Last-modified: 2017-02-01 (水) 01:28:56 (54d)

【AN/SPY-1】(えーえぬえすぴーわいいち)

アメリカ合衆国で開発された艦載用多目的レーダー。
S(X)バンドの電波帯を用いるパッシブフェイズドアレイレーダーで、イージスシステムの中核をなす。
タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の1番艦「タイコンデロガ(CG-47)」に搭載され、1983年の同艦の就役とともに運用を開始した。
多数目標の同時捜索探知・追尾・評定、および発射されたミサイル(RIM-66)の追尾・指令誘導の役目を一手に担い、最大探知距離は500km、同時追尾目標数は200以上と言われている。

主な搭載艦

スペックデータ

タイプパッシブフェイズドアレイレーダー
製造社ロッキード・マーティン
送信機形式交差電力増幅管(CFA)
アンテナ固定式×4面
出力
(最大/平均)
4MW/64kW
周波数Sバンド(Xバンド)
最大探知距離500km
同時追尾目標数200個
走査速度12rpm(水平線上)


派生型

  • AN/SPY-1:
    イージスシステムのベースライン1・2に組み込まれた初期モデル。
    アメリカ国立シビアストーム研究所(NSSL)では、退役艦から撤去された物を気象レーダーとして使用・運用している。
    NSSLの保有機はアンテナ1面構成となっており、レドームに収容されている。

  • AN/SPY-1B:
    イージスシステムのベースライン3に組み込まれたモデル。
    高角度での発信能力を増強し、急角度で突入する目標への対処能力や精度が向上した。
    また、アンテナ構成の見直しにより精度が向上、構成機器も効率化され、重量などの節約にもつながっている。

    • AN/SPY-1B(V):
      B型の改良型。

  • AN/SPY-1D:
    駆逐艦向けモデル。
    B型をもとに、レーダー配置の効率化などによって、電力増幅部を半減してさらに軽量化した。

    • AN/SPY-1D(V):
      沿岸戦環境にも対応した改良型。

  • AN/SPY-1F:
    D型をベースにレーダー・アンテナ素子を減少させ(4,350個から1,856個へ)、送信電力を落として小型軽量化したモデル。
    最大探知距離が減少しミサイル防衛には対応していないが、それ以外の機能についてはD型と同等。

    • AN/SPY-1F(V):
      D(V)型と同様の改良を施した型。

  • AN/SPY-1K:
    SPY-1シリーズの最軽量モデル。
    レーダー・アンテナ素子をさらに減少させた(912個)。

    SPY-1の開発モデル

http://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/systems/images/spy-1-variants.jpg


*1 CG-47〜CG-58まで
*2 CG-59〜CG-73まで
*3 CG-65以降
*4 DDG-88以降

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