Last-modified: 2023-03-09 (木) 13:03:02 (200d)
【BMD-3】 †
旧ソ連(ロシア)が開発した歩兵戦闘車。
赤軍空挺部隊(後のロシア空挺軍)向けとして1980年代中盤から開発され、1990年に採用、1994年から生産が開始された。
前作までと比べて車体設計は大幅に見直されており、車体を大型化した事によって車内容積が増大したほか、BMD-2の砲塔が搭載できるようになった。
武装には砲塔に2A42 30mm機関砲とPKT 7.62mm機関銃を装備するほか、対戦車戦闘用に9M113「コンクールス」対戦車ミサイルが搭載されている。
また、車体正面にはRPKS-74 5.56mm機関銃とAGS-17「プラーミャ」30mm自動擲弾筒を装備し、前方への火力展開が可能になった。
そのほか、履帯などの足回りを改良した事により、従来のBMDシリーズよりも機動性の向上や荒地踏破性能も改善されている。
車体重量は増加したが、ロケット噴射緩衝装置付のパラシュート・トレーによる空中投下が可能である。
また、BMD-3用にプラットフォームを必要としない新型降下装置PBS-950が開発され、空挺兵を乗せたまま投下し、着地後直ちに戦闘に移ることが可能となった。
スペックデータ †
乗員 | 2名+兵員5名 |
全長 | 6.36m |
全高 | 2.45m |
全幅 | 3.11m |
戦闘重量 | 13.2t |
エンジン | 2B-60-2水冷ディーゼルエンジン(出力331kW) |
登坂力 | 70% |
超堤高 | 0.7m |
超壕幅 | 2.0m |
速度 | 71km/h(路上)/45km/h(不整地)/10km/h(浮航) |
行動距離 | 500km |
装甲 | 16mm(装甲) 砲塔:スチール 車体:アルミ合金 |
兵装 | 2A42 30mm機関砲×1門(弾数860発) AGS-17「プラーミャ」 30mm自動擲弾発射器×1基(弾数541発) 9M113「コンクールス(AT-5「スパンドレル」)」対戦車ミサイル発射機×1基(ミサイル6発) PKT? 7.62mm機関銃×1挺(弾数2,000発) RPKS-74 5.45mm機関銃×1挺(弾数2,160発) 902V「トゥーチャ」3連装煙幕発射器×2基 |
バリエーション †
- BMD-4(BMD-3M「バフチャー-U」):
BMD-3の改良型。詳しくは項を参照。
- BMD-3K「バフチャー-K」:
指揮車型。
- 2S25「スプルート-SD」:
125mm対戦車自走砲型。詳しくは項を参照。
- オブジームカ:
120mm自走砲型。
- オブジームカ-K:
120mm自走砲指揮車型。
- オブジームカ-K:
- RKhM-5「ポヴォースカ-D-1」:
空挺部隊向け化学偵察車型。
RKhM-4と同様の装備を持つ。
- BTR-MD「ラクーシュカ」:
多目的輸送車型。
- BMM-D:
装甲救急車型。
- BMM-D1「トラヴマティズム」:
衛生車型。
- BMM-D2「トラヴマティズム」:
大隊向け衛生車型。
- BMM-D3「ミラージュ2002」:
指揮車両型。
- BTR-MDM:
BTR-MDにBMD-4Mと同じ改良を施した型。
- BMM-D:
- Армерия:
装甲補給車型。
- Касательная:
防空指揮車両型。試作のみ。
- ZPRK「ロマーン」:
高射ミサイル・自走機関砲型。