Last-modified: 2023-03-09 (木) 12:51:03 (376d)
【BMD-4】 †
ロシアがロシア空挺軍向けに開発した歩兵戦闘車(空挺戦車)。
BMD-3U「バフチャー*1-U」とも呼ばれる。
BMD-3の改良型で、砲塔に2A72・30mm機関砲と、破片榴弾(射程7km)と9M117M1「アルカン」対戦車誘導弾(射程5.5km)を発射することができる2A70 100mm滑腔砲を有する。
自動装填装置は4〜6秒で次弾の装填が可能である。
予算削減により2010年に一時調達中止したが、2012年に計画が復活した。
ロシア空挺軍では改良型のBMD-4MをBTR-MD「ラクーシュカ」多目的輸送車(BMD-3の派生車輌で、BTR-Dの後継)とともに調達することが発表され、2020年までに1,000両が納入される予定である。
スペックデータ †
乗員 | 2名+兵員5名 |
全長 | 6.36m |
全高 | 2.45m |
全幅 | 3.11m |
戦闘重量 | 13.6t |
エンジン | 2B-60-2水冷ディーゼルエンジン(出力331kW) |
登坂力 | 70% |
超堤高 | 0.8m |
超壕幅 | 1.8m |
速度 | 70km/h(路上)/45km/h(不整地)/10km/h(浮航) |
行動距離 | 500km |
装甲厚 | N/A |
兵装 | 2A70・100mm滑腔砲×1門(弾数34発) 2A72・30mm機関砲×1門(弾数500発) 9M117M1「アルカン(AT-17「スタッバー」)」対戦車ミサイル発射機×1基(ミサイル4発) PKT 7.62mm機関銃×1挺(弾数2,000発) RPKS-74 5.45mm機関銃×1挺(弾数2,160発) 902V「トゥーチャ」3連装煙幕発射器×2基 |
バリエーション †
- BMD-4:
初期生産型。
- BMD-4K:
無線機が追加された指揮車両型。
- BMD-4M:
BMD-4の改良型。
「バフチャー-U」砲塔の採用やBMP-3と同じUTD-32エンジンへの換装などが行われている。
2013年末に受領されることが発表され、2020年までに1,000両を納入する予定である。
- BMD-4M Sinitsa:
2A70 100mm戦車砲/ATGMランチャーと2A72 30mm機関砲を備えた"Sinitsa"砲塔戦闘モジュールを装備した型。
エンジンやトランスミッションはBMP-3と同じものを装備する。
- BTR-MDM「ラクーシュカ」:
BTR-Dの後継として配備中の空挺装甲兵員輸送車。シャーシはBMD-4Mと同じ。
武装は7.62mm機関銃×1挺のみ。固有乗員3名+空挺隊員13名。
- スプルートSDM1:
空挺自走対戦車砲型。
BMD-4Mに「ソスナU」照準システムの付いた2A75M 125mm滑腔砲を備える。
戦闘重量15トンだが500m〜1,500mの空中投下が可能とされる。
- 2S42"Lotus":
BMD-4Mベースの120mm自走迫撃砲型。
- Ptitselov:
BMD-4Mベースの自走地対空ミサイル車両型。
9M337"Sosna-R(SA-24)"を12発搭載。
- 9P163「コルネット-D1」:
BMD-4Mベースの対戦車車両型。
9M133「コルネット(AT-14『スプリガン』)」?対戦車ミサイルを搭載。