Last-modified: 2014-07-25 (金) 00:05:13 (1069d)

【BTR-D】(びーてぃーあーるでぃ)

ソ連で開発された装甲兵員輸送車。
1974年に採用され、開発と生産はBMD-1と同じくボルゴグラード・トラクタ工場が担当している。
西側で本車の存在が知られるようになったのは、1980年代の半ば頃からである。

BMD-1をベースに砲塔を取り外し、車体を延長して乗員数を増加させた型で、BMDと同様に、空中投下が可能なように設計されている。
BTR-Dは、完全武装の空挺兵1個分隊(10人)を輸送でき、兵員の乗下車は天井の2ヶ所のハッチと、後部の大ハッチを通して行われる。また、左右側面2ヶ所に銃眼が存在する。
その他、他車両との通信用の無線機や消火装置、NBC防護システムも設備されている。
現在、ロシア軍とウクライナ軍に配備されており、派生型も多数開発されている。

スペックデータ

BTR-D
乗員数1名+歩兵12名
全長5.883m
全幅3.63m
全高2.0m
重量8t
エンジン5D-20 V型6気筒液冷ディーゼル(出力:176kW/2,600rpm)
速度60km/h(整地)
25km/h(不整地)
10km/h(浮航)
登坂力70%
超堤高0.7m
超壕幅2.0m
行動距離500km
装甲6〜16mm
武装PKT? 7.62mm機関銃×2挺(弾数2,000発)


2S9「ノーナS」
乗員数4名
全長6.02m
全幅2.63m
全高2.3m
重量8.7t
懸架方式トーションバー
エンジン5D-20 V型6気筒液冷ディーゼル(出力177kW)
速度60km/h(整地)
10km/h(浮航)
登坂力60%
行動距離500km
装甲16mm(砲塔前面)
武装2A60 120mm直射・迫撃両用ライフル砲×1門(弾数25発)

派生型

  • BTR-RD「ローボト」:
    戦車駆逐車型。
    9K113「ファゴート」(AT-4「スピゴット」)対戦車ミサイルを搭載する。

  • BMD-KSh「シニーツァ」:
    大隊指揮車型。
    R-123無線機×2台を搭載する。

  • 1V119「レオスタート」:
    砲兵統制車型。
    地上レーダー(有効距離14km)、レーザー測距儀(8km)、昼夜間監視装置、地図照合機、電子戦機材、R-123無線機×2台、R-107無線機×1台を搭載。

  • 2S9「ノーナ(НОНА)*1-S」:
    ASU-85?対戦車自走砲の後継として、BTR-Dの車体を使用した空挺自走砲型。
    2A60 120mm直射・迫撃両用ライフル砲を搭載し、BMD-1と同様にAn-22?輸送機からパラシュートと着地緩和ロケット・アシストを用いた空中投下が可能である。
    • 2S9-1「スヴィリステルカ」:
      アフガニスタンでの戦訓を元に、砲弾搭載量を増加した型。
      砲弾40発を搭載可能。

  • BTR-ZD「スクレージェト」:
    高射ミサイル班の地対空ミサイル輸送車両。
    ZU-23-2の車体としても使用。

  • BTR-KShM「ソローカ」:
    連隊・旅団級の指揮・幕僚車型。
    R-123無線機×2台、R-111無線機×2台、R-130レーダー、秘匿通信機を搭載。
    「シュメーリ」無人偵察機の発射・操縦車としても使用。

  • BREM-D:
    修理・装甲回収車型。
    クレーン、牽引機、鋤、溶接機を搭載。

  • R-440 ODB「フォボス」:
    移動衛星通信局型。

*1 Новейшее Орудие Наземной Артилерии(地上砲兵向け新型砲)の略で、九の和音を意味する。

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