Last-modified: 2018-09-21 (金) 18:42:29 (1827d)
【AT-4】 †
ソ連/ロシア(対戦車ミサイル) †
AT-4 Spigot*1
ソ連/ロシアで開発された携帯式対戦車ミサイルのNATOコード。
GRAU?では9K111/9M111「ファゴット*2」と呼ばれる。
1962年から開発が始まり、1970年から配備が開始された。
9P135発射装置・9S451誘導装置箱・9Sh119照準装置の三つで構成され、射手はうつぶせの状態で発射を行う。
誘導方式は半自動指令照準線一致誘導?(SACLOS)で、ガスを使用したコールドローンチ方式で発射される。
三人一組で運用され、射手が9P135発射装置と三脚を背嚢に装備し、ほかの二名がそれぞれ発射筒を1本ずつ携行した。
また、BMP-1PやBTR-Dのほか、UAZ-469にも装備された。
スペックデータ | |||
形式 | 9K111 | 9K111-2 | 9M111M |
開発・製造 | トゥーラ機械設計局 | ||
全長 | 87.5cm | 91cm | |
直径 | 12cm | ||
翼幅 | 36.9cm | ||
発射重量 | 11.5kg | ||
推進方式 | 固体燃料ロケットモーター | ||
射程 | 70〜2,000m | 75〜2,500m | |
速度 | 186m/sec | 240m/sec | |
弾頭 | 成形炸薬弾(2.5kg) | ||
貫徹能力 (RHA換算) | 40cm/20cm(60度の傾斜装甲) | 46cm/23cm(60度の傾斜装甲) | |
誘導方式 | 半自動指令照準線一致誘導(SACLOS)・有線 | ||
発射プラットフォーム | 単独または車載(BMP-1/1P歩兵戦闘車、BTR-D、BRDM-3、UAZ-469) |
バリエーション †
- ミサイル
- 発射機
- 9P135:
9M111「ファゴット」系のみ発射できる型。全重量22.5kg。
- 9P135M:
9M111「ファゴット」系もしくは9M113「コンクールス(AT-5「スパンドレル」)」系を発射できる型。
- 9P135M1:
9P135の改良型。
- 9P135M2:
9P135の改良型。
- 9P135M3:
TPVP熱画像式夜間照準器(13kg)を追加した型。夜間射程は2,500m。
- 9S451M2:
オーバーロード対策が施された新型夜間照準器を装備する型。
- 9P135:
スウェーデン(無反動砲) †
スウェーデンFFV製の携帯式対戦車無反動砲。
1960年代にスウェーデン軍が装備していたPskott m/68?の発展型であり、単発の使い捨てである。
カールグスタフの弾薬を流用した口径84mmで、M72 LAWより高威力だが、現用MBTと真っ向勝負するにはもはや威力不足であるらしく、構造物や軽装甲車両の撃破に使われている。
アメリカ軍ではM72の後継としてM136の名で採用されたほか、イギリス、オランダ、フランス等数ヶ国で運用されている。
陸上自衛隊でも採用が検討されていたが、パンツァーファウスト3に敗れ、不採用となった。
派生型として、市街地戦用として、爆風の代わりに封入されていた塩水を噴出させることで、閉所からの射撃が安全に行えるようになったAT-4 CS(Confined Space)や複列弾頭を使用する多用途型のAT4-CS ASTがある。
M136
スペックデータ | |
全長 | 101.6cm |
口径 | 84mm |
重量 | 6.7kg |
装弾数 | 1発 |
使用弾薬 | 翼安定成形炸薬弾 |
銃口初速 | 285m/秒 |
有効射程 | 300m |