Last-modified: 2017-08-30 (水) 18:45:05 (49d)

【反作用トルク】(はんさようとるく)

reaction torque.

エンジンなどの動力が回転運動として取り出された時に生じる、回転力の反作用。
例えば車輪を前転させて前に進む機構は、同時に車体を後転させようとする反作用トルクを生じさせる。
これは機械の動作を不安定にする要素であるため、何らかの方法で相殺しなければならない。

乗用車など地上で運用する機械は、機械そのものの重量で地面に抑え付ける事で反作用トルクを相殺する。
従って、車両は安全限度を超えた加速を行うと車輪が跳ね上がり、車体ごと縦に回って転倒する*1

航空機の場合は「支え」がないため、何らかの方法でアンチトルクを発生させなければならない。
レシプロエンジンの場合、重量をわざと左右不均等にし、反作用トルクと逆方向に傾くよう設計する。
ヘリコプターの場合、メインローターの反作用をテイルローターで相殺するのが一般的。
従って、テイルローターが故障すると反作用トルクで横方向にスピンして墜落に至る。

動力機構を複数搭載し、個々の機構が互いの反作用トルクを打ち消し合うよう設計する事もある。
例えば、タンデムローターは互いに逆回転する二枚のローターアンチトルクとして機能する。

関連:タンデムローター 二重反転ローター 


*1 安全性を無視した改造車は別として、四輪以上の車両でこのような事故が起きる事は滅多にない。
  しかし大排気量の二輪車では発進時などにこうした事故を起こしやすい。


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