Last-modified: 2016-03-24 (木) 22:22:13 (364d)

【AC-130】(えーしーひゃくさんじゅう)

C-130をベースにして製作された局地制圧用攻撃機ガンシップ)。

ベトナム戦争中、ジャングルに潜むゲリラへの対策としてアメリカ空軍が1967年に原型機を製作。
機体が完成してまもなく、実戦評価のためにベトナムに派遣されている。

大口径機関砲による対地攻撃を想定した設計で、後期モデルでは榴弾砲も搭載。
赤外線センサー・全地球測位装置慣性航法装置などのアビオニクス類も充実している。
機長が左側に座っているため武装は全て機体の左側にまとめて設置され、攻撃時は反時計回りに旋回しながら発砲する。

輸送機ベースのため弾薬の搭載量が多く、同じ場所に長時間滞空しながら機関砲による制圧射撃を続ける事が可能。
その火力は「空飛ぶトーチカ」「空飛ぶ戦車」と恐れられた。

電灯の切れた状態で外科手術が必要になった際、野戦病院の上空で投光機を掲げて長時間照射し続けたという逸話も残っている。

AC-130H.jpg

Photo:USAF

スペックデータ

乗員計13名
・士官5名(機長副操縦士、航法士、火器管制官、電子戦担当官)
・下士官8名(航空機関士、TVオペレーター、赤外線検出担当士、ロードマスター、砲手)
全長29.79m
全高11.66m
全幅40.41m
主翼面積162.1
空虚重量32,936kg
最大離陸重量70,305kg
エンジンアリソン T56-A-15ターボプロップ×4基(推力3,362kW)
最大巡航速度315kt
海面上昇率579m/min
実用上昇限度10,060m
航続距離2,048nm


搭載武装
AC-130A「プロジェクトガンシップII」GAU-2/A 7.62mmミニガン×4挺
M61A1 20mmバルカン砲×4門
AC-130A「サプライズ・パッケージ/ペイブフロント」
AC-130E「ペイブスペクター」
GAU-2/A 7.62mmミニガン×2挺
M61A1 20mmバルカン×2門
ボフォース? 40mm機関砲×2門
AC-130E「ペイブイージス」M61A1 20mmバルカン砲×1門
ボフォース40mm機関砲×1門
M102 105mm榴弾砲?×1門
AC-130H「スペクター」
(2000年ごろ)
M61A1 20mmバルカン砲×2門
ボフォース 40mm機関砲×1門
M102 105mm榴弾砲×1門
AC-130H(退役)ボフォース 40mm機関砲×1門
M102 105mm榴弾砲×1門
AC-130U「スプーキーII」GAU-12「イコライザー」 25mmガトリング砲(5砲身)×1門
ボフォース40mm機関砲×1門
M102 105mm榴弾砲×1門
AC-130W「スティンガーII」
AC-130J「ゴーストライダー」
GAU-23/A 30mm機関砲?×1門
対戦車ミサイルAGM-114「ヘルファイア」AGM-176A「グリフィン」?
誘導爆弾:GBU-44B「バイパーストライク」、GBU-39、GBU-53/B


派生型

  • AC-130A:
    C-130Aから改造された初期型。
    AN/APQ-133ビーコン追跡装置、AN/APQ-136移動目標識別レーダー、アナログ式コンピュータ等の電子装備やサーチライトなどを装備。
    また、ペイブ・フロント計画に基づいて改造された機体(7機)は、ブラッククロウ点火センサーとAN/ASQ-24A安定追跡セットを備えている。
    後に兵装をE型準拠に改装。

  • AC-130E:
    C-130Eベースの地上掃射型。
    搭載弾薬量の増加や装甲強化、電子装備の改良(ビーコン追跡装置をAN/APQ-150に変更)が施されている。
    後に兵装をH型準拠に改装。

  • AC-130H Spectre(スペクター)
    C-130Hベースの地上掃射型。
    エンジンをアリソン製T56-A-15に変更し、M61 20mmバルカン砲4門、ボフォース40mm機関砲1門、M102 105mm榴弾砲1門を装備した*1
    AN/AAD-7前方監視赤外線装置、AN/AAR-44赤外線妨害装置、AN/ALT-32ノイズ妨害システム、AN/ALQ-172強化型ECMシステムなども備える。

  • AC-130U Spooky(スプーキー)
    H型の攻撃力強化版で現行生産モデル。
    M61 20mmバルカン砲をGAU-12/U25mm ガトリング砲に換装。
    電子装備も火器管制レーダーやFLIR、電子戦セットなどが大幅に更新。
    側方装着型全光量TVやAN/ALE-40チャフ/フレアディスペンサーなども装備された。
    電子機器類は1553Bデジタル・データバスで統合化されており、同時に2つの目標に対して攻撃が可能になっている。
    航法装置には、INSGPSを搭載している。

  • AC-130J:
    C-130Jベースの近接航空支援型。現在開発中。
    スタンドオフ攻撃能力として精密誘導爆弾対戦車ミサイルを搭載できる。
    代わりに固定武装をブッシュマスターII 30mm機関砲1門に削減している。

*1 ただし40mm機関砲と105mm機関砲の同時射撃は禁止されている。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS