Last-modified: 2019-11-12 (火) 18:44:47 (33d)

【B737】(びーななさんなな)

Boeing 737.

ボーイング社が1960年代に開発した、短・中距離路線*1向けの小型双発ジェット旅客機*2

1967年4月9日に原型(B737-100型)が初飛行して以来、航続距離延長型*3、胴体延長型(座席増加)など多様な改造や改良を施した派生型を生み、今なお生産中の現役のベストセラー機である。

2018年3月までの生産数は10,000機以上にもおよび、ジェット旅客機としては世界一である。
なお、第2位はエアバスA320シリーズで約8,300機。

改良型の600型以降は「NG(Next Generation)シリーズ」と呼ばれ、従来の500型までの乗務員にアビオニクスの扱いを教育するだけで運行が可能になるので、教育にかかる費用などを抑えることができる。
また、NGシリーズはシステムを改良したほかにウイングレットをオプションで採用するなど、操作性・航続距離を向上させることにも成功した。

2011年、ボーイングはNGシリーズを更に改良して燃費効率を追求する737MAXシリーズの開発を発表した。
これはライバルであるA320シリーズの燃費向上型・A320neoの対抗策とされている。
エンジンにA320neoと同様のCFMインターナショナル Leapを採用するほか、機体にB787の技術を一部取り入れる等、A320neo以上の省燃費と快適性を実現するとしている。
2016年に初飛行、2017年に初号機が納入され、原型初飛行から半世紀の節目に最新鋭機として蘇ることになった。

米ボーイング社Link: http://www.boeing.com/commercial/737family/

関連:ボーイングビジネスジェット P-8

b737-54k.jpg
(B737-500)

スペックデータ

形式-100-200-300-400-500
乗員2名(機長副機長
乗客約115名約130名約150名約120名
全長28.65m30.52m33.40m36.40m31.01m
全高11.23m11.07m
全幅28.35m28.88m
胴体幅3.76m
客室幅3.54m
最大離陸重量49,895kg52,437kg56,473kg62,823kg52,390kg
エンジンターボファン×2基
P&W JT8DCFMインターナショナル
CFM56
エンジン出力6,350kg7,258kg10,660kg
巡航速度M0.73M0.745
航続距離
(km)
約3,000約4,000約5,000約4,500
初飛行1967年1967年1984年1988年1989年
製造終了1973年1988年1999年2000年1999年


形式-600-700-700ER-800-900-900ER
乗員2名(機長副機長
乗客数
(1クラス)
132名149名-189名215名
乗客数
(2クラス)
110名126名162名180名
全長31.20m33.60m39.50m42.10m
全高12.60m12.50m
全幅34.30m
35.80m(ウイングレット有)
胴体幅3.76m
客室幅3.54m
貨物室容積20.4m³27.3m³44.0m³51.7m³
最大離陸重量66,000kg70,080kg77,565kg79,010kg85,130kg
機関ターボファン×2基
CFMインターナショナル
CFM56
出力12,380kg12,030kg12,380kg12,882kg
巡航速度M0.78〜0.785M0.791
航続距離約5,500km約6,000km10,200km約5,500km約5,000km約6,000km
初飛行1998年1997年2007年1997年2000年2007年


形式737MAX 7737MAX 8/MAX 200737MAX 9737MAX 10
乗員2名(機長、副機長)
座席数120(8F+118J)
〜160+
162(12F+150Y)
〜最大200
178(12F+168Y)
〜最大220
188〜230
シート
ピッチ
高効率仕様:24インチ(74cm)
エコノミークラス:31〜32インチ(79〜81cm)
ファーストクラス:36インチ(91cm)
全長33.7m
→35.59m
39.5m42.2m43.8m
全高12.3m
全幅35.92m
胴体径3.76m
貨物容量27.1m³43.7m³51.74m³55.5m³
無燃料重量58,332kg
→62,913kg
65,952kg70,987kg未定
最大離陸
重量
72,350kg
→80,286kg
82,190kg88,310kg未定
最大着陸
重量
61,462kg
→66,043kg
69,309kg74,344kg未定
燃料容量25,941L27,891L
エンジンCFMインターナショナル LEAP-1B高バイパス比ターボファン×2基
推力:最大125kN(28,000lbf))
巡航速度マッハ0.79(842km/h)
航続距離
(2クラス)
6,204km
→7,130km
6,510km
MAX200:5,000km
6,510km
(補助タンク1基搭載)
5,960km
(補助タンク1基搭載)


派生型

  • 第1世代(737-100/-200)
    • B737-100:
      100人級の中距離型。

    • B737-200:
      130人級の中距離型。

      • B737-200C:
        貨客両用型。

      • B737-200アドバンス:
        グレードアップ型。離着陸性能が向上している。

  • 第2世代(737-300/400/500、エンジン垂直尾翼の形状を変更)
    • B737-300:
      150人級の中距離型。

    • B737-400:
      170人級の中距離型。

    • B737-500:
      130人級の中距離型。-200とほぼ同じサイズ。
      エアーニッポン*4では「スーパードルフィン」の愛称で呼ばれていた。

  • 第3世代(737NG(Next Generation))
  • 第4世代(737MAX)
    • B737-MAX7:
      737-700/-700ERの後継。

    • B737-MAX8:
      737-800の後継。

    • 737-MAX200:
      アイルランドのLCC、ライアンエアが提案した737-MAX8の200席モデル。
      従来の主翼上非常口の他に胴体中央後方に非常用ドアを設置した*5

    • B737-MAX9:
      737-900ERの後継。

      • B737-MAX10:
        737-MAX9の胴体延長型。

  • 軍用モデル
    • T-43:
      B737-200ベースの機上航法・電子装置操作訓練機型。
      T-29(コンベア240の軍用型)の後継としてアメリカ空軍に納入された。
      INSLORAN?VORTACAN、電波高度計、地上走査レーダーなどの他、現在は訓練に使用されないものの天文航法用のペリスコープ型六分儀も5基備えてある。
      2010年退役。

      • T-43A:
        練習機型。

      • CT-43A:
        輸送機型。

      • NT-43A:
        レーダー試験機型。

    • P-8「ポセイドン」
      P-3C「オライオン」の後継として開発された、B737-800ERXベースの長距離哨戒機型。
      開発当初は「737MMA(Multi-Mission Maritime Aircraft)」と呼ばれていた。
      2009年、アメリカ海軍航空隊が制式採用した。

    • E-737(737 AEW&C):
      B737-700ベースの早期警戒管制機型。
      オーストラリア(E-7A「ウェッジティル*6」と呼称)・トルコ・韓国空軍で採用されている。
      2019年、イギリス空軍もE-7 AEW&Cとして採用が決定している。

    • B737-2X9「サーベイラー」:
      インドネシア空軍向けの哨戒機型。

    • C-40「クリッパー」:
      アメリカ海軍空軍向け人員輸送機型。
      C-9B「スカイトレイン供の後継として導入された。


*1 それまでこうした路線には、ダグラスDC-3/-4やコンベアCV240/340/440、ロッキードL-188フェアチャイルド・ヒラーFH227などのレシプロターボプロップ機が多く就航していた。
*2 当時の競合機種にはダグラスDC-9などがあった。
*3 長距離路線への就航を目指してETOPS/LROPS認証を得た機体もある。
*4 現在は全日本空輸に吸収されて法人格消滅。
*5 同じような非常口ドア配置は737-900ERの一部機体で実施されている。
*6 オナガイヌワシの意。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS