Last-modified: 2013-11-18 (月) 21:39:12 (1430d)

【比推力】(ひすいりょく)

specific impulse

エンジンの燃焼効率を表す指標のひとつ。
定義は「推力 ÷(燃料消費量×重力加速度)」。単位は秒。
言い換えれば、「 n キログラムの燃料で n 重量キログラムの推力を何秒間維持できるか」を表す。

基本的には軽い燃料を高速で噴射するほど向上し、向上すれば機体の燃費・重量を軽減できる。
しかし、比推力は燃料そのものの消費効率のみを考慮する概念であり、実際のコストや航続距離には直結しない。
比推力の向上はしばしばエンジン本体や燃料の調達価格を増す。
また、比推力が高いほど出力あたりの負荷が大きく、大きな推力を得るのが難しくなる。
さらに、実際の比推力は機体構造やペイロード、運用環境などによっても大きく変化する。

たとえば、宇宙ロケットに使われるロケットエンジンは比推力においては極めて劣悪である。
しかし、エンジン出力・機体の速度・大気圧などの条件にほとんど左右されず安定した比推力が維持される。
第一宇宙速度を突破して地上から宇宙に移る、という過酷な条件で安定的に稼働するエンジンは他に存在しない。


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