Last-modified: 2014-05-13 (火) 16:41:17 (1047d)

【A-4】(えーよん)

Douglas A-4 "Skyhawk(スカイホーク)"
ダグラス社が1960年代に開発した亜音速艦上攻撃機
エド・ハイネマンによる傑作機であり、「ハイネマンのホッドロッド」、「スクーター」などの愛称を持つ。

ハイネマンの「軽量、小型、空力的洗練を追求すれば自ずと高性能が得られる。」とのコンセプトに基づき、主翼の折りたたみ機構が必要ないほどに小型・軽量ながら堅牢な機体に仕上がっており、通常爆弾から各種誘導兵器、戦術核兵器など4t以上ものペイロードを誇る。
MiG-21と同様に有尾翼式のデルタ翼を採用しており運動性も高いため、戦闘機でないにも関わらずトップガンなどのアグレッサーやアクロバットチーム「ブルーエンジェルス」の機体としても採用された。
また、整備性もよく安価なため、アメリカ海軍海兵隊に大量採用された他、アルゼンチンやイスラエルなどに輸出され、運用成績も非常に良好である。

実戦ではベトナム戦争第四次中東戦争フォークランド紛争湾岸戦争に参加した。

アメリカ海軍では1976年に、アメリカ海兵隊からは1998年に退役済みだが、ブラジルでは空母「サンパウロ」搭載の艦上攻撃機として運用中であり、他にも多くの国で陸上機として使用されている。

IMG_7116.jpg


スペックデータ

乗員1名/2名(TA-4J・F、OA-4F)
全長12.22m
全高4.57m
全幅8.38m
主翼面積24.15
空虚重量4,750kg
運用時重量8,318kg
最大離陸重量11,136kg
機体内燃料搭載量2,011kg
エンジンP&W J52-P8A?ターボジェット推力41kN(9,300lbf))×1基
最高速度1,077km/h
航続距離3,220km
戦闘行動半径620km(H-L-H)
実用上昇限度12,880m
上昇率43m/s
武装コルトMk12 20mm機関砲×2門
兵装各種ミサイル類:
AIM-9「サイドワインダー」
AGM-12「ブルパップ」?
AGM-45「シュライク」
AGM-62「ウォールアイ」?
AGM-65「マーベリック」
エグゾセ

爆弾類(外部ハードポイント5箇所に最大4,490kgまで搭載可能):
ロックアイシリーズ(Mk.7/Mk.20)/APAM-59CBU
Mk.81/Mk.82汎用爆弾
GBU-16レーザー誘導爆弾
Mk.76練習用爆弾
ロケット弾ポッド
増槽


派生型(カッコ内は生産・改修機数)

  • 試作機
    • XA4D-1(1機):
      試作機。非武装。

    • YA4D-1(19機):
      前量産型。
      固定武装としてコルトMk20 20mm機関砲2門(装弾数各100発)を搭載。

    • A-4A(旧呼称A4D-1)(146機):
      レーダーを搭載していない昼間攻撃専用の量産型。
      ハードポイントは3箇所。

  • A-4B系
    • A-4B(旧呼称A4D-2)(542機):
      空力面を改良し空中給油装置を付与した型。

    • A-4P:
      アルゼンチン空軍向けの機体。B型またはC型転換。

    • A-4Q:
      アルゼンチン海軍向けの機体。B型転換。

    • A4D-3:
      能力向上型。計画のみ。

  • A-4C系
    • A-4C(旧呼称A4D-2N)(638機):
      レーダーを装備し全天候能力を追加した型。
      エンジンはカーチス・ライト J65-W-16C(離昇推力36.5 kN)を装備。

    • A-4L(C型100機):
      海軍予備役航空隊のための能力向上型。
      アビオニクスパックを胴体上部に装備し、電子装備がA-4F並みに強化されている。

    • A-4S(C型40機):
      シンガポール空軍向けの機体。

    • A-4SU「スーパースカイホーク」:
      A-4Sの近代化改修型。
      エンジンをF404-GE-100D?推力48.4kN、A/B非搭載)に換装するなどしている。

    • TA-4S(S型7機):
      A-4Sの複座練習機型。

    • TA-4SU「スーパースカイホーク」:
      A-4SUの複座・練習機型。

    • A-4PTM*1(C型・L型40機):
      マレーシア空軍向け。

    • TA-4PTM:
      A-4PTMの複座練習機型。少数機が改修。

    • A4D-4:
      主翼などの改修型。計画のみ。

  • A-4E系
    • A-4E(旧呼称A4D-5)(496機):
      エンジンをJ65からP&W J52-P-6A (推力3.85t) に換装し、ハードポイントを5箇所へ増設したほか、電子装備強化のために機首が延長されている。
      後に胴体上部にアビオニクスパックを増設した。

    • TA-4E(2機):
      A-4Eの複座練習機型。

  • A-4F系
    • A-4F(146機):
      電子装置や射出座席を改良しエンジン出力を強化した型。
      エンジンはJ52-P-8A(推力4.2t)を搭載*2
      この型以降、前輪のステアリング機構を追加し、背面のアビオニクスパックを生産段階より装備している。
      ブルーエンジェルスでは1973年から1986年まで使用された。

    • TA-4F(241機):
      A-4Fの複座練習機型。

    • OA-4M(TA-4Fから23機):
      アメリカ海兵隊の前線航空統制官用。

    • EA-4F(TA-4Fから4機):
      電子戦訓練機。

    • TA-4J(227機):
      非武装の複座練習機型。
      エンジンがJ52-P-6 (推力3,854kg) にダウングレードされている。
      後にTA-4Fもこの形式に改修された。

    • A-4G(8機):
      オーストラリア海軍向け。
      空母「メルボルン」艦載機として運用された。

    • TA-4G(2機):
      A-4Gの複座練習機型。
      TA-4Fから改修された機体あり。

    • A-4H(90機):
      イスラエル空軍向け。
      固定武装にDEFA550 30mm機関砲を搭載する。
      赤外線誘導ミサイル対策としてエンジンパイプが延長されている。

    • TA-4H(25機):
      A-4Hの複座練習機型。

    • A-4K:
      ニュージーランド空軍向け。A-4Fとほぼ同仕様。
      1980年代後半よりカフ計画に基づく近代化*3を実施。

    • TA-4K(4機):
      A-4Kの複座練習機型。

  • A-4M系
    • A-4M(158機):
      アメリカ海兵隊向け。
      エンジンをJ52-P-408A(推力5.08t)に換装し、武器搭載量を4.15tへ増加。
      また、電子装備強化や20mm機関砲の装弾数増加(各門100発から各200発)、視認性向上のためにキャノピーを大型化するなどの改修が施されている。

    • A-4AR「ファイティングホーク」(M型36機):
      ロッキード・マーティン社によるアルゼンチン軍向け近代化改修型。

    • A-4N(117機):
      イスラエル空軍向け。固定武装にDEFA30mm機関砲を装備。
      A-4H同様、赤外線ミサイル対策としてエンジンパイプが延長されている。

    • A-4KU(30機):
      クウェート空軍向け。
      後にブラジル海軍が取得し「AF-1」と呼称。

    • TA-4KU(6機):
      クウェート空軍向け複座練習機型。
      後にブラジル海軍が取得し「AF-1A」と呼称。


*1 Peculiar to Malaysia(「マレーシア特殊型」の意)の略。
*2 後に100機がJ52-P-401(推力4.99t)に換装された。
*3 主にF-16AN/APG-66レーダーを装備したほか、コックピットが改良(HOTASの導入及びグラスコックピット化)された。

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