Last-modified: 2023-02-15 (水) 19:04:26 (35d)
【八尾空港】 †
大阪府八尾市に所在する空港。
1933年、「阪神飛行学校」の飛行場として、中河内郡大正村南木本及び太田地区(当時の行政区分)の農地を埋め立てて開設された。
その後、軍専用飛行場となって「大正飛行場」と改称。
太平洋戦争末期には京阪神地区の防空のため、陸軍第11飛行師団の司令部及び飛行第246戦隊が設置。
防空戦闘機として二式戦闘機「鐘馗」や四式戦闘機「疾風」が配備されていた。
終戦後は連合軍に接収され、アメリカ陸軍航空隊のヘリコプター基地として運用。
1954年に日本に返還され、陸上自衛隊伊丹駐屯地八尾分屯地(JGSDF Vice-Camp Yao)が開設。浜松駐屯地(現在の航空自衛隊浜松基地)から第3管区航空隊*1が移駐した。
1956年に「八尾空港」と改称、全国の空港の中でいち早く民間運用が開始された。
かつての空港整備法における分類では第二種空港。現在の法制では「その他公共用飛行場」と定義されている。
空港法の特例措置により「当面の間、国が管理する飛行場」として扱われている。
大阪国際空港(伊丹空港)よりも大阪市に近い立地から、近畿地方の非運輸航空事業の重要拠点として活用されている。
主に発着しているのは大阪府警・大阪市消防局・国土交通省などの公共機関。
マスコミ各社の取材機材、一般企業のビジネス機、個人名義の自家用機なども見受けられる。
滑走路が短く、近年の旅客機・貨物機のほとんどが離着陸できないため、定期航路は設定されていない。
また、空港の敷地は陸上自衛隊八尾駐屯地(JGSDF Camp Yao)と隣接しており、事実上の軍民共用空港として運用されている。
中部方面隊隷下の航空隊・ヘリコプター隊、及び第3師団隷下の第3飛行隊などが駐屯している。
空港情報 †
駐留する官公庁航空組織 †
陸上自衛隊 †
大阪府警察 †
- 大阪府警察航空隊*2
大阪市消防局 †
国土交通省 †
*1 1962年1月に第3飛行隊に改編され、中部方面航空隊隷下に編合された。
*2 所属は警備部。
*3 初代はベル206L-3。本隊所属の機体の中で唯一、大阪府の予算で調達された機体。
*4 テロ対策機としての改修が施されているという。
*5 初代はAS332L1。
*6 所属は警防部指令課。
*7 運航は中日本航空に委託。