Last-modified: 2022-11-27 (日) 17:43:31 (8d)

【96式装輪装甲車】(きゅうろくしきそうりんそうこうしゃ)

陸上自衛隊が運用する装輪式装甲兵員輸送車
60式装甲車および73式装甲車の後継として1996年に制式化された。

公式の愛称は「クーガー*1であるが、現場の隊員からは「96」や「96W」、「96WAPC」や「WAPC」などと呼ばれる事が多い。

車体は圧延鋼板による一体溶接構造の箱形。
車輪は1軸2輪の合計8輪で、このうち前4輪がハンドルによって操舵される。
通常は前から数えて第3軸と第4軸が駆動するが、全軸駆動に切り替えることもできる。

コンバットタイヤを装備し、数輪がパンクしてもある程度は走行可能である。
また、中央タイヤ圧調整システムを搭載し、路面状況に合わせたタイヤの空気圧変更によって走破性を高めている。

武装はM2 12.7mm重機関銃×1挺、もしくは96式40mm自動擲弾銃×1挺と、対人火器としては十分なものが搭載されているが、APCとしてはやや貧弱な感が否めない。
装甲性能は非公表であるが、小銃弾榴弾の破片程度は十分に防護できると推定されている。
ただし「地雷対策が施されていない」「側面の窓が強度に劣る防弾ガラスである」「降車ランプが油圧式」など、問題点もある。

防衛省では「『制圧済みの地域に隊員を輸送する』ための車両であるため、武装・防御共に『不具合』ではない」としている。

全般的な評価としては、可能な限りユニットコストを下げて取得性を重視した「可もなく不可もなし」の車両といえる。
これにより、「全普通科部隊の自動車化」を目指す陸上自衛隊内での評価は悪くない。

http://www4.plala.or.jp/klesa108/diary/20070429/96recon.jpg

配備部隊

  • 富士学校
    • 富士教導団
    • 部隊訓練評価隊 - 評価支援隊のみの配置。仮想敵?部隊として活動する特性上、通常の迷彩に黒色を混ぜた独自の迷彩を採用
  • 武器学校 - 整備教育用
  • 陸上総隊
  • 北部方面隊
    • 北部方面混成団
      • 第1陸曹教育隊普通科教育中隊および第52普通科連隊など(教育訓練用に数両)
    • 第2師団
      • 第3即応機動連隊
      • 第25普通科連隊 - 第1中隊のみ
      • 第26普通科連隊 - 第1中隊のみ
    • 第5旅団
      • 第4普通科連隊 - 連隊本部および第1中隊のみ
      • 第6普通科連隊 - 第1中隊のみ
      • 第27普通科連隊 - 第3中隊のみ
    • 第11旅団
      • 第10即応機動連隊
      • 第18普通科連隊 - 第1中隊のみ配置、他は高機動車による車両化改編済
      • 第28普通科連隊 - 第1中隊及び第3中隊
  • 東北方面隊
  • 中部方面隊
  • 西部方面隊

スペックデータ

乗員2名+兵員10名
2名+8名(装具などをフル装備した者が乗車する場合)
全長6.84m
全高1.85m
全幅2.48m
戦闘重量14.5t
懸架・駆動方式前2軸:ダブルウィッシュボーン
後2軸:トレーリングアーム
トーションバー方式
エンジン三菱重工製6D40 液冷4ストローク直列6気筒OHV24バルブターボチャージドディーゼル
(出力360hp/2,000rpm)
出力重量比24.8hp/t
変速5速AT(前進5速、後進2速)
登坂力60%
超堤高0.5m
超壕幅2.0m
最大速度100km/h(路上)
行動距離500km以上
装甲圧延鋼板
兵装A型:96式40mm自動擲弾銃×1挺(弾数500発)
B型:M2 12.7mm重機関銃×1挺(弾数600発)
76mm4連装発煙弾発射器×2基
製作小松製作所


バリエーション


*1 同じ愛称の軍用車両がスイス及びアメリカで開発・生産されているが無関係。

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