Last-modified: 2022-12-01 (木) 00:37:01 (61d)

【翼面荷重】(よくめんかじゅう)

飛行機の飛行中に主翼にかかる負荷。
面積あたりの荷重(キログラム/平方メートル)を単位とし、一般的には1Gの水平飛行時に計測される。

理論上、機体総重量を主翼の面積で割った値に等しい。
重量と比較して主翼が大きいほど翼面荷重が小さく、主翼が低いほど翼面荷重が大きい。

翼面荷重が大きいほど、推力から揚力への変換効率が悪くなる。
これにより、失速を避けるために高速を維持する必要が生じ、離陸着陸に必要な滑走路の長さも増す。

翼面荷重が小さいほど推力揚力以外の用途に回す余裕が多くなり、上昇や旋回が容易になる。
低速・短距離での離着陸(STOL)を実現するには翼面荷重を小さく形成する必要がある。
反面、翼面荷重が小さい機体は静安定性が低く、抗力や気流によって揺動しやすくなる。

機体の翼面荷重がどの程度であるべきかは、設計思想上なにを優先すべきかを判断するトレードオフの問題となる。
また、その判断材料を集める際にも、機体の構造・機構・性能諸元が勘案される複雑な工学的計算が必要とされる。

関連:揚抗比 翼幅荷重


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