Last-modified: 2016-11-11 (金) 18:21:17 (134d)

【B757】(びーななごーなな)

Boring B757.

1980年代にボーイング社が開発・生産した中距離向け双発ジェット旅客機
B727の後継として、B767とほぼ同時に開発に着手されたものである。

B767がセミワイドボディ機であるのに対し、B757はナローボディ機となっており、コックピットB767とほとんど同一の構造となっているため、操縦資格が共通している。

2001年の9.11事件では、このことがテロリストに利用され、B767と共に被害機となってしまった。

日本の航空会社では1機も導入されなかったため、馴染みの薄い機体に思われる*1*2が、欧米の航空会社では数多くの機体が運用されている。

要人輸送にも使用されており、アメリカ空軍ではC-32として採用されたほか、アルゼンチン空軍やメキシコ空軍では政府専用機として運用されている。

2004年10月28日に最終号機(通算1,050機目*3)を中国の上海航空へ納入したのを機に生産を終了した。
以後はB787に役目を譲ると思われる。

関連:B767 ETOPS

主な運用国・運用会社

  • 民間
    • アメリカ合衆国
      • デルタ航空
      • アメリカン航空
      • ユナイテッド航空
      • ユナイテッド・パーセル・サービス
    • メキシコ
      • メキシカーナ航空
    • コロンビア
      • アビアンカ航空
    • ウズベキスタン
      • ウズベキスタン航空
    • イギリス
      • ブリティッシュ・エアウェイズ
    • フィンランド
      • フィンランド航空
  • 軍用・プライベート
    • アルゼンチン空軍(政府専用機として運用。コールサイン「タンゴ01」。)
    • メキシコ空軍
    • ニュージーランド空軍(第40飛行隊に2機導入)
    • サウジアラビア王室(病院機として導入)
    • アメリカ空軍(VIP輸送機としてC-32A・4機と国務省の緊急時対処要員輸送用としてC-32B・2機を導入)

スペックデータ

下記のデータは、エンジンとしてプラット&ホイットニー社・ロールス・ロイス社の2通りが存在し、運用によっても変わるため、あくまで目安である。

初飛行1982/02/19(757-200)
1986/04/08(757-200ER)
1987/08/13(757-200PF)
1988/07/15(757-200M)
1998/08/02(757-300)
乗員2名(機長副操縦士
乗客1クラス181名/2クラス202名(757-200)
1クラス200名/2クラス228名(757-200SR)
1クラス280名/2クラス243名(757-300)
全長47.3m(757-200/200PF)
54.5m(757-300)
全高13.6m
全幅38m
胴体幅3.76m
キャビン横幅3.54m
最大離陸重量105t(757-200)
115t(757-200SR)
124t(757-300)
エンジンターボファン×2基(以下から選択)
ロールス・ロイスRB211-535E4/E4B
P&W PW2037型
P&W PW2040型
P&W PW2043型
巡航速度M0.80
航続距離4,500km(757-200)
7,400km(757-200ER)
6,300km(757-300)

派生型

  • B757-200:
    基本型。

    • B757-200ER:
      航続距離延長型。

  • B757-200F:
    貨物機型。-200ER改造。

    • B757-200PF*4
      米国の小口貨物の速達事業者向け貨物機。-200ER改造。

    • B757-200SF*5
      貨物機型。
  • B757-200M:
    コンビ(貨客両用)型。-200ER改造。

  • B757-300:
    B757-200の胴体延長型。

軍用型

  • C-32A:
    アメリカ空軍がVIP輸送機として用いる機体。200型ベース。
    「エアフォースツー」のコールサインで副大統領の移動に用いられることもある。
    • C-32B:
      アメリカ国務省の緊急時対処要員 (Foreign Emergency Support Team) 輸送機。

  • F-22フライングテストベッド:
    F-22の開発に際して、アビオニクスやセンサーシステムの試験用に改造された型。
    機体のコックピットの上方には戦闘機の翼に組み込むセンサー配置をシミュレートするためのカナード翼が取り付けられたほか、機首の前にはレーダーなどのシステムを搭載したF-22の胴体前半部が取り付けられた。

  • 757コンビ型(ニュージーランド空軍向け):
    B727-100QCの代替で、757-200Mベース。
    貨物扉と収納式のタラップ(エアステア)が備えられ、補助動力装置のアップグレードと通信システムの強化が行われている。
    装備の輸送、医療救助、兵員輸送、要人輸送のほか、ニュージーランドが南極大陸に設置したスコット基地への輸送にも用いられている。


*1 ただし、部品の一部は日本のメーカー(富士重工業・横浜ゴムなど)が生産している。
*2 収容力航続距離の面から、同機は欧米発の長距離定期便には向いておらず、飛来する可能性があるのはアジア系航空会社の機体に限られるが、その中でも本機を日本向け定期便の機材に用いている会社が少ない。
  このため、チャーター便などで本機が日本の空港に飛来すると、航空雑誌への写真投稿数が増える傾向にあるという。

*3 第1号機は顧客に引き渡されず、ボーイング社が試験用として保有しているため、顧客に引き渡されたのは1,049機。
*4 Package Freighterの略。
*5 Special Freighterの略。

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