Last-modified: 2020-07-07 (火) 21:13:33 (36d)

【B737】(びーななさんなな)

Boeing 737.

ボーイング社が1960年代に開発した、短・中距離路線*1向けの小型双発ジェット旅客機*2

1967年4月9日に原型(B737-100型)が初飛行して以来、航続距離延長型*3、胴体延長型(座席増加)など多様な改造や改良を施した派生型を生み、今なお生産中の現役のベストセラー機である。

2018年3月までの生産数は10,000機以上にもおよび、ジェット旅客機としては世界一である。
なお、第2位はエアバスA320シリーズで約8,300機。

改良型の600型以降は「NG(Next Generation)シリーズ」と呼ばれ、従来の500型までの乗務員にアビオニクスの扱いを教育するだけで運行が可能になるので、教育にかかる費用などを抑えることができる。
また、NGシリーズはシステムを改良したほかにウイングレットをオプションで採用するなど、操作性・航続距離を向上させることにも成功した。

2011年、ボーイングはNGシリーズを更に改良して燃費効率を追求する737MAXシリーズの開発を発表した。
これはライバルであるA320シリーズの燃費向上型・A320neoの対抗策とされている。
エンジンにA320neoと同様のCFMインターナショナル Leapを採用するほか、機体にB787の技術を一部取り入れる等、A320neo以上の省燃費と快適性を実現するとしている。
2016年に初飛行、2017年に初号機が納入され、原型初飛行から半世紀の節目に最新鋭機として蘇ることになった。

しかし、操縦特性補助システム(MCAS*4*5の誤作動が原因となる墜落事故が続発したことから、2020年1月より生産を一時中止する方針が2019年12月に発表された。

米ボーイング社Link: http://www.boeing.com/commercial/737family/

関連:ボーイングビジネスジェット P-8

b737-54k.jpg
(B737-500(ANAウイングスの運航機体*6))

スペックデータ

形式737-100737-200
乗員2名
機長副機長
乗客
(2クラス)
85名
(12F+73Y)
102名
(14F@38"+88Y@34")
乗客
(1クラス)
103名@34"
〜118名@30"
115名@34"
〜130名@30"
全長29m30.53m
全高11m
翼幅28m
翼面積91.04屐後退角25°)
胴体幅3.8m
キャビン3.54m
貨物容量18m³
(650 cu ft)
24.8m³
(875 cu ft)
空虚重量28,000kg29,600kg
最大離陸重量50,000kg58,100kg
燃料容量17,865L
(4,720 USgal)
22,956L
(5,970 USgal)*7
エンジンP&W JT8D-7/-9/-5/-17ターボファン×2基
エンジン出力62kN
(14,000lbf)
64〜73kN
(14,500〜16,400lbf)
最高速度M0.82
巡航速度M0.745
航続距離2,850km4,800km(乗客数120名)
上昇限度11,300m
離陸滑走距離*8-1,859m
初飛行1967年
製造終了1973年1988年


形式737-300737-400737-500
乗員2名
機長副機長
乗客
(2クラス)
126名
(8F@36"+118Y@32")
147名
(10F@36"+137Y@32")
110名
(8F@36"+102Y@32")
乗客
(1クラス)
140名@32"
〜149名@30"
159名@32"
〜168名@30"
122名@32"
〜132名@30"
座席幅6アブレスト:43.2cm(17インチ)
5アブレスト:48.3cm(19インチ)
4アブレスト:53.3cm(21インチ)
全長33.4m36.4m31m
全高11.1m
翼幅28.9m
翼面積91.04屐後退角25°、アスペクト比9.17)
胴体幅3.8m
キャビン3.54m
キャビン高213.9cm
最大ペイロード16,892kg18,253kg14,769kg
貨物容量30.2m³38.9m³23.3m³
空虚重量32,821kg34,817kg31,951kg
最大離陸重量62,822kg68,038kg60,554kg
燃料容量20,100L(5,311 USgal)
エンジンCFMインターナショナル CFM56ターボファン×2基
CFM56-3B-2CFM56-3C-1CFM56-3B-1
エンジン出力98kN
(22,000lbf)
105kN
(23,500lbf)
89kN
(20,000lbf)
最高速度M0.82
巡航速度M0.745
航続距離4,176km3,820km4,398km
上昇限度11,278m
離陸滑走距離*91,940m2,540m1,830m
初飛行1984年1988年1989年
製造終了1999年2000年1999年


形式737-600737-700/-700ER737-800737-900/-900ER
乗員2名(機長副機長
乗客数
(2クラス)
108名
(8F@36"
+100Y@32")
128名
(8F@36"
+120Y@32")
160名
(12F@36"
+148Y@32")
177名
(12F@36"
+165Y@32")
乗客数
(1クラス)
123名@32"
〜130名@30"
140名@32"
〜148名@30"
175名@32"
〜184名@30"
177名@32"
〜215名@28"
座席幅ファーストクラス:56cm(22インチ)
エコノミークラス:43cm(17インチ)
全長31.24m33.63m39.47m42.11m
全高12.57m12.55m
翼幅34.32m/35.79m(ウイングレット有)
翼面積124.6
胴体幅3.76m
キャビン3.53m
キャビン高2.2m
貨物室容積20.4m³27.4m³44.1m³51.7m³
空虚重量36,378kg37,648kg41,413kg44,677kg
最大着陸重量55,111kg58,604kg66,361kg71,350kg
最大離陸重量65,544kg70,080kg
77,565kg(ER)
79,016kg85,139kg
燃料容量26,022L
(6,875 USgal)
29,666L
(7,837 USgal)*10
機関CFMインターナショナル CFM56ターボファン×2基
CFM56-7B18/20/22CFM56-7B20/22/24/26/27CFM56-7B24/26/27
出力89〜98kN
(20,000〜22,000lbf)
89〜116kN
(20,000〜26,000lbf)
110〜120kN
(24,000〜27,000lbf)
巡航時出力*1126.5kN(5,960lbf)(上昇時)
巡航速度M0.785M0.7810.789M0.79
航続距離5,991km
(乗客110名)
5,570km
(乗客126名)
5,436km
(乗客162名)
5,460km
(乗客178名)
離陸滑走距離*121,878m2,042m2,316m3,000m
初飛行1998年1997年
2007年(ER)
1997年2000年
2007年(ER)


形式737MAX 7737MAX 8/MAX 200737MAX 9737MAX 10
乗員2名(機長、副機長)
座席数120(8F+118J)
〜160+
162(12F+150Y)
〜最大200
178(12F+168Y)
〜最大220
188〜230
シート
ピッチ
高効率仕様:24インチ(74cm)
エコノミークラス:31〜32インチ(79〜81cm)
ファーストクラス:36インチ(91cm)
全長33.7m
→35.59m
39.5m42.2m43.8m
全高12.3m
全幅35.92m
胴体径3.76m
貨物容量27.1m³43.7m³51.74m³55.5m³
無燃料重量58,332kg
→62,913kg
65,952kg70,987kg未定
最大離陸
重量
72,350kg
→80,286kg
82,190kg88,310kg未定
最大着陸
重量
61,462kg
→66,043kg
69,309kg74,344kg未定
燃料容量25,941L27,891L
エンジンCFMインターナショナル LEAP-1B高バイパス比ターボファン×2基
推力:最大125kN(28,000lbf))
巡航速度マッハ0.79(842km/h)
航続距離
(2クラス)
6,204km
→7,130km
6,510km
MAX200:5,000km
6,510km
(補助タンク1基搭載)
5,960km
(補助タンク1基搭載)


派生型

  • 第1世代(737-100/-200)
    • B737-100:
      100人級の中距離型。

    • B737-200:
      130人級の中距離型。

      • B737-200C:
        貨客両用型。

      • B737-200アドバンス:
        グレードアップ型。離着陸性能が向上している。

  • 第2世代(737-300/400/500、エンジン垂直尾翼の形状を変更)
    • B737-300:
      150人級の中距離型。

    • B737-400:
      170人級の中距離型。

    • B737-500:
      130人級の中距離型。-200とほぼ同じサイズ。
      エアーニッポン*13では「スーパードルフィン」の愛称で呼ばれていた。

  • 第3世代(737NG(Next Generation))
  • 第4世代(737MAX)
    • B737-MAX7:
      737-700/-700ERの後継。

    • B737-MAX8:
      737-800の後継。

    • 737-MAX200:
      アイルランドのLCC、ライアンエアが提案した737-MAX8の200席モデル。
      従来の主翼上非常口の他に胴体中央後方に非常用ドアを設置した*14

    • B737-MAX9:
      737-900ERの後継。

      • B737-MAX10:
        737-MAX9の胴体延長型。

  • 軍用モデル

*1 それまでこうした路線には、ダグラスDC-3/-4やコンベアCV240/340/440ロッキードL-188フェアチャイルド・ヒラーFH227などのレシプロターボプロップ機が多く就航していた。
*2 当時の競合機種にはダグラスDC-9BAC 1-11などがあった。
*3 長距離路線への就航を目指してETOPS/LROPS認証を得た機体もある。
*4 Maneuvering Characteristics Augmentation System.
*5 737MAXシリーズで新たに追加された機能。
  機体の操縦特性を改善し、迎え角が大きいときまたは機首が極端に上向きの状態になるとき、水平尾翼を自動で調整する。

*6 2020年6月に全機退役。
*7 3,065L(810gal)の補助燃料タンク付き。
*8 海面上、国際標準大気、最大離陸重量時。
*9 最大離陸重量、海面上、ISA+15°C。
*10 補助燃料タンク×2基。
*11 35,000ft、マッハ0.8、ISA。
*12 最大離陸重量、海面上、ISA+20°C。
*13 現在のANAウイングスの母体企業。
*14 同じような非常口ドア配置は737-900ERの一部機体で実施されている。
*15 オナガイヌワシの意。

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