Last-modified: 2016-10-25 (火) 13:12:14 (216d)

【C-47】(しーよんじゅうなな)

Douglas C-47 "Skytrain".

アメリカのダグラス・エアクラフト社が1930年代に開発した双発レシプロ旅客機DC-3軍用輸送機型。
「C-47」は陸軍航空隊/空軍での呼び名で、海軍/海兵隊では「R4D」、英国では「ダコタ」と呼ばれていた。

C-47は折り畳み式の座席を装備し、武装兵28名か、最大で2,722kgの物資を搭載できた。
また、14床の寝台と看護兵3名を収容して患者輸送機として運用することも可能で、貨物輸送機としてジープ1台とM3・37mm対戦車砲1門を搭載することもできた。

兵員輸送型のC-53「スカイトルーパー(Skytrooper)」やガンシップ型のAC-47など、派生型も数多く存在する。

第二次世界大戦ではノルマンディー上陸作戦?などの大規模作戦だけでなく、物資輸送や空挺作戦で多用された。
戦後、多くの機体が民間に払い下げられたが、一部の機体はベトナム戦争の頃まで現役に残り、ガンシップとしても運用された。

戦後にアメリカ合衆国大統領も務めたドワイト・D・アイゼンハワー将軍は「第二次大戦における連合国の勝利に大きく貢献したのはダコタ(本機)とジープバズーカである」との言葉を残している。

21世紀の現在でも一部の途上国で運用され続けており、南アフリカ海軍では対潜哨戒機として本機を用いている。

スペックデータ

乗員3名
乗客兵員28名
全長19.43m
全高5.18m
翼幅29.11m
翼面積91.7
空虚重量8,226kg
運用時重量11,793kg
最大離陸重量14,061kg
発動機P&WR-1830「ツインワスプ」空冷二重星形14気筒×2基
出力1,200hp(895kW)×2
速度
(最大/巡航)
365km/h(高度2,700m時)/ 274km/h
航続距離5,795km(フェリー飛行時)/2,575km
実用上昇限度8,045m
上昇率318m/min
ペイロード2,700kg


バリエーション

  • C-47:
    最初の量産型。

  • C-47A:
    電気系統を強化した型。

  • C-47B:
    インド・中国間のヒマラヤ山脈越え輸送作戦「ハンプ越え」向けにエンジンを強化した型。
    エンジンはスーパーチャージャー付きのR-1830-90Cを搭載した。
    しかし、ある程度の成功しか収められず、多くがC-47Dに改修された。

  • C-47C:
    水陸両用のフロートを装備した試験機。

  • C-47D:
    B型のエンジンからスーパーチャージャーを取り外した型。

  • C-47E:
    航空路点検機に改修された型。
    エンジンはR-2000-4を搭載。

  • C-47L/M:
    ベトナム戦争で特殊な電子機器を搭載したC-47H/Jに付けられた名称。

  • C-47T:
    エンジンをターボプロップに換装した型。

    • C-47TP「ターボ・ダコタ(Turbo Dakota)」:
      南アフリカ空軍において、プロフェッショナル・エヴィエーション社によるターボプロップ化が行われた機体の名称。

  • AC-47D「スプーキー」:
    ガンシップ型。
    武装はM134 7.62mm機関銃×3挺または.30-06口径AN/M2単銃身重機関銃×10挺を装備する。

  • EC-47D:
    電子戦機型。

  • EC-47N/P/Q:
    ベトナム戦争においてA/D型に電子偵察用装備を取り付けた型。
    EC-47QはR-2000-4エンジンを搭載。

  • RC-47A/D:
    写真/電子偵察機型。

  • SC-47D:
    救難機型。
    後にHC-47Dに改称。

  • TC-47B/D:
    航法練習機型。

  • VC-47A/B/D:
    VIP輸送機型。

  • C-53「スカイトルーパー」:
    兵員輸送に特化した型。DC-3と同様の座席を装備する。

    • XC-53A「スカイトルーパー」:
      全翼幅のスロッテッドフラップと熱風による除氷装置を備えた試験機。

    • C-53B「スカイトルーパー」:
      北極での活動用に改修された型。

    • C-53D「スカイトルーパー」:
      座席をC-47と同様にした型。

  • C-117A:
    B型の幕僚輸送機型。

    • C-117B:
      C-117Aからスーパーチャージャーを取り外した型。

    • C-117C:
      VC-47をC-117B仕様に改修した型。
      後にVC-117A/Bに改称。

  • XCG-17:
    兵員輸送グライダー型。量産されず。

  • R4D-1:
    アメリカ海軍/海兵隊向け。

  • R4D-3:
    C-53がアメリカ海軍に移管された際の名称。

  • R4D-5:
    C-47Aがアメリカ海軍に移管された際の名称。
    後にC-47Hに改称。

  • R4D-6:
    C-47Bがアメリカ海軍に移管された際の名称。
    後にC-47Jに改称。

  • R4D-7:
    TC-47Bがアメリカ海軍に移管された際の名称。
    後にTC-47Kに改称。

  • R4D-8:
    再生したR4D-5/6をDC-3S「スーパーDC-3」相当に改修した機体。
    後にC-117Dに改称。

  • R4D-5L/6L:
    R4D-5/6の南極観測支援機型。後にLC-47H/Jに改称。

  • R4D-5Q/6Q:
    R4D-5/6の電子戦訓練型。後にEC-47H/Jに改称。

  • R4D-5R/6R:
    R4D-5/6の人員輸送型。後にTC-47H/Jに改称。

  • R4D-5S/6S:
    R4D-5/6のASW訓練型。後にSC-47H/Jに改称。

  • R4D-5Z/6Z:
    R4D-5/6のVIP輸送機型。後にVC-47H/Jに改称。

  • R4D-8L:
    R4D-8の南極観測支援機型。後にLC-117Dに改称。

  • R4D-8T:
    R4D-8の練習機型。後にTC-117Dに改称。

  • R4D-8Z:
    R4D-8の幕僚輸送機型。後にVC-117Dに改称。

  • ダコタ Mk.I:
    イギリス向け。C-47相当。

  • ダコタ Mk.II:
    イギリス向け。C-53相当。

  • ダコタ Mk.III:
    イギリス向け。C-47A相当。

  • ダコタ Mk.IV:
    イギリス向け。C-47B相当。


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