Last-modified: 2018-01-22 (月) 03:26:43 (153d)

【BTR-60】(びーてぃーあーるろくじゅう)

ソビエト連邦が開発した装輪式装甲兵員輸送車
BTR-152の後継として1950年代後半から開発が開始され、1959年に採用された。

2基のエンジンで車軸を分担する複雑な駆動系を採用しており、1基が故障しても走行能力が維持される。
また、車体後部にウォータージェットを装備しており、それで水上を移動できる。

ガソリンエンジンゆえ引火性が高く、出入り口が上部ハッチしか存在しないため緊急脱出も困難。
搭乗歩兵もろとも爆発炎上する事例が多発したため、歩兵達は中に入らず車上にまたがって移動し始めた。

これは装甲車の存在意義を無視しているといって良く、運用教則上は採るべきでない愚行である。
逆に言えば「車内に籠もるより外にいた方が安全」と判断されるほど生存性に不審を抱かれていたという事でもあるが。

そのため、後継のBTR-80ではディーゼルエンジンが搭載された。

ソビエト軍始め東側諸国にも大量に供与されて用いられ、21世紀に入っても世界中で多数が現役である。

スペックデータ

乗員2名+兵員12名
全長7.56m
全高2.31m
全幅2.835m
戦闘重量10.3t
懸架・駆動方式トーションバー
ハイドロサスペンション
8輪駆動
エンジンGAZ-49B 4ストローク直列6気筒液冷ガソリンエンジン×2基
(出力180hp)
登板力50%
超堤高0.6m
超豪幅2.0m
最大速度90km/h(整備地)
60km/h(不整地)
10km/h(水上)
航続距離500km
装甲8mm(車体前面)/10mm(砲塔前面)
携行弾数500発(14.5mm機関銃)/2,000発(7.62mm機関銃)
兵装KSV 14.5mm重機関銃×1挺
PK 7.62機関銃×1挺

派生型

  • ZIL-153:
    「ザヴォーツカェ・イズジェリェ49(工場製品49)」の要求仕様書に基いて設計されたZIL設計局の試作車。
    採用されず。

  • GAZ-49:
    「ザヴォーツカェ・イズジェリェ49」の要求仕様書に基づいて設計された、GAZ設計局の試作車。
    1959年にBTR-60Pとしてソ連軍に採用された。

  • BTR-60P:
    初期生産型。上部開放型の車体が特徴。乗員は2+14名。

    • BTR-60P M1961/1:
      PT-76?砲塔を付けた火力支援型。試作のみ。

    • BTR-60P M1961/2:
      30mm機関砲搭載の砲塔を付けた型。試作のみ。
  • BTR-60Pu:
    指揮通信車輌。屋根は布張り。
  • BTR-60PuM:

    • BTR-60PuM1:

    • BTR-60Pu12:
      PuMを改造した防空指揮車輌型。

    • BTR-60Pu12M:
      Pu12の改良型。

  • BTR-60PA/PK:
    1965年より生産が開始されたNBC戦対応型。
    上部が密閉式となり、上部ハッチにPKT 7.62mm機関銃又はDShk 12.7mm重機関銃 1挺を搭載。~乗員2名と兵員10名を乗せる。

    • BTR-60PA-1:
      PAの改良型。
      トランスミッションなどが改良されており、重量が10.3tに増加している。

    • BTR-60PAI:
      武装をKPVT 14.5mm機関銃に換装したもの。

  • BTR-60PB:
    KPVT 14.5mm重機関銃とPKT 7.62mm機関銃を装備する円錐形の砲塔を搭載。
    1966年から1976年まで生産され、乗員3名に兵員8名を乗せる。

    • BTR-60PBK:
      指揮通信車輌。

    • BTR-60R-156:
      航空管制車型。BTR-60PBベース。

      • BTR-60R-975M1:
        R-156の改良型。

    • BTR-601V18:
      対空ミサイルを搭載した砲兵観測車輌。

      • BTR-601V19:
        1V18の改良型。射撃指揮車輌型。

  • BTR-60PZ:
    BTR-70と同じ砲塔を搭載した改良型。

  • BTR-60R-145「チャイカ」:
    指揮通信車輌。

    • BTR-60R-145BM:
      R-145の改良型。

  • MTP-2:
    装甲回収車型。クレーンなどを搭載。

  • MTR-2:
    修理車輌型。

  • BTR-60SPAAG:
    キューバの派生型。30mm連装機関砲を搭載。

  • OTR-64 SKOT:
    ポーランドとチェコスロバキアが共同で開発した、8輪式装甲兵員輸送車。
    厳密には派生形ではなく競合車輌である。

  • TAB-71:
    ルーマニア製のBTR-60。
    側面上部のハッチを増やし、大型にするなどの改良がされている。

  • APC-70:
    メキシコ海兵隊で使用されている型。BTR-60PB-MXとも。
    民間モデルがベース。
    武装としてヘッケラー&コッホ HK21?又はFN MAG 7.62mm機関銃×1挺またはMk.19自動擲弾発射器を装備する。

  • Sedad:
    BTR-60PBのイランでの改良型。
    光学機器とCCDカメラ、ZU-23-2 23mm機関砲を装備した砲塔に換装している。

  • Shahram:
    核・放射線・生物・化学(NRBC)偵察車型。
    武装として、RWSに7.62mm機関銃と4連装煙幕弾発射機を装備。
  • Heidar-5:
    BTR-60PBの地雷敷設車型。
    砲塔を取り外して、兵員室内部に地雷敷設装置を装備している。
    地雷敷設装置は車体左右に18個の発射口を備えている。
    武装として遠隔操作式のDShk 12.7mm重機関銃を備える。

  • Heidar-6:
    BTR-60PBにBMP-1の砲塔を搭載したもの。


トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS