重量22,244kg
総重量25,818kg
最大離陸重量31,119kg
エンジンP&W J75-P-3?アフターバーナー付きターボジェット×2基
(オレンダ PS.13「イロクォイ」エンジンに換装予定だった)
推力J75:
ドライ:73kN(16,500lbf)
A/B使用時:105kN(23,500lbf)

イロクォイ:
ドライ:89kN(20,000lbf)
A/B使用時:130kN(30,000lbf)
最大速度マッハ1.98(高度5,000ft(15,000m)、試験飛行時の最高記録)
マッハ2.3以上(計画)
巡航速度マッハ0.91(高度36,000ft(11,000m))
戦闘行動半径670km
上昇限度16,000m
翼面荷重227kg/
推力重量比0.825(積載重量時)
固定武装なし
ロケット弾AIR-2「ジニー」無誘導核ロケット弾×2発
空対空ミサイルVelvet Glove×4発(1956年開発中止)or AIM-4「ファルコン」×8発
or AIM-7「スパロー供×3発(キャンセル)
アビオニクスヒューズ MX-1179火器管制システム



*1 当時の日本円に換算して1機あたりの価格は34億円以上だった。

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