Last-modified: 2023-06-06 (火) 18:38:21 (3d)

【Bo105】(びーおーいちまるご)

MBB Bo105.

西ドイツのメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)社(現エアバス・ヘリコプターズ)が開発・製造した軽量双発ヘリコプター

当初、ベルコウ社が1962年に開発を始めたが、間もなくメッサーシュミットやブローム・ウント・フォス(Blohm & Voss)の航空機部門と合併し、MBBの製品となった。
初飛行は1967年で、1970年に型式証明を取得した。

本機の特徴は信頼性を重視して、5人乗りの小型機でありながらアリソン250ターボシャフトを双発で搭載したことである。
これにより、後にライトツインと呼ばれるものの始祖的存在となった。
また、ローターブレードをガラス繊維強化樹脂製にし、ローターハブを無関節のリジッドローターにするなど、ローターも当時としては非常に先進的なものであり、操縦応答性がよく機動性に優れている。
さらに小型のシングルローター機でありながら、胴体後部のテイルブーム下にクラムシェルドアを備え、担架などの積み下ろしが容易である(現代では多くの小型ヘリがこれに倣っている)。

発展型としてBo108が開発されていたが、アエロスパシアルとの合併によりフェネストロンが追加されることとなり、EC135へ改称された。

IMG_9836.jpg
PAH-1(Bo105P)

スペックデータ(Bo105CB)

乗員1〜2名
搭載容量兵員3〜4名
全長11.86m(主ローター含む)
胴体長8.56m
全高3m
翼型NACA 23012
主ローター直径9.84m
主ローター面積76.05
空虚重量1,276kg
離陸重量2,380kg(HOT×6発搭載時)
2,500kg(最大)
燃料容量570L(150 US Gal)
エンジンアリソン250-C20Bターボシャフト×2基(出力420shp(313kW))
最高速度242km/h(131kn)
巡航速度204km/h(110kn)(経済巡航速度)
超過禁止速度270km/h(150kn)
航続距離657km(355nm)(高度1,525m、標準燃料、最大ペイロード時)
フェリー航続距離1,112km(600nm)(高度1,525m、補助タンク付き)
飛行可能時間3時間30分(標準燃料、最大ペイロード時)
実用上昇限度5,200m
上昇率8m/s
ホバリング高度限界3,200m(IGE)/2,100m(OGE)
兵装HOT×6発(Bo105P)またはBGM-71×8発


派生型

  • Bo105A:
    初期生産型。主に民間向け。エンジンはアリソン250-C18を搭載。

  • Bo105C:
    エンジン強化型。アリソン250-C20を搭載。

    • Bo105CB:
      エンジンをさらに強化した小型観測、多用途輸送型。
      エンジンはアリソン250-C20B(420shp(313kW))を搭載。

    • Bo105CBS:
      多用途輸送型。
      救命救急医療活動向けにキャビンを25cm延長し、窓を増設している。

    • EC-スーパーファイブ:
      CBSの高性能モデル。

    • Bo105CBS-5:
      CBSの捜索救難型。

  • Bo105D:
    英国認証の洋上運用モデル。

  • Bo105LS A1:
    CBSのエンジンやトランスミッションをさらに強化し、高温・高地に対応した型。
    エンジンははアリソン250-C28Cを搭載。

  • Bo105LS A3:
    A1の最大離陸重量を2,600kgに増大したモデル。

  • Bo105LS A3「スーパーリフター」:
    CBS-5にBK117C-1テイルローターを組み合わせて揚力を強化し、最大運用重量を2,850kgまで増大、機外吊り下げ能力を強化したモデル。

  • EC-スーパーファイブ:
    CBSベースの民間型。

  • Bo105P/PAH-1:
    アウトリガーHOTを装備するドイツ陸軍向けの対戦車型。
    軍呼称はPAH-1(PAH=Panzerabwehrhubschrauber:対戦車ヘリコプター)。
    ユーロコプター・ティーガー(PAH-2)の登場により一部は退役またはBo105Mへと改造されている。

  • PAH-1A1:
    Bo105Pのアップグレード型。

  • Bo105P/PAH-1 フェーズ2:
    西ドイツ陸軍向け夜間攻撃型の提案モデル。1993年に計画中止。
    HOT-2対戦車ミサイル用のルーフマウント赤外線照準器を搭載する予定だった。

  • Bo105P/BSH:
    西ドイツ陸軍向け護衛型の提案モデル。1993年に計画中止。
    スティンガーAAMを搭載。

  • Bo105M:
    西ドイツ陸軍の軽輸送・観測型。
    軍呼称はVBH(Verbindungshubschrauber:連絡用ヘリコプター)。

  • Bo105S:
    捜索救難型。

  • Bo105/オフェリア:
    試験・評価用モデル。メインローター上に照準機器を搭載。

  • Bo105ATH(HA.15):
    HOT対戦車ミサイルを搭載したスペイン陸軍向け武装対戦車仕様。

  • Bo105GSH(HR.15):
    スペイン陸軍向け武装偵察ヘリコプター型。

  • Bo105HGH:
    高速研究機型。
    ローターヘッドフェアリング、胴体後部フェアリング、長さ6mの固定補助翼などを装備。

  • Bo105KLH:
    CBS-5の韓国陸軍向けライセンス生産型。
    韓国製ミッション装備を搭載したほか、ローターブレードやトランスミッションが改良されている。

  • Bo105LOH(HR.15):
    スペイン陸軍向け観測ヘリコプター型。

  • Bo105MSS:
    海事モデル。捜索レーダーを搭載。

  • NBO-105:
    ITPN社でのライセンス生産型。旧称NBO-105CB。

  • NBO-105S:
    胴体延長モデル。

  • BO105 エグゼキュテエア:
    アメリカでの小型ヘリコプターの市場に参入することを意図したボーイング・バートルとカールソン・ヘリコプターによるライセンス生産型。
    胴体を24.5cm延長している。

  • BO105E-4:
    Bo105Pの性能向上型。より高性能な電子装備を搭載。
    2006年に最初の1群がアルバニアに提供された。


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