Last-modified: 2016-10-27 (木) 08:19:39 (390d)

【AH-56】(えーえいちごじゅうろく)

Lockheed AH-56 "Cheyenne(シャイアン)"

1960年代、アメリカ陸軍のAAFSS*1計画に基づいて、ロッキード社が開発した試作攻撃ヘリコプター
1964年に案が採用され、1967年に初飛行した。

機体は、縦列複座操縦席を持つ細長い胴体に兵装搭載可能な小翼を備え、現在の攻撃ヘリコプターの標準とも言える形態を完成させていた。
また、ローターのほかに、尾部先端に推進式プロペラを持ち、通常のヘリコプターよりも高速を得ることが可能であった。
他にも、コンピュータによる飛行制御や赤外線夜間暗視装置の採用など、当時の最新技術を結集させていた。

しかし、単発のターボシャフトエンジンや尾部の推進プロペラは、攻撃ヘリコプターとしての生存性やメンテナンス性に難がある構造でもあった。
そのため、技術的問題や計画の見直しによる開発費の高騰などで実戦化が難航し、最終的にそれらの問題が解決できず不採用に終わった。

なお、本機に代わって実戦化され、世界初の実用攻撃ヘリコプターとなったベル社のAH-1は、本機の開発スケジュール遅延を受けて、継戦中だったインドシナ戦線に投入する「暫定的な」機体として、(ベトナムでも多用されていた)多用途ヘリ・UH-1をベースに開発されたものである。

スペックデータ

乗員2名(前席:コパイロットガナー、後席:パイロット
主ローター直径15.62m
全長16.66m
全高4.18m
空虚重量5,320kg
全備重量13,600kg
最大離陸重量11,739kg
エンジンGE T64-GE-16ターボシャフト(出力3,925shp)×1基
速度
(超過禁止/巡航)
212kts/195kts
海面上昇率1,000m/min
実用上昇限度6,400m
航続距離1,063nm
兵装固定武装:M134 7.62mmミニガンかXM140 30mm機関砲×1門
主翼下にBGM-71「TOW」対戦車ミサイルか2.75インチ(70mm)ロケット弾ポッド


関連:複合ヘリコプター


*1 Advanced Aerial Fire Support System:新型空中火力支援システム。

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