Last-modified: 2022-12-11 (日) 00:31:59 (296d)

【AMX】(えーえむえっくす)

  1. AMX "Ghibli"

    イタリアとブラジルが共同開発した軽攻撃機。愛称は「ギブリ*1」。

    1978年にイタリアのアエリタリア?社とアエルマッキ?社(現アレーニア・アエルマッキ?社)が、イタリア軍の新型攻撃機/偵察機要求に応じG.91の後継機として開発を開始。
    1980年、ブラジルはAT-26「シャバンチ」?の後継機開発のためにこの計画に参加、エンブラエル?社が共同開発に参入した。

    1984年にイタリアで試作機が初飛行し、翌年にはブラジル側の試作機も飛行に成功。
    7機の試作機が製造されたが、イタリア側の1機は墜落事故によって失われた。
    量産初号機は1988年に進空、1989年には両国で部隊配備が開始された。
    単座型の他、複座型のAMX-Tも存在する。

    特徴として、高揚力装置による高いSTOL性、HOTAS概念の採用、HUDHDD?によるグラスコックピットなどがあげられる。
    固定武装として、イタリア軍機がM61A1 20mm機関砲 1門、ブラジル軍機がDEFA 30mm機関砲? 2門を搭載している。
    ハードポイントは5箇所あり、翼端にはAIM-9MAA-1?のランチャーを搭載できる。
    また、小型な機体にも関わらず、3.8tもの追加武装を搭載可能であるため「ポケット・トーネード」とも呼ばれている。

    偵察任務には、偵察ポッドを搭載することで対応している。
    なお、ブラジル軍のAMXはA-1、AMX-TはA-1B(TA-1)という制式名称で呼称される。

    イタリア軍機はコソボ紛争末期のアライド・フォース作戦で実戦に参加し、Mk.82通常爆弾ペイヴウェイレーザー誘導爆弾、オファー赤外線画像誘導爆弾などを使用した。

    なお、ベネズエラも本機の複座型を発注したが、配備は実現していない。

    スペックデータ
    種別攻撃機
    主任務攻撃・偵察
    主契約AMXインターナショナル
    初飛行1984年5月15日(試作機)
    乗員パイロット1名
    全長13.23m
    全高4.55m
    翼幅8.87m
    翼面積21
    空虚重量6,700kg
    総重量10,750kg
    最大離陸重量13,000kg
    燃料容量3,555リットル/2,700kg(機体内)
    1,000リットルドロップタンク×2基(内側)
    500リットルドロップタンク×2基(外側)
    最大搭載量3,800kg
    エンジンロールス・ロイス? スペイRB.168Mk.807ターボファン×1基
    推力49.1kN(11,000lbf)
    最高速度1,053km/h(高度10,975m)
    戦闘行動半径926km(最大)
    889km(hi-lo-hi、900kgの外部兵装搭載時)
    フェリー航続距離3,336km(外部増槽×2基)
    実用上昇高度13,000m
    上昇率52.1m/s
    翼面荷重512kg/
    推力重量比0.47(推進効率)
    固定武装イタリア:M61A1 20mmバルカン砲×1門
    ブラジル:Bernardini Mk.164(DEFA?554)30mm機関砲×2門
    兵装
    AAMAIM-9「サイドワインダー」 or MAA-1「ピラーニャ」or A-ダーター×2発
    (両主翼端ランチャーに搭載)
    ASM/ARMMAR-1
    爆弾類通常爆弾
    GBU-16「ペイヴウェイ供
    オファー画像赤外線誘導爆弾
    クラスター爆弾
    スタンドオフ・ディスペンサー兵器
    ロケット弾ポッド

    【バリエーション】
    • AMX:
      単座の初期生産型。

      • A-1A:
        ブラジル空軍でのAMXの呼称。

    • AMX-T:
      胴体内燃料タンクを一つ撤去して、前席後方に後席を増設した複座攻撃/練習機型。
      後席にも操縦システムが装備されており、ヘッドアップディスプレイも装備している。

      • A-1B:
        ブラジル空軍でのAMX-Tの呼称。

    • AMX-ATA:
      デジタルアビオニクスを装備したベネズエラ空軍向け生産型。計画のみ。

    • AMX-E:
      AMX-T 4号機を改造したSEAD機型。
      機関砲を撤去し、胴体下に電子戦ポッドを搭載、AGM-88対レーダーミサイルの運用能力を付与した。
      エンジンには、より強力かつ軽量なユーロジェット EJ200(アフターバーナー無し)を使用する予定であった。
      試験段階でキャンセルされた。
      なお、ブラジル空軍はAMXに「スカイシールド」電子戦ポッドとMAR-1対レーダーミサイルを搭載して防空網制圧に充てている。

    • AMX-ACOL:
      AMX-MLU改修計画に基づく近代化改修型。

      • AMX-T-ACOL:
        AMX-MLU改修計画に基づくAMX-Tの近代化改修型。

  2. 工廠イシュ・レ・ムリノー AMX(Atelier de Construction d'Issy les Moulineaux)
    国立のフランス兵器工廠(車両系)。
    AMX-10P?/AMX-10RC?/AMX-13?/AMX-30?/AMX-50?(ルクレール)等といった戦車装甲車の開発を行っている。
    フランスの兵器産業グループ「GIATインダストリー?」の一員でもある。

  3. 熊本県の地域航空会社「天草エアライン」の略称。

  4. アエロメヒコ航空のICAO航空会社コード。


*1 イタリア語で、アフリカ北部から吹く、乾燥した風の意。

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