Last-modified: 2023-04-23 (日) 11:03:39 (158d)

【B747-8】(びーななよんななだっしゅえいと)

Boeing 747-8.

ボーイング社の大型旅客機B747の派生型。
旅客機型の「-8IC(インターコンチネンタル)」、貨物機型の「-8F(フレイター)」がある。

2009年11月に生産を開始。
2010年2月に貨物機型・-8Fの初号機が初飛行、2011年3月に旅客機型・-8ICの初号機が初飛行した。
しかし、販売実績は不振に終わり、2022年に最終号機をロールアウトして生産終了。
旅客機型は2017年を最後に受注が途絶、貨物機型も終末期には月産0.5機という小規模な供給だった。

結果的に、本型はB747シリーズの最終派生型にして最後に生産されたB747ボーイングが最後に生産した商用多発機となった。

機体は既存のB747-400を踏襲しているが、主翼の前後で胴体を5.7m延長して収容力を向上させた。
また、主翼の翼端にはレイクド・ウィングチップを装備。
エンジンも更新され、GE社製のGEnxターボファンを採用している。

操縦系統はボーイングの伝統に従い、既存のB747-400と同じく操縦輪を採用。
B747-400の運用経験を持つ乗員整備士であれば短期の機種転換訓練で移行できる。

客室の内装にもB787の技術が流用され、当時最新の装備・デザインに更新されている。
ただし、機体設計や構造材は新調されておらず、B787と比べて耐湿性で著しく劣る。

日本では日本貨物航空貨物機型8機を導入したが、旅客型は導入されなかった。

なお、日本貨物航空への本機完納により、日本におけるB747の導入は終了した。

評価

基本設計が古く、競合機種との比較劣位は当初から明らかで、大きな需要は望めない機体だった。

エアバスA380との競合を想定して設計されたが、実際の収容力A380よりも劣っていた。
加えて、エンジン4基の多発機という基本設計は、双発機が劇的に進歩した時代背景において致命的な旧弊だった。

その一方で、貨物機としては長らく小規模な需要があった。
これは旅客機ほど新奇性が求められない点と、競合機種A380が設計上の問題で貨物機に転用できなかった事による。

スペックデータ

タイプB747-8IB747-8F
乗員2名(機長副操縦士
座席数/貨物容量467席(3クラス構成)
581席(2クラス構成)
137.7t
貨物室容積176m³858m³
全長76.3m
全高19.4m
翼幅68.4m
翼面積554
主翼角37.5°
アスペクト比8.45
キャビン6.1m
運用空虚重量220.1t197.1t
最大離陸重量447.7t
最大ペイロード76.1t132.6t
燃料容量63,034 US gal/193.3t59,734 US gal/181.5t
エンジンジェネラル・エレクトリック GEnx-2B67?ターボファン×4基
推力296kN(66,500lbf))
最大運用制限速度マッハ0.9
(956km/h)
巡航速度マッハ0.86
(914km/h)
マッハ0.85
(903km/h)
最大航続距離14,320km7,630km
上昇限度13,100m



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