Last-modified: 2016-10-29 (土) 20:36:39 (152d)

【方面隊】(ほうめんたい)

陸上自衛隊における(戦略級)部隊編成単位。
現在の陸上自衛隊における最大の部隊単位であり、国際的な定義に照らし合わせると「軍団」*1に相当する。

一個の方面隊は指揮統制を行う方面総監部、および基幹となる数個の師団*2旅団*3ならびに直轄部隊で編成される。
現在、方面隊は以下に掲げる5個方面隊が編成されており、「方面区」と呼ばれる担当地域の防衛・警備や災害派遣などを担任している。
方面隊の指揮官である「方面総監」には、陸将(乙)*4階級にある自衛官が充てられている。

方面隊の指揮機構である方面総監部であるが、未だに解決されていない問題として、副司令官の不在がある。
これは戦う組織としては大きな問題で、現に元中部方面総監であった松島悠佐氏が陸上幕僚監部勤務時にある外国の武官にその事を質問されたが、氏は恥ずかしい思いをしながらも答えられなかったという。
師団長よりも上位となる陸将のポストを5つも増やすことは予算的に難しいという理由をとてもではないが言えなかった為であるが、これは制度上の欠陥とされる。

なお、今後の改編で陸上総隊司令部の設置が予定されているが、これに併せて、方面隊の機能の一部見直しが検討されており、以下のような案があげられている。

  • 兵站・教育機能の他コマンドへの移譲
  • 空自航空方面隊海自の護衛艦隊・潜水艦隊及び航空集団との同格化*5
  • 方面総監部の「師団司令部」への改編*6
  • 方面隊自体、もしくは隷下部隊の再編・整理統合
    • 5個方面隊→3個方面隊体制への整理及び隷下部隊の整理統合*7
    • 現在「師団」編成になっている全部隊を「旅団」編成に縮小再編*8した上での5個方面隊体制維持*9

方面隊一覧

  • 北部方面隊(NA)(北海道)
    • 北部方面総監部(北海道札幌市/札幌駐屯地)
  • 東北方面隊(NEA)(東北地方)
    • 東北方面総監部(宮城県仙台市/仙台駐屯地)
  • 東部方面隊(EA)(関東・甲信越地方・静岡県)
    • 東部方面総監部(埼玉県朝霞市/朝霞駐屯地)
  • 中部方面隊(MA)(甲信越地方、静岡県を除く中部地方・近畿・中国・四国地方)
    • 中部方面総監部(兵庫県伊丹市/伊丹駐屯地)
  • 西部方面隊(WA)(九州地方及び沖縄県)
    • 西部方面総監部(熊本県熊本市/健軍駐屯地)

方面総監部の内部組織

  • 方面総監
  • 方面幕僚長(嘗ては方面副総監。)
  • 方面幕僚副長(嘗ては方面幕僚長。現在、行政、防衛の二名がいる。)
  • 政策補佐官(事務官
  • 総務部
    • 総務課
    • 地域連絡調整課
    • 会計課
  • 人事部
    • 人事課
    • 募集課
    • 厚生課
    • 援護業務課
  • 情報部
    • 情報課
    • 資料課
  • 防衛部
    • 防衛課
    • 訓練課
  • 装備部
    • 後方運用課
    • 装備課
    • 需品課
    • 施設課
  • 医務官
  • 監察官
  • 法務官
  • 方面総監部付隊

*1 実際には軍管区や地域軍のような性格が強いが、兵力の規模は列国の師団か、それをやや上回る程度。
*2 列国の陸軍では「(独立)混成旅団」程度の兵力である。
*3 実際には管区隊時代の連隊戦闘団(列国の陸軍では「(増強)独立連隊(もしくは独立大隊)」に相当)程度の兵力である。
*4 旧軍や外国軍隊でいえば「陸軍中将」に相当する。
*5 これは海自と空自の前述部隊長の待遇を、各幕部長や内局局長とともに指定職5号俸へ格上げすることが考えられる。(同時に各幕僚長の認証官化や各幕副長の7ないし8号俸への格上げも必要となる)
*6 これについては、将官ポストの激減を懸念する現場サイドの抵抗が根強いともいわれ、実現の可能性は低いとみられている。
*7 「師団の隷下部隊を2個旅団以上とし、実兵力を1万名以上にして6個程度に再編」という案があるという。
*8 基本的な戦略単位を師団→(独立混成)旅団に再編すること自体は、近年、各国の陸軍でしばしばみられている。
*9 これにあたっては、有事に於いて複数の旅団を統括する師団司令部を2ないし3個維持しておく必要がある。

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