Last-modified: 2017-12-14 (木) 07:13:56 (250d)

【051型】(ぜろごいちがた)

中国人民解放軍海軍で運用されている駆逐艦
中華人民共和国が初めて開発した水上戦闘艦であり、江滬型(053H型)フリゲートとともに、1970年代以降の中国海軍の主力艦として活躍した。
中国での型式名称では051型と呼ばれているがNATOコードでは旅大(ルダ)I/II/III型と呼ばれる。

艦の設計はソ連のコトリン型?駆逐艦をベースに設計されている。
兵装については、初期型は手動照準の連装砲・機関砲艦対艦ミサイルのみでCICも設置されていなかったが、後の近代化改装によって艦対空ミサイルを搭載したほか、電子兵装なども強化されている。
1970年代に1番艦が就役して以来、1991年までに17隻が建造されており、現時点でも多数が就役中であるが、老朽化と旅滬型(052A型)駆逐艦や旅海型(051B型)駆逐艦などの後継艦の就役により今後徐々に退役していくと思われる。

スペックデータ

排水量
基準/満載
3,250t/3,670t
全長132m
全幅12.8m
機関ボイラー?×2缶
蒸気タービン(出力36,000hp)×2基
スクリュー×2軸
速力
(最大/定格)
35ノット/32ノット
航続距離5,000海里/18ノット巡航時
乗員275名(うち士官27名)


兵装諸元

タイプ旅大I型旅大II型旅大III型
051型051D型051Z型051DT型051G型
主砲76型58口径
130mm連装砲×2基
76型58口径
130mm連装砲
×1基
76型58口径
130mm連装砲
×2基
99型(H/PJ33B)
56口径100mm連装砲
×2基*1
機銃66式57mm連装砲
×4基
61型37mm連装機銃×2基76A型37mm連装機銃×3基
61式25mm連装機銃×4基
SAM-クロタル短SAM
8連装発射機
×1基
HQ-7短SAM
8連装発射機
×1基
SSMHY-2SSM
3連装発射筒
×2基
YJ-8SSM
連装発射筒
×4基*2
YJ-83SSM
4連装発射筒
×4基
対潜
装備
75式12連装240mm対潜ロケット砲
(FQF-2500)×2基
BMB-2爆雷投射機×4基3連装324mm短魚雷発射管×2基
(魚7(Yu-7)短魚雷を装備)
艦載機-Z-9C哨戒ヘリ
×2機
-
C4ICIC非設置ZKJ-1
戦術情報
処理装置
TAVITAC
戦術情報処理装置
ZKJ-4
戦術情報
処理装置

HN-900
戦術データリンク
FCS343型(主砲用)×1基343G型/344型(主砲用)
×1基
-341型(機銃用)×2基347型(機銃用)×2基
352型(SSM用)×1基345型(短SAM用)×1基
レーダー354型
対空・対水上捜索用×1基
363型
対空・対水上捜索用×1基
515型
対空捜索用×1基
381A型
3次元式
×1基
517A型
対空捜索用*3×1基
751型航海用×1基RM-1290航海用×1基
ソナーぺガス2M捜索用SJD-2捜索用DUBV-23
船首装備式
タミール2攻撃用SJD-4攻撃用
-DUBV-43
可変深度式
電子戦RW-23-1ECMシステムHZ-100ECM装置
946型チャフ発射機*4×2基
High Pole A IFF


派生型

  • 初期建造艦(051/051D型(旅大I型):
    初期型。
    旅大造船所、中華造船所、広州造船所で建造された。

  • 防空指揮艦(051Z型):
    指揮艦としての改装を受けた型。
    戦闘情報センター、ZKJ-1戦術情報処理装置、381A型3次元対空捜索レーダーを装備した大めの上部構造を持つ。
    「大連」(110)と「合肥」(132)の2隻が建造された。

  • 航空実験艦(旅大II型):
    051型の1番艦「済南」(105)に航空艤装を追加する改修を行った型。
    船尾の130mm砲と対空砲を撤去し、代わりにヘリコプター甲板と哨戒ヘリコプター2機分のハンガーが設置された。
    C3Iシステムとして、トムソンCSF社(現:タレス社)の TAVITAC(旧称 Vega III)戦術情報処理装置(あるいはその中国版であるZKJ-4)が装備されている。

  • 技術実証型(051DT型(旅大III型)):
    クロタル8MS個艦防空ミサイルシステム(8連装発射機と「カストールII」火器管制レーダー)を装備する改修を受けた型。
    戦術情報処理装置として「済南」(105)と同じくTAVITACを搭載し、対空捜索レーダーもDRBV-15「シー・タイガー」に換装、高角機銃も76A型37mm連装機関砲に変更された。
    「開封」(109)の1隻が改修され、051Z型であった「大連」(110)も同様の改修を受けた。

  • 改良型(051G/GII型(旅大III型)):
    西側より導入した新技術や中国が自国で開発した新装備を全面的に適用した新しい改良型。
    051GII型は艦対艦ミサイルや対潜戦システムに改良を加えられている。
    レーダーは、381型3次元レーダーを搭載し、ソナーは船首装備のDUBV-23および可変深度式のDUBV-43を装備している。
    また、YJ-8対艦ミサイル連装発射機4基が搭載された(後日YJ-83に換装されている)。
    「湛江」(165)と「珠海」(166)の2隻が建造された。

同型艦

051型
艦番号艦名主造船所進水就役退役所属備考
223

105
済南
(Jinan)
大連
造船所
1968.12.251971.12.312007.11.13北海
艦隊
1987.
航空艤装を追加し、
旅大II型に改修。
記念艦として保存。
106西安
(Xian)
1970.3.71974.11.282007.9.29武漢海軍工程大学
の訓練艦艇として使用。
107銀川
(Yinchuan)
1970.6.191976.6.282012.4.5記念艦として保存。
227

131
南京
(Nanjing)
中華
造船所
1970.12.201977.2.62012.2.15東海
艦隊
中国海監に移管、
海警船として再就役。
240

160
広州
(Guangzhou)
広州
造船所
1970.3.11974.6.301978.南海
艦隊
1978.3.9
爆発事故で大破・沈没
161長沙
(Changsha)
1970.5.261975.12.312008.8.26北海艦隊試験大隊の
標的艦として運用。
162南寧
(Nanning)
1970.12.261979.3.232012.9.中国海監に移管、
海警船として再就役。


051D型
艦番号艦名主造船所進水就役退役所属備考
108西寧
(Xining)
大連造船所1976.10.311980.1.292013.9.25北海艦隊
109開封
(Kaifeng)
1977.10.281982.12.25-1991.
051DT型として
改装。
133重慶
(Chongqing)
中華造船所1978.5.231983.12.302013.東海艦隊
134遵義
(Zunyi)
1978.11.191984.12.282013.
163南昌
(Nanchang)
広州造船所1977.12.281982.11.152013.9.4南海艦隊
164桂林
(Guilin)
1980.5.191987.7.102013.


051Z型
艦番号艦名主造船所進水就役退役所属備考
110大連
(Dalian)
大連
造船所
1979.6.251984.12.26-北海艦隊1991.
051DT型に準じて改装。
132合肥
(Hefei)
中華
造船所
1977.4.51980.3.182012.11.16東海艦隊海軍航空工程学院の
訓練艦艇として使用。


旅大II型
艦番号艦名進水就役退役所属備考
223

105
済南
(Jinan)
1968.12.251971.12.312007.11.13北海艦隊記念艦として保存。


051DT型/051Z改修型
艦番号艦名進水就役退役所属備考
109開封
(Kaifeng)
1977.10.281982.12.25-1991.に改修後、
051DT型として再就役。
110大連
(Dalian)
1979.6.251984.12.26-北海艦隊1991.に改修後、
051Z改修型として再就役。


051G/GII型
艦番号艦名進水就役退役所属備考
165湛江
(Zhanjiang)
1990.1991.6.-南海艦隊2003.に近代化改修工事
166珠海
(Zhuhai)
1990.1991.11.21-



*1 竣工時は76型58口径130mm連装砲×2基を搭載。
*2 YJ-83に後日換装。
*3 051GII型のみ381A型。
*4 初期建造艦では後日装備。

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