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【保安庁警備隊】 †
Safety Security Force.
1952年8月1日から1954年6月30日まで存在した、保安庁(現在の防衛省の前身)管轄の海上警備機関。
海上警備隊の後身、海上自衛隊の前身である。
根拠法令となった「保安庁法」では、「警備隊とは『保安庁長官、次長、長官官房及び各局、第二幕僚監部並びに第二幕僚長の監督を受ける部隊その他の機関』を含有するもの」と規定されていた。
組織編成(1952年8月1日) †
- 第二幕僚長 (警備監(甲))
- 第二幕僚副長 (警備監(乙))
- 第二幕僚監部
- 横須賀地方隊
- 横須賀地方総監 (警備監(乙)または警備監補)
- 西部航路啓開隊
- 横須賀地方総監部
- 呉航路啓開隊
- 大阪航路啓開隊
- 徳山航路啓開隊
- 下関航路啓開隊
- 佐世保航路啓開隊
- 横須賀航路啓開隊
- 函館航路啓開隊
- 舞鶴地方隊 (警備監補)
- 舞鶴地方総監部
- 舞鶴航路啓開隊
- 新潟航路啓開隊
階級 †
比較のため、旧海軍、海上自衛隊及び、海上保安庁の階級も併記のうえ、ここに記す。
区分 | 警備官 警備隊 | 海上警備官 海上警備隊 | 海上自衛官 海上自衛隊 | 海上保安官 海上保安庁 | 旧日本海軍 | |
将官 | OF-9 | (該当なし) | 海将(甲)*1 | 長官 | 大将 | |
OF-8 | 警備監(甲)*2 | 海上警備監*3 | 海将(乙) | 次長 警備救難監*4 | 中将 | |
一等海上保安監(甲) | ||||||
OF-7 | 警備監(乙)*5 | 海将補*6 | 少将 | |||
一等海上保安監(乙) | ||||||
OF-6 | 警備監補 | 海上警備監補 | ||||
佐官 | OF-5 | 一等(海上)警備正 | 一等海上警備正 | 一等海佐*7 | 二等海上保安監 | 大佐 |
OF-4 | 二等(海上)警備正 | 二等海上警備正 | 二等海佐 | 三等海上保安監 | 中佐 | |
OF-3 | 三等(海上)警備正 | 三等海上警備正 | 三等海佐 | 一等海上保安正 | 少佐 | |
尉官 | OF-2 | 一等警備士 | 一等海上警備士 | 一等海尉 | 二等海上保安正 | 大尉 |
OF-1 | 二等警備士 | 二等海上警備士 | 二等海尉 | 中尉 | ||
三等警備士 | 三等海上警備士 | 三等海尉 | 三等海上保安正 | 少尉 | ||
准士官*8、下士官 | OR-9 | (該当なし) | 准海尉 | (該当なし) | 兵曹長 | |
OR-8 | 海曹長 | (該当なし) | ||||
OR-7 | 一等警備士補 | 一等海上警備士補 | 一等海曹 | 一等海上保安士 | 上等兵曹 | |
OR-6 | 二等警備士補 | 二等海上警備士補 | 二等海曹 | 二等海上保安士 | 一等兵曹 | |
OR-5 | 三等警備士補 | 三等海上警備士補 | 三等海曹 | 三等海上保安士 | 二等兵曹 | |
兵 | OR-4 | (該当なし) | 水兵長 | |||
OR-3 | 警査長 | 海上警備員長 | 海士長 | 一等海上保安士補 | 上等水兵 | |
OR-2 | 一等警査 | 一等海上警備員 | 一等海士 | 二等海上保安士補 | 一等水兵 | |
OR-1 | 二等警査 | 二等海上警備員 | 二等海士 | 三等海上保安士補 | 二等水兵 | |
OR-D | 三等警査 | 三等海上警備員 | 三等海士*9 | (該当なし) |
*1 統合幕僚長及び海上幕僚長たる海将。
*2 第二幕僚長の職に就いた警備官が任じられた。
*3 甲、乙の区分無し。
*4 当時の「現場での最高責任者」をあらわす階級呼称。2013年以降は「海上保安監」。
*5 金太線、金細線、金中線という配列の袖章(肩章)を使用していたため、警察監(乙)(保安監(乙) )とともに上級少将と言える階級であるとの根拠になっている。
*6 1986年まで。
*7 1986年以降、一部がOF-6相当。
*8 なお、海上自衛隊及び海上保安庁には准士官制度はない。
*9 生徒制度の廃止に伴い、2010年廃止。