Last-modified: 2014-07-11 (金) 17:45:33 (1195d)

【殲撃11】(せんげきじゅういち)

Su-27「フランカー」を中国でライセンス生産した型。
中国語では、殲-11(殲撃11)(シエン・シィィイー)と呼ぶ。
他に蘇-27やJ-11と呼んだりする。

1995年から完成品の引渡しが始まり、1996年福健省で実施された中国軍の大演習の際に初めて参加した。
中国がロシアから購入したSu-27は全てコムソムルスク・オン・アムール社?製のもので、3回に分けて順次引渡された。
第一期分は26機(SK型20機・UB型6機)、第ニ期分は元々ロシア軍向けだった22機(SK型16機・UBK型6機)、第三期分はUBK型28機が中国軍へ輸出された。

その後、ライセンス生産契約が結ばれ、瀋陽航空機工業(SAC)で生産が行われた。
ただし、完全な国内生産は認められておらず、エンジンやアビオニクスなど30%近い部品はロシアから供給されている。
そのため、エンジンの整備や分解・修理の際はロシアに送り返さなければならず、配備当初は稼働率が良くなかったが、2001年に整備工場が完成したことで中国国内でもエンジンの整備・修復が可能になった。

武装はロシア製空対空ミサイルAA-10AA-11)の他、中国製の霹靂11霹靂8霹靂9等の空対空ミサイル、各種ロケット弾爆弾も搭載可能である。

現在本機は、第1戦闘機師団(遼寧省瀋陽)、第2戦闘機師団(広東省遂溪)、第3戦闘機師団(安徽省蕪湖)、第6戦闘機師団(甘粛省蘭州)、第7戦闘機師団(北京)、第14戦闘機師団(江蘇省南京)、第19戦闘機師団(山東省済南)、第33戦闘機師団(四川省重慶)に分散配備されている。

J-11.jpg

Photo:Chinese Defence Today

関連:Su-27

スペックデータ

乗員1名
全長21.49m
全高6.36m
全幅14.70m
重量16,380kg
エンジンサチュルン/リューリカAL-31Fターボファン×2基
渦噴10A(WS-10A)「太行」ターボファン×2基(J-11B/BS)
推力
A/B使用時)
12,500kg(AL-31F)
13,460kg(WS-10A)
最大速度M2.35
航続距離3,680km
実用上昇限度19,850m
固定武装GSh-301 30mm機関砲×1門(弾数150発)
兵装AAMR-27,R-77*1,R-73,霹靂12,霹靂8
AGM:KD-88(空地88)
ASM鷹撃82
ARM:鷹撃91(J-11B)
誘導爆弾:雷石6(LS-6),雷霆2型(LT-2),飛騰1型/3型(FT-1/3)
各種爆弾/ロケット弾など4トン(J-11Bは8トン)を搭載可能。


派生型

  • 殲撃11(J-11):
    Su-27SKのライセンス生産型。単座型のみ。
    レーダーはN001VEに換装。60機を生産。

  • 殲撃11A(J-11A):
    J-11の改良型。
    グラスコックピット化を進め、アクティブレーダー誘導ミサイルの運用が可能になった。
    36機を生産。

  • 殲撃11B(J-11B):
    中国製コンポーネントを大幅に使用した改良型。
    垂直尾翼と主翼部分の設計が変更され、着陸装置や機体構造が強化されたほか、レーダー波吸収塗料を使用したため、RCSが低減されている。
    レーダーは1474型多用途レーダーを搭載している。
    非ライセンスのためロシアとの間で問題になっている。

  • 殲撃11BS(J-11BS):
    J-11Bの複座型。

    • 殲撃16(J-16):
      J-11BSをベースに中国海軍のSu-30MK2(J-13)と同仕様に改修して開発した型。
      中国海軍で運用中。
      空対艦ミサイルを運用可能で、エンジンは国産のWS-10A「太行」を搭載。
      カナード翼とTVCは非搭載。


*1 J-11A以降の機体と改修型のみ。

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