Last-modified: 2023-05-03 (水) 09:10:13 (141d)
【冬季戦技教育隊】 †
概要 | |
創設 | 1971年 |
所属国 | 日本国 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵種、任務、特性 | 雪中戦・山岳戦にかかる教育・研究 及び冬季オリンピック選手養成 |
上級部隊 | 北部方面混成団 |
所在地 | 真駒内駐屯地(北海道・札幌市) |
JGSDF Cold Weather Combat Training Unit(SOU/CWCT).
陸上自衛隊・北部方面混成団隷下に属する教育部隊。
日本唯一の冬季戦専門部隊(特殊部隊)である。
冬季戦闘訓練の指導・冬季戦時の部隊運用の研究に加え、バイアスロン競技やスキーの教育訓練も任務になっており、高度なスキー技術を組み合わせることで国内でも屈指の戦闘技術を維持しているという。
同隊の位置する北海道は、零下数十度にもなる寒冷地かつ豪雪地帯であると同時に、かつての米ソ冷戦時にはソ連軍と向き合う最前線でもあった。
そのため、必須とされた冬季の戦闘術*1を研究するために編成されたのが同隊である。
かつては対ソ連向けの特殊部隊としての性格が強く、レンジャー課程を優秀な成績で修了した隊員が配属され、さらに過酷な訓練*2を積む「超精鋭部隊」でもあった。
冷戦の終結した現在では「オリンピック選手養成機関」としての性格も強まっているが、特殊部隊としての錬度も維持されており、陸上総隊(特殊作戦群)とも頻繁に合同訓練を行っている。
この他、警察庁(警視庁及び道府県警察)のSATとも交流が持たれている。
*1 低視認性の装備や隊員の体力低下・損失を防ぐ技術など。
*2 野外のサバイバル、スキーでのロープ降下、100kg近い装備で不眠不休の行軍等を、零下30度近い真冬の極寒の中で行う同隊でのレンジャー訓練を修了すると「冬季遊撃レンジャー」の資格が得られる。