Last-modified: 2016-07-12 (火) 22:23:51 (468d)

【Bf109】(びーえふいちまるきゅう)

Messerschmitt Bf109.
第二次世界大戦中の全期間を通じて活躍した、ドイツ軍の主力戦闘機

液冷エンジンを装備した高速戦闘機で、機体重量に比し小さく薄い主翼やモーターカノン、主脚のエンジンマウントなど、特徴のある設計となっている。
何度も改修されたために多くのバリエーションがある。

終戦までに製造された機数は30,000機を超え、戦闘機においてこれを凌ぐ生産機数はソビエトのIl-2シュトルモビクの36,163機だけである。
さらに戦後もイスラエル軍がチェコスロバキアから輸入し、中東戦争でも使われた。

スペックデータ(Bf109G-6)

乗員1名
全長9.02m
全高3.04m
全幅9.92m
翼面積6.05
自重2,670kg
最大重量3,150kg
発動機ダイムラーベンツ 605AM 液冷倒立V型12気筒(出力1,800馬力)×1基
速度
(最高/巡航)
621km/h(高度7,000m)/545km/h
上昇限度11,800m
航続距離720km
武装MG131 13mm機銃×2門、MGFF又はMG151/20 20mm機関砲×2門、
MK.108又はMK.103(MG151/20(20mm)の場合もあり)30mmモーターカノン×1門


IMG_5534.jpg

(Bf-109 G2/trop)
関連:メッサーシュミット Fw190 ルフトバッフェ ハンス・ヨアヒム・マルセイユ スピットファイア

バリエーション(カッコ内は非公式愛称)

  • Bf109V:
    前生産型。A〜E各型のもととなった機体。
    一部はスペイン動乱で実戦試験に投入された。

  • Bf109A(アウグスト August):
    初期生産型。
    木製固定ピッチ2翅のプロペラを持ち、エンジンはロールス・ロイス ケストレル(出力570馬力)を搭載している。

  • Bf109B(ベルタ Berta):
    Jumo 210エンジンを搭載した改良型。スペイン動乱初期の主力機となった。
    • Bf109B-0:
      生産前機。エンジンはJumo210B(出力610hp)を搭載。
    • Bf109B-1:
      初期生産型。エンジンはJumo210D(出力645hp)を搭載。
    • Bf109B-2:
      量産型。エンジンはJumo210E(出力640hp)を搭載。

  • Bf109C(ツェーザー Cäser、またはクラーラ Klara):
    主にスペイン動乱からポーランド侵攻にかけて少数が使用された。
    機首上面と翼内に各2門のMG17 7.92mm機関銃を装備した。
    MGFF 20mm機関砲を搭載することが予定されたC-3は生産されなかった。
    なお、「ツェーザー」は人名のほか、ローマ帝国皇帝カエサルを特に指す固有名詞的な使い方もされる。
    • Bf109C-1:
      Jumo210G(出力640hp)エンジンを搭載。MG17 7.92mm機銃×4門を装備。
    • Bf109C-2:
      C-1型と似た機体だが、MG17 7.92mm機銃を5門に増やしたモデル。
    • Bf109C-3:
      MGFF 20mm機関砲搭載モデル。生産されず。

  • Bf109D(ドーラ Dora):
    Jumo 210エンジンを搭載した機体。
    主にスペイン動乱からポーランド侵攻にかけてある程度の機数が使用されたが、すぐにBf109Eが登場したため戦場に長くは留まらなかった。
    • Bf109D-1:
      DB600Aaエンジン(出力960hp)を搭載。武装は20mm機関砲×1門と7.92mm機銃×2門を装備。
    • Bf109D-2:
      武装強化型。D-1型の主翼に7.92mm機銃×2門を追加。
    • Bf109D-3:
      武装強化型。D-1型の主翼にMGFF 20mm機関砲×2門を追加。少数生産。

  • Bf109E(エーミール Emil):
    ダイムラー・ベンツ製DB 601Aエンジンを搭載した機体で、二次大戦初期の主力機となった。~後期型では出力向上させたDB 601Nも使用された。
    • Bf109E-1:
      DB601Aエンジン(出力1,100hp)を搭載。武装はMG17 7.92mm機銃×4門を装備。
    • Bf109E-1/B:
      E-1型に爆弾搭載能力を付与した戦闘爆撃機型。
    • Bf109E-2:
      E-1型と似た機体だが、武装をモーターカノンとして装備したMGFF 20mm機関砲と7.92mm機銃の各2門にしたモデル。
    • Bf109E-3:
      武装強化型。
      20mmモーターカノンと7.92mm機銃×4門を翼内装備とした。
    • Bf109E-4:
      改良型。
      風防形状を変更したほか、強装薬の薄殻弾頭が発射できるMGFF/M 20mm機関砲×2門を追加。
    • Bf109E-4/N:
      DB601Nエンジン(出力1,200hp)搭載モデル。武装はE-4型と同じ。
    • Bf109E-4/Trop:
      熱帯型。防砂フィルター等を装備。
    • Bf109E-5:
      武装を7.92mm機銃×2門に減じた偵察戦闘機型。E-6型も同様。
    • Bf109E-7:
      E-4/N型と似た機体だが、胴体下落下タンクの装備を追加。
    • Bf109E-7/U2:
      E-7変形モデル。地上攻撃任務用の装備を追加。
    • Bf109E-7/Z:
      E-7型にGM-1増力装置を搭載したモデル。
    • Bf109E-8:
      DB601Eエンジン(出力1,300hp)を搭載。落下タンクを装備。武装等はE-1型に準拠。
    • Bf109E-9:
      E-8型から武装を減じた偵察戦闘機型。

  • Bf109F(フリードリヒ Friedrich、またはフリッツ Fritz):
    DB601N及び改良されたDB601Eエンジンが搭載された機体。
    空気抵抗を減少させる設計に刷新された。
    大きな性能向上を果たし、中期の主力機となった。
    • Bf109F-1:
      DB601Nエンジンを搭載。武装は20mmモーターカノン×1門と7.92mm機銃×2門を装備。
    • Bf109F-2:
      F-1型に似るが、20mmモーターカノンを15mm機銃×1門に換装。
    • Bf109F-3:
      DB601Eエンジンを搭載した他はF-1型と同様の機体。
    • Bf109F-4:
      20mmモーターカノンを改良したモデル。初速・携行弾数が増加した。

  • Bf109G(グスタフ Gustav):
    DB605エンジンを搭載した機体。
    多数の派生型が開発され、後期の主力機となった。
    • Bf109G-1:
      DB605A-1エンジン(出力1,475hp)を搭載。武装は20mmモーターカノン×1門と7.92mm機銃×2門を装備。
    • Bf109G-1/Trop:
      7.92mm機銃を15mm機銃に変更したモデル。機首部のふくらみが特徴。
    • Bf109G-2:
      G-1型の非与圧型。武装等に変更無し。
    • Bf109G-3:
      G-1型の無線装置を改良した機体。
    • Bf109G-4:
      G-3型の非与圧型。
    • Bf109G-5:
      方向舵を改設計したモデル。水噴射装置付きDB605Dエンジン(出力1,800hp)を搭載。
    • Bf109G-6:
      DB605系エンジンを搭載。武装は30mm機関砲×1門、20mm機関砲×2門、13mm機銃×2門。
    • Bf109G-8:
      武装を減じた偵察戦闘機型。
    • Bf109G-10:
      水噴射装置付きDB605Gエンジン(出力2,000hp)搭載モデル。
    • Bf109G-12:
      複座練習機型。
    • Bf109G-14:
      20mm機関砲×1門と15mm機銃×2門の他に翼下にロケット弾を搭載可能にしたモデル。
    • Bf109G-16:
      地上攻撃任務用の変型機。

  • Bf109H(ハインリヒ Heinrich):
    Bf109Fから開発された高高度戦闘機型。
    翼幅が拡張され、高度10,100mにおいて750km/hでの飛行が可能とされた。
    少数のH-1が生産され、試験されたが主翼の強度不足から開発は放棄された。
    • Bf109H-1:
      DB601Eエンジン搭載の高々度戦闘機型。操縦席与圧。
    • Bf109H-2:
      Jumo213エンジン搭載の高々度戦闘機型。計画のみ。
    • Bf109H-5:
      DB605エンジン搭載の高々度戦闘機型。計画のみ。

  • Bf109J:
    スペインでのライセンス生産計画案。実現せず。

  • Bf109K(クーアフュルスト Kurfürst):
    量産された最後の機体。なお、「クーアフュルスト」とは「選帝侯」のこと。
    戦争末期に完成し2機のみ配備されたK-14型では2段2速過給器付きDB605Lを搭載し、高度14000mで740km/の速度を発揮した。
    • Bf109K-0:
      G型改修の高々度戦闘機型生産前機。DB605Dエンジンを搭載。
    • Bf109K-2:
      DB605ASCM/DCMエンジン(出力2,000hp)を搭載。武装は30mm機関砲×1門と15mm機銃×2門を装備。
    • Bf109K-4:
      K-2型に与圧操縦席を装備した機体。
    • Bf109K-6:
      K-2型に翼下装備の30mm機関砲×2門を追加した機体。
    • Bf109K-14:
      水噴射装置付きDB605Lエンジンを搭載するK型の最終型。最高時速725km。

  • Bf109L:
    Jumo213Eエンジン搭載の速度向上型提案。計画のみ。

  • Bf109S:
    吹き出しフラップ搭載の提案型。計画のみ。

  • Bf109T(トレーガーフルークツォイク Trägerflugzeug):
    E-3型にカタパルトフックとアレスティングフックを追加、主脚強化、主翼延長と翼端を折りたたみ式に改造した艦上戦闘機型。
    航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」に搭載する予定だった。
    フィゼラー社担当でまず先行量産型T-0型を10機製作、E-4/N型ベースのT-1型60機の量産が進められた。
    しかし空母が未完成に終わったため、完成した機体から艦載用装備を撤去、ノルウェーや北西ドイツの陸上基地で部隊運用された。
    • Bf109T-0:
      E型に艦上運用装備を搭載した艦上機型生産前機。
    • Bf109T-1:
      DB601Nエンジン搭載モデル。他はT-0型と同様。
    • Bf109T-2:
      T-1型から甲板運用装備を撤去した改修型。
    • Bf109TL:
      翼下に補助用ターボジェットエンジン搭載の計画案。計画のみ。

  • Bf109Z(ツヴィリング Zwilling):
    双発機型。実用化されなかった。
    • Bf109Z-1:
      2機を結合した双発機。武装は30mm機関砲×5門を装備。
    • Bf109Z-2:
      Z-1型同様の双発機だが、30mm機関砲×2門と爆弾1,000kgの戦闘爆撃機型。
    • Bf109Z-3:
      Z-1型のエンジンをJumo213に変更する計画。Z-2型改修のZ-4も同様。

  • Bf109W(ヴァッサーフルークツオイク Wasserflugzeug):
    双フロート式の水上機型。

  • Bf109X:
    BMW801空冷エンジンを搭載する試作型。胴体はF型を流用。


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