Last-modified: 2017-07-17 (月) 16:49:14 (154d)

【硫黄島】(いおうとう)

東京から南に約1200km離れた太平洋上にある、日本領の火山島。
かつては「いおうじま」が公式な呼称*1であったが、2007年以降、国土地理院・海上保安庁では「いおうとう」と呼称している。

東西8km、南北4kmの火山列島(硫黄列島)中最大の島で、行政上は東京都小笠原村に帰属。
地下に無数の不発弾や遺骨が埋まっていて回収困難なため、戦没者慰霊祭を除いて一般人は上陸禁止。
島の住所での住民登録も禁止されており、郵便・宅配便などは全て自衛隊によって搬入されている。

島宛ての貨物は海上自衛隊厚木航空基地または航空自衛隊入間基地に送付する必要がある。

上記の理由から「住民」は存在しないが、以下のような立場の人々が滞在している。

  • 硫黄島航空基地に駐屯する海上自衛官航空自衛官
  • 少数の陸上自衛官不発弾処理を行う
  • 建設業者。海風・台風に際して基地施設の改修を行う
  • NTTグループ社員。本土との電話回線を維持している
  • 国土地理院および気象庁の職員。防災上の調査として火山観測を行う

民間に開放された空港は存在しないが、基地内の飛行場は軍事用にも関わらず3レターコードが設定されている。
上記の理由で定期的な往来がある他、緊急着陸や急病患者の緊急搬送に利用される事がある。

近隣住民への配慮がほぼ不要なため、日本本土では実施出来ない軍事演習を目的として在日米軍自衛隊に活用されている。
実際に機雷を撒いての掃海訓練、夜間離発着訓練などの航空演習・実験飛行などが行われている。
また、日本で唯一、の三自衛隊の統合的作戦演習が可能な場所でもある。

硫黄島航空基地

上記のとおり、硫黄島の飛行場自衛隊の管理下にあり、海上自衛隊航空自衛隊が部隊を駐留させている。
駐留部隊は次の通り。

飛行場の空港情報は以下の通り。

種別軍用
滑走路07/25(2,650m×60m)
07/25(2,650m×30m*3)
3レターコードIWO
4レターコードRJAW
ILS不明
設置・管理者防衛省海上自衛隊

戦災について

硫黄島は太平洋戦争末期に戦場となった事で特に有名。(硫黄島の戦い
昭和20年2月に、アメリカの上陸部隊約61,000人・後方支援約220,000人(海兵隊第3・第4・第5海兵師団主力)と、日本軍約20,000人(陸軍小笠原兵団(第109師団等)主力)との間で戦闘が発生している。
日本軍は一ヶ月に渡って死守を続け、玉砕・占領された。
最終的な被害は死者約20,100人・負傷者約1,000人。
一方、アメリカ側も一連の上陸作戦で死者約6,800人・負傷者約21,800人という甚大な出血を強いられている。

占領後、島は本州爆撃の中継および護衛戦闘機の基地として整備・使用されている。
終戦後もアメリカの統治下で空軍基地として運用されつづけ、昭和43年(1968年)6月26日に日本に返還された。


*1 アメリカ海軍が使用している強襲揚陸艦イオージマ」の名前もこれに由来する。
*2 指揮命令系統上では入間基地の分屯基地扱い。
*3 平行誘導路であるが、緊急時には滑走路としても利用可能。

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