Last-modified: 2021-07-14 (水) 10:33:26 (97d)

【敷島】(しきしま)

明治中期の日露戦争で活躍した、日本海軍の(前ド級戦艦
姉妹艦に朝日、初瀬、三笠の3隻があった。

日清戦争終結後、日本はロシア帝国の太平洋艦隊に対抗すべく、「六六艦隊」と呼ばれる艦隊整備計画を策定。
その第一陣として、英国テームズ社に発注・建造されたのが本艦である。

この当時の英国は海外から受注した艦船を新たな造艦技術のテストベッドとして用いることが多かった。
敷島もこの例に則り、ニッケル合金による防御装甲などの新技術がふんだんに盛り込まれていた。
日露戦争で姉妹艦3隻と共に連合艦隊の主力として参戦、「初瀬」を触雷で失うも、他の姉妹艦「朝日」「三笠」と共に戦い抜いた。

日露戦争後は造艦技術の進化によって急速に旧式化し、1920年に陸軍のシベリア出兵支援任務に参加したのを最後に第一線から退く。
その後、海防艦を経て練習特務艦*1となり、佐世保軍港で訓練機材として使われた後、1948年にスクラップとして処分された。

余談ながら、本艦には帝国海軍の艦艇の中では唯一の個艦テーマソング「敷島艦の歌」(瀬戸口藤吉作曲、阪正臣作詞)があった。
また、京都府・舞鶴市内には、本艦にちなんだ「敷島通」という道路もある。

関連:しきしま(海上保安庁)

スペックデータ

※三笠のスペックデータは三笠の項を参照。

主造船所テムズ鉄工造船所(敷島)
ジョン・ブラウン社(朝日)
アームストロング社エルジック造船所(初瀬)
ヴィッカース社バロー=イン=ファーネス造船所(三笠)
艦名敷島朝日初瀬
排水量-15,240t(公試時)
常備排水量14,850t15,200t15,000t
全長133.5m129.6m134.02m
全幅23.0m22.92m23.38m
喫水8.31m8.23mまたは8.38m
主缶ベルヴィール式石炭専焼水管缶×25基
主機関直立型3段膨張式3気筒 蒸気レシプロエンジン×2基
推進器2軸(120rpm)
燃料
(石炭)
1,722t1,549t1,643t
機関最大出力14,500hp15,000shp14,500shp(計画時)
16,117shp(公試時)
最大速力18ノット18ノット(計画時)
19.1ノット(公試時)
航続距離10ノット/7,000海里(計画値)
乗員艦長以下836名836名(竣工時)
849名(1903年12月31日時)
兵装アームストロング1898年型 40口径30.5cm連装砲×2基4門
アームストロング1895年型 40口径15.2cm単装砲×14基14門
アームストロング 40口径7.6cm単装砲×20基20門
40口径4.7cm単装機砲×12基12門
45cm水上・水中魚雷発射管×5基(水上1門・水中4門)
装甲舷側:229mm(水線最厚部)/102mm(艦首・艦尾)
甲板:102mm+25mm
砲塔:254mm(前盾)/203mm(側盾)/203mm(天蓋)
バーベット:356mm(甲板上部)/203mm(甲板下部)
副砲ケースメイト:152mm(最厚部)
司令塔:356mm(側盾)


同型艦

艦名起工進水就役退役所属
(日露戦争時)
備考
敷島1897.3.291898.11.11900.1.261945.11.20第1艦隊
第1戦隊
1947. 解体
朝日1897.8.181899.3.131900.7.311942.6.151937.8.16
工作艦に種別変更。
1942.5.25 戦没*2
初瀬1898.1.101899.6.271901.1.181905.5.211904.5.15 沈没*3
三笠1899.1.241900.11.81902.3.11923.9.20連合艦隊旗艦2021年現在も、記念艦として
横須賀の三笠公園にて保存。



*1 1930〜1940年代、船団護衛用に大量生産されたフリゲート艦が「海防艦」と分類されたため。
*2 米潜「サーモン(SS-182)」の雷撃による。
*3 旅順港沖で触雷による。

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