Last-modified: 2018-04-07 (土) 11:44:54 (135d)

【B747-8】(びーななよんななだっしゅえいと)

Boeing 747-8.

ボーイング社が開発・生産・販売している超大型旅客機B747の最新の派生型。
旅客機型の「-8IC(インターコンチネンタル)」、貨物機型の「-8F(フレイター)」がある。
2009年11月に生産が開始され、2010年2月に貨物機型・-8Fの初号機が初飛行した*1

機体は既存のB747-400をベースとしているが、主翼の前後で胴体を5.7m延長して収容力を向上させている*2
また、主翼の翼端にはレイクド・ウィングチップを備え、エンジンB787に採用されているGE社製のGEnxターボファンを採用している。
操縦装置は操縦輪を採用しており、B747-400の運航・整備資格を持っている乗員整備士であれば短期の機種転換訓練で移行できるように配慮されている。

客室の内装にもB787の技術が流用され、同社の新世代旅客機と見劣りしないデザインと装備を持つものとなっている*3

スペックデータ

乗員2名(機長副操縦士
座席数
(旅客型)
467席(3クラス構成)
581席(2クラス構成)
全長76.3m
全高19.4m
翼幅68.5m
胴体横幅6.1m
最大離陸重量435,456kg
エンジンゼネラル・エレクトリック GEnx-2B67?ターボファン推力66,500ポンド)×4基
巡航速度マッハ0.855(旅客型)
マッハ0.845(貨物型)
最大燃料搭載量243,120リットル(旅客型)
230,625リットル(貨物型)
最大航続距離14,815km(旅客型)
8,275km(貨物型)
貨物容量161.5屐蔑控匏拭
854.3屐焚瀛型)


発注者

2018年現在、本機は以下のオペレーターから受注を得ている。

この他、「ボーイングビジネスジェット」のブランドで-8ICをベースとしたVIP輸送用の機体も販売されている。

しかし、本機は貨物機型の需要はそれなりにある*8ものの、旅客機型のセールスは双発機B777B787に押されて不調なまま推移している*9
ボーイングではそのような情勢を受けて本機の減産態勢に入ることを予定しており、今後、新たな受注が得られなければ生産終了となる可能性を示唆している。

なお、現在の本機の受注残は13機(旅客型2機・貨物型11機)であり、今後受注がなければ、この受注残を消化し終わった時を以って生産終了となる見込みである。


*1 旅客機型の-8ICは2011年3月に初飛行した。
  なお、ボーイングのジェット旅客機で、貨物型の方が先に初飛行したのは本型が初である。

*2 本機はエアバスが開発したA380への対抗として開発されたが、ペイロード面ではB777-300ERA380の中間程度と見込まれている。
*3 ただし、B787のように湿気に強い素材は採用されていない。
*4 政府専用機として導入。機体記号9K-GAA。
*5 VC-25の後継となる政府専用機として導入予定。
  なお、当初は新造機を3機導入する予定だったが、経費節減のため、ロシアのトランスアエロ航空が発注し、同社の経営破綻によってボーイングで保管されている2機を充てる予定となっている。

*6 王室専用機として発注。
*7 当初はカーゴルックス航空と共にローンチカスタマーとなっていたが、直前にキャセイ・パシフィック航空へ委譲。
*8 本機のライバルであるA380の貨物型は、生産開始前に発注の全機がキャンセルされてしまい、実機の生産は行われていない。
*9 ETOPSの項にもあるように、現在ではエンジンの推力・信頼性の向上により地球上のほとんど全域で双発機の飛行が可能になっており、三発以上の多発機は航空運輸の現場から駆逐されつつあるのが現状である。

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