Last-modified: 2023-05-14 (日) 09:34:56 (139d)
【93式近距離地対空誘導弾】 †
1980年代に日本で開発された地対空ミサイル。
略称はSAM-3、愛称は公募により「クローズドアロー」になっているが、「近SAM」の方が圧倒的に一般的。
1990年に最初の試作が完成し、1993年度に制式化された。
地上部隊直上低空域の防空用ミサイルで、L-90の後継として現在師団・旅団の高射特科大隊・中隊に配備が進んでいる。
車両は高機動車をベースにしたもので、後部の荷台に4連装発射機を2基左右に装備(計8連装)したターレットと射撃統制装置が搭載されている。
また、前部バンパーに通信アンテナが取り付けられ、操縦席幌がFRP化されている。
システム構成はアメリカ陸軍が運用しているアベンジャーシステムと似ているが、12.7mm重機関銃M2は装備されておらず、発射機内にて操作員が直接操作する方式ではない。
飛翔体は91式携帯地対空誘導弾と共通で、誘導装置は画像誘導式もしくは赤外線誘導方式がとられている。
Photo :JGSDF
配備部隊・機関 †
陸上自衛隊高射学校
- 高射教導隊第2中隊
陸上自衛隊武器学校
北部方面隊
スペックデータ †
乗員 | 3名(班長・射手・対空警戒員) |
全長 | 4.94m |
全幅 | 2.3m |
全高 | 2.58m |
戦闘重量 | 4.15t |
エンジン | 水冷直列4気筒ターボディーゼル(出力170ps) |
登坂力 | 60% |
最大速度 | 90km/h(路上) |
携行弾数 | 8発 |
兵装 | 93式近距離地対空誘導弾8連装発射機×1基 |
製作 | 東芝 |