Last-modified: 2017-04-02 (日) 11:03:42 (255d)

【零式輸送機】(れいしきゆそうき)

太平洋戦争時に運用された日本海軍の主力輸送機
海軍による型式記号は「L2D」、連合軍によるコードネームは「Tabby」。
アメリカのダグラス・エアクラフト社が1930年代に開発した双発レシプロ旅客機DC-3ライセンス生産したものである。

開発・生産は昭和飛行機が担当した(一一型に限り中島飛行機が担当)。
フィート・インチ法→メートル法への換算誤差から、機体サイズがオリジナルとやや異なる。
また、一一型からはエンジンを三菱製の「金星?」に換装している。

派生型として客席を撤去し、胴体の補強や揚降装置(ホイスト)の装備などを行い、胴体内に航空機用エンジン、胴体下にプロペラを搭載できるようにした零式荷物輸送機が存在する。

スペックデータ(零式輸送機二二型(L2D3))

乗員5名(機長副機長航空機関士偵察員通信員
乗客21名
全長19.72m
全高7.46m
全幅28.95m
翼面積91.60
自重7,706kg
最大離陸重量12,500kg
発動機三菱「金星」五一型空冷複列星形14気筒×2基
出力1,200hp×2(公称)
プロペラ定速3翅
最高速度395km/h(高度5,520m)
上昇限度7,280m
航続距離3,310〜5,000km
武装なし(二二型甲は7.9mm旋回機銃×1挺、7.9mmまたは13mm機銃×3挺)


バリエーション

  • D1号輸送機(L2D1):
    初期生産型(ノックダウン生産)。
    5機が生産され、第1、3、4号機は大日本航空に旅客機として納入され、2、5号機が海軍に納入されてD1号輸送機(L2D1)として使用された。

  • 零式輸送機一一型(L2D2):
    エンジンを三菱製の金星四三型に換装し、規格のメートル化、部品の材質、規格の日本標準規格化などの細かい改修を施した型。
    また、洋上での長距離飛行に備え、航法を行う偵察員席と通信を担当する通信員席を操縦室の後方に設けている。

    • 零式荷物輸送機一一型(L2D2-L):
      一一型の貨物輸送機型。

  • 零式輸送機二二型(L2D3):
    エンジンを金星五一/五二/五三型(1,300hp)に換装し、機体の補強や燃料タンクの増設、客室内装の簡略化や航空機関士席の追加などを行った型。

    • 零式輸送機二二型甲(L2D3a):
      戦局の悪化(制空権喪失)に伴い、側面および上面に旋回機銃を装備した型。
      操縦室上面に見張り用の展望塔がある。

    • 零式荷物輸送機二二型(L2D3-L):
      二二型の貨物輸送型。

  • 零式輸送機二三型(L2D4):
    二二型のエンジンを金星六二型(1,500hp)に換装した型。

    • 零式荷物輸送機二三型(L2D4-L):
      二三型の貨物輸送機型。計画のみ。

  • 零式輸送機三二型:
    二二型を全木製化した型。計画のみ。

  • 零式輸送機三三型(L2D5):
    二三型を全木製化した型。試作のみ。


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