Last-modified: 2022-08-06 (土) 08:47:14 (11d)

【無限軌道】(むげんきどう)

一般に「キャタピラ」とも呼ばれるが、これは米国・キャタピラー社の登録商標。
日本の法令用語では「カタピラ」と呼ばれる。
その他「クローラー」「トラックベルト」「履帯」「装軌」などと呼ばれる場合もある。

車両の駆動系の一種。
エンジントルクで金属やゴム製のベルトを回し、地面との摩擦を利用して前に進む。
一般的には、ベルトを車体の左右に一対ずつ備え、左右のトルクを調節して方向転換(超信地旋回など)を行う。

不整地用の金属製ベルトは土砂を掻き出すための硬く鋭利な形状をしていて、これはアスファルトなどの道路舗装も破砕する。
このため、道路を走る際にはゴム製ベルトに換装するなどの配慮が必要になる。

装輪(タイヤ)の駆動系に比べて接地面積が大きく、不整地を容易に踏み越えられる。
また、負荷を比較的広い面積で受け止めるため、装輪では耐えられないような巨体・重量物でも駆動できる。

反面、機構が巨大な上に動力効率が悪く、騒音や振動も大きく、道路を走る上での効率は装輪に大きく劣る。
また、ベルトが一箇所でも切断されると走行不能になり、破損に備えた冗長性確保が困難で、交換修理や整備も煩雑である。
特に軍用の場合、地雷IEDを踏んだ場合にベルトが損壊して走行不能に陥る危険性が高い。

これらの特性を踏まえ、戦車を筆頭とする戦闘車輌・農業機械・建設機械・雪上車に採用されている。
ただし、市街地での自走を想定する場合は戦車や重機であっても無限軌道は避けるべきとされる。


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